自分の回線でIPv6が使えるか確かめる|ipconfigとcurl -6で調べた結果(筆者は接続できなかった)
光回線の広告には、「IPv6対応」「IPoE」といった言葉が出てきます。では、自分の回線とPCで、実際にIPv6でインターネットにつながっているのかは、どう確かめるのか。この記事では、Windowsの標準のコマンドだけで調べる3つの方法を、筆者のPCで実行した結果とあわせて紹介します。筆者の回線は、IPv6では接続できませんでした。その場合に画面にどう出るか、という点も含めて書きます。
(確認:筆者のWindows 11・有線接続で、2026年10月21日に実行。IPアドレスなどの個人を特定できる値は載せません)
方法1:ipconfigでアドレスの種類を見る
ipconfig
表示の中の「IPv6 アドレス」の行に注目します。
- IPv6 アドレス(2から始まる長いアドレス):インターネットに出られるグローバルのアドレス。これが表示されれば、IPv6が使える可能性が高い
- リンクローカル IPv6 アドレス(fe80で始まる):同じネットワークの中だけで使うアドレス。これだけの場合は、インターネットへのIPv6の接続はない
筆者のPCでは、表示されたのはリンクローカルのIPv6アドレスの1行だけでした。つまり、筆者の環境ではIPv6でインターネットに出られていません。
方法2:IPv6だけでつないでみる
curl.exe -6 -I https://ipv6.google.com/
Test-NetConnection ipv6.google.com -Port 443
1つ目は、IPv6だけで接続するようにcurlへ指示します。つながれば、HTTPのヘッダーが表示されます。2つ目はPowerShellのコマンドで、結果の TcpTestSucceeded が True ならつながっています。
| コマンド | 筆者のPCの結果 |
|---|---|
| curl.exe -6 -I https://ipv6.google.com/ | curl: (6) Could not resolve host: ipv6.google.com |
| Test-NetConnection ipv6.google.com -Port 443 | TcpTestSucceeded : False |
どちらも失敗でした。IPv6が使える回線では、1つ目はヘッダーが、2つ目は True が返ります。
方法3:IPv4とIPv6の応答の速さを比べる
4,6 | ForEach-Object {
"IPv$_ : " + (curl.exe "-$_" -s -o NUL --max-time 8 -w "connect %{time_connect}s start %{time_starttransfer}s" https://www.google.com/)
}
PowerShell 7で実行すると、IPv4は connect 0.013…s start 0.180…s のように時間が表示され、筆者のPCのIPv6は connect 0.000000s start 0.000000s(接続できなかった印)でした。Windows PowerShell 5.1では、curl が別のコマンドの別名なので、curl.exe と書きます。
筆者のPCで、同じ測り方を10回ずつ行ったIPv4の平均は、次のとおりでした(Git Bashのcurlで測定)。IPv6は、上のとおり接続できませんでした。
| 宛先 | IPv4 接続(TCP) | IPv4 応答の開始 |
|---|---|---|
| www.google.com | 22ミリ秒 | 222ミリ秒 |
| www.cloudflare.com | 23ミリ秒 | 237ミリ秒 |
「応答の開始」は、接続・暗号化の手続き・サーバーの処理を含むので、pingの数ミリ秒より大きくなります。IPv6が使える環境なら、同じコマンドで、IPv4とIPv6のどちらが速いかを比べられます。どちらが速いかは、回線・宛先・時間帯で変わるため、自分の環境で複数回測って判断します。
IPv6が使えない時に確かめること
- 回線の契約:IPv6が使えるサービスか、申し込みが必要か(会社によって違います)
- ルーターの設定:IPv6のパススルーなどの設定がオフになっていないか
- PCの設定:ネットワークアダプターのプロパティで、IPv6が有効か
- DNS:
nslookup -type=AAAA www.google.comで、IPv6のアドレスが返るか
IPv6が使えることと、速いことは別の話です。回線の遅れの測り方は自宅の回線の品質をpingで測る方法、光回線の料金はeo光の料金の読み方にまとめています。
この記事で確かめていないこと
- IPv6が使える回線での、IPv4との速度の比較(筆者の回線はIPv6に接続できませんでした)
- IPoEとPPPoEの接続方式の違いの実測(ここでは接続の有無だけを確認しました)
- ルーターごとの設定の画面
まとめ
- IPv6の接続は、ipconfigの「IPv6 アドレス」の種類と、curl.exe -6・Test-NetConnectionで確かめられる
- リンクローカル(fe80)だけなら、インターネットへのIPv6の接続はない。筆者のPCがそうだった
- IPv4の応答は、筆者の環境でGoogleとCloudflareへ接続22〜23ミリ秒・応答開始222〜237ミリ秒(10回の平均)
- IPv6の有無と速さは、自分の環境で複数回測って判断する
本記事はコマンドの使い方の説明であり、特定の回線や会社の優劣を示すものではありません。

