MT5でチャートの右端に余白を作る方法|シフト機能の設定と調整
MT5でチャートの右端に余白を作るには、ツールバーの「チャートシフト」ボタンを押すだけです。余白の幅も後から自由に変えられます。
この設定をしておくと、最新の足がチャートの右端に張り付かなくなり、フィボナッチのターゲットや水平線を「これから価格が来る側」に引けるようになります。逆張りで先に損切りと目標を決めておきたい時に必須の設定です。
手順1:チャートシフトをオンにする
チャート上部のツールバーにある「チャートシフト」ボタンを1回クリックしてください。右向きの矢印と縦線を組み合わせたアイコンです。

これだけで、最新の足とチャート右端の間に余白ができます。ボタンはトグル式なので、もう一度押すと元に戻ります。
ツールバーにボタンが見当たらない場合は、「表示」→「ツールバー」→「チャート」にチェックが入っているか確認してください。
手順2:余白の幅を調整する
初期状態の余白では足りない、または広すぎると感じる場合は、幅を変えられます。
チャートの一番上の枠線あたりを見てください。最新の足の真上に、小さな灰色の三角形が表示されています。これがシフトマーカーです。これを左右にドラッグすると、余白の量が変わります。

設定できる範囲はチャート幅の10%〜50%です。実務では20%前後が扱いやすく、これより広げると過去の値動きが見えづらくなります。
手順3:設定を固定する(プロパティから指定)
チャートを開くたびに設定し直すのが面倒な場合は、プロパティから指定できます。
チャート上で右クリック →「プロパティ」→「全般」タブを開き、「チャートの右端移動」にチェックを入れてください。

この状態でチャートを右クリック →「定型チャート」→「定型として保存」しておくと、次回から同じ設定のチャートをすぐ呼び出せます。通貨ペアを切り替えるたびに設定し直す必要がなくなります。
「自動スクロール」との違い
混同されやすいのですが、隣にある「自動スクロール」は別の機能です。
| 機能 | 役割 |
|---|---|
| チャートシフト | 最新の足と右端の間に余白を作る |
| 自動スクロール | 新しい足ができた時に自動で右端へ追従する |
リアルタイムで見る場合は両方オンにするのが基本です。自動スクロールがオフだと、新しい足ができてもチャートが動かず、「シフトしたのに余白ができない」ように見えます。
うまくいかない時に確認すること
- 余白ができない → 自動スクロールがオフで、過去にスクロールした位置に留まっている。自動スクロールをオンにするか、
Endキーで最新位置へ戻す - シフトマーカーが見えない → チャートシフトがオフになっている。マーカーはシフトを有効にした時だけ表示される。手順1を先に実行する
- 幅を変えられない → マーカーではなくチャート本体をドラッグしている。マーカーはチャート最上部、最新の足の真上にある小さな三角形
補足:インジケーターやEAからシフトを設定する
自作のインジケーターやEAから、チャートのシフト設定をコードで変更することもできます。ツールを配布する時や、複数チャートに同じ設定を一括で適用したい時に使えます。
// チャート右端の余白をオンにして、幅を20%に設定する
ChartSetInteger(0, CHART_SHIFT, true); // シフトを有効化
ChartSetDouble(0, CHART_SHIFT_SIZE, 20.0); // 余白の幅(10〜50%)
// 自動スクロールも有効にする
ChartSetInteger(0, CHART_AUTOSCROLL, true);
CHART_SHIFT_SIZE に指定できるのは10〜50の範囲で、これを外れた値は無視されます。インジケーターの OnInit() で実行しておくと、チャートに追加した時点で表示が整った状態になります。
まとめ
- ツールバーの「チャートシフト」ボタンを押す
- 時間軸の上にある三角マーカーをドラッグして幅を調整する(20%前後が扱いやすい)
- プロパティの「チャートの右端移動」で固定し、定型チャートとして保存する
チャートの右端に余白を作るのは、見た目の問題ではありません。これから価格が来る場所に線を引けるようにするためです。フィボナッチの拡張レベルや損切り位置を、値動きが来る前に決めておく作業がやりやすくなります。
一目均衡表を使っている場合は、雲(先行スパン)を正しく表示するためにもこのシフト設定が必要です。詳しくは一目均衡表の雲が途中で切れる理由で解説しています。
フィボナッチを使った具体的な判断手順は、全50回の連載にまとめています。


