MT5で一目均衡表の雲が途中で切れる・見えない理由|チャートシフトとの関係
MT5に一目均衡表を追加したのに、雲(先行スパン)がチャートの途中で切れて見える、あるいはほとんど表示されない場合、原因はほぼ確実にチャートシフトが設定されていないことです。
一目均衡表の雲は、現在の価格よりも26本分(デフォルト値)未来の位置に描画されます。チャートの右端に余白(シフト)がないと、その描画スペース自体が存在しないため、雲の大部分が画面の外に隠れてしまいます。これはMT5の不具合ではなく、指標の仕様です。

手順1:一目均衡表を追加する
「挿入」→「インジケーター」→「トレンド系」→「Ichimoku Kinko Hyo」を選択します。
設定画面が開いたら、まずはデフォルト値のまま「OK」を押してください。
- 転換線(テンカンセン):9
- 基準線(キジュンセン):26
- 先行スパンB(センコウスパンB):52
手順2:チャートシフトを有効にする
雲を正しく表示させるには、チャート上部のツールバーにある「チャートシフト」ボタンを押して、右端に余白を作ってください。
目安として、余白の幅は基準線の値(デフォルト26)と同じか、それ以上にしておくと、雲全体が画面に収まります。余白の幅の調整方法や自動スクロールとの違いは、チャートシフトの設定方法で詳しく解説しています。

一目均衡表を構成する5本の線
| 名称 | 役割 |
|---|---|
| 転換線(テンカンセン) | 短期の値動きの中心。過去9本の高値・安値の中間 |
| 基準線(キジュンセン) | 中期の値動きの中心。過去26本の高値・安値の中間 |
| 先行スパンA(センコウスパンA) | 転換線と基準線の中間値を、26本分未来へずらして描画 |
| 先行スパンB(センコウスパンB) | 過去52本の高値・安値の中間値を、26本分未来へずらして描画 |
| 遅行スパン(チコウスパン) | 現在の終値を、26本分過去へずらして描画 |
先行スパンAとBに挟まれた範囲が「雲」で、サポート・レジスタンスの目安として使われます。
遅行スパンが見えない時の注意点
遅行スパンは過去方向にずれて描画されるため、チャートを表示した直後は画面の左側に隠れていて見えないことがあります。雲とは逆方向にずれる点を混同しないよう注意してください。左方向へスクロールすると確認できます。
基本的な見方
- 転換線が基準線を上抜け → 上昇トレンド転換の可能性
- 転換線が基準線を下抜け → 下降トレンド転換の可能性
- 価格が雲の上にある → 雲がサポートとして機能しやすい
- 価格が雲の下にある → 雲がレジスタンスとして機能しやすい
- 雲が厚い → その価格帯を抜けるのに時間がかかりやすい
デフォルト値(9・26・52)についての補足
この数値は、株式市場が週6日取引されていた時代の日本市場を基準に考案されたと言われています。FXは週5日取引のため、この数値をそのまま使うべきか、5日制に合わせた値(10・30・60など)に変えるべきかは、トレーダーの間でも意見が分かれます。
どちらが優れているという結論は出ていません。まずはデフォルト値で使い方に慣れてから、必要であれば調整することをおすすめします。
まとめ
- 雲が途中で切れる場合は、まずチャートシフトを確認する(原因のほとんどはこれ)
- 余白の幅は基準線の値以上を目安にする
- 遅行スパンは過去方向、先行スパン(雲)は未来方向とずれる向きが逆
- デフォルト値(9・26・52)から始め、慣れてから調整する
フィボナッチと組み合わせて根拠を重ねる考え方は、フィボナッチ逆張りの連載で扱っています。


