バタフライパターンの売りセットアップ|エントリーと損切り(第20回)
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🦋 第20回 バタフライの売りセットアップ
前回は、バタフライの買いセットアップを整理しました。
👉 前回の記事はこちら:第19回:バタフライの買いセットアップ
買い側では、Xを下抜けてXAの外側まで押し込んだあと、127.2%や161.8%付近で下げ止まりを観察しました。
大事なのは、
安くなったから買うのではなく、下げ止まりの根拠が重なった場所だけ見る
ということでした。
今回は、その売り側です。
テーマは、バタフライの売りセットアップです。
売り側のバタフライでは、Xを上抜けて、XAの外側まで戻した場所をD候補として見ます。
つまり、見た目としては一度かなり強く見える場所です。
ここで大事なのは、
高くなったから売るのではなく、上げ止まりの根拠が重なった場所だけ見る
ということです。
📌 結論から言うと、売りのバタフライは、
Xを上抜けたあと、127.2%や161.8%付近で上げ止まりを観察する型
として整理すると分かりやすいです。
ただし、Xを上抜けた時点で完成ではありません。
むしろ、Xを上抜けてからの反応確認が本番です。
🧭 この回の読みどころ
RETRACEMENT 戻し比率
EXTENSION 拡張比率
比率は反転を決める点ではなく、値動きの位置関係を整理する目安として確認します。
D候補がXの上へ伸びるエクステンション型です。D到達ではなく、上げ止まりの反応を待って売りを検討します。
🧭 売りのバタフライはどんな形か
売り側のバタフライは、ざっくり言うと次のような流れです。
- XからAへ下落する
- AからBへ深く戻す
- BからCへ押す
- CからDへ再び上昇する
- DがXの上、つまりXAの外側まで伸びる
このD候補で、上げ止まりの反応が出るかを見ます。
買い側では、Xを下抜けた場所を見ました。
売り側では、その反対で、Xを上抜けた場所を見ます。
ガートレー222の売りでは、D候補がXAの内側に収まりやすく、78.6%付近を見ました。
一方、バタフライの売りでは、D候補がXを上抜けて、127.2%や161.8%付近まで伸びることがあります。
📌 つまり、売りのバタフライは、
下落XAに対して、いったん行き過ぎるほど深く戻した場所を見る型
です。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🔢 まずXAを明確にする
売りのバタフライを見る時も、最初に決めるのはXAです。
Xは基準になる高値。
Aはそのあとにできた安値。
このXAが曖昧だと、B、C、Dの判断も全部ずれます。
よくある失敗は、少し下げただけの波を、無理にXAとして見てしまうことです。
- ⚠️ 下落の値幅が小さすぎる
- ⚠️ XとAの間に余計な波が多すぎる
- ⚠️ Xの高値が何度も入れ替わる
- ⚠️ 上位足で見ると基準波として弱い
こういうXAは、無理に使わないほうが整理しやすいです。
売りのバタフライでは、D候補がXの外側まで出ます。
だからこそ、最初のXAが明確でないと、外側まで戻した意味も弱くなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📍 ABは深い戻しとして見る
売りのバタフライでは、AからBへの戻しが深くなることがあります。
目安としては、XAに対して78.6%付近まで戻す形を意識することがあります。
ただし、ここでも数字だけで決めません。
ABが深いということは、下落XAの勢いがかなり削られているという見方もできます。
だから、ABだけを見て、
「これは売りのバタフライだ」
とは決めません。
ABで見たいのは、次のような点です。
- ✅ XAに対して深く戻しているか
- ✅ BがXを明確に上抜けていないか
- ✅ 戻し方が極端に荒すぎないか
- ✅ BからCへ押す余地があるか
ABは、売りのバタフライの土台です。
ただし、完成を決める場所ではありません。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🔁 Cは押しの強さを確認する場所
BからCへの押しは、次のCDを考えるために大事です。
ここで見たいのは、押しが強すぎないか、弱すぎないかです。
Cが弱すぎると、その後のCDがただの上昇継続に見えやすくなります。
逆に、Cが強すぎてA付近まで押し込んでしまうと、形が分かりにくくなることがあります。
目安としては、BCがABに対して38.2%から88.6%付近の範囲に収まるかを見ます。
ただし、ここも厳密な点ではなく、全体の形を整理するための目安です。
📌 Cで見たいのは、
次のCDがD候補まで伸びた時に、AB=CDやBC延長と重なりやすい形になっているか
です。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧱 D候補はXの上に出る
売りのバタフライで一番大事なのはD候補です。
D候補は、Xの上に出ることがあります。
つまり、いったん基準の高値を上抜ける形です。
この時、多くの人は上昇が続くように見えます。
実際、そのまま上昇が続くこともあります。
だから、Xを上抜けたからすぐ売るのは早いです。
見るのは、Xを上抜けたあとに、127.2%や161.8%付近で上げ止まりの反応が出るかです。
- 🔢 XAに対する127.2%付近
- 🔢 XAに対する161.8%付近
- 🔢 AB=CDの完成候補
- 🔢 BC延長の候補
- 🧱 上位足のレジスタンス
- 👀 下位足の上げ止まり
これらがD候補付近で重なると、観察する価値が出てきます。
Xの外側にあるD候補、そこでの反応、管理できるリスク幅が揃うかを確認します。
👀 上げ止まりの反応を見る
売りのバタフライでは、D候補に届いたあとが大事です。
127.2%や161.8%に届いたことより、そこで何が起きるかを見ます。
自分なら、次のような反応を確認します。
- ✅ 長い上ヒゲが出る
- ✅ 高値更新の幅が小さくなる
- ✅ 大きな陽線が続かなくなる
- ✅ 下位足で直近安値を下に抜く
- ✅ 上昇の流れがいったん崩れる
- 🧱 上位足のレジスタンスと重なる
ここで注意したいのは、上ヒゲ1本だけで決めないことです。
上ヒゲが出ても、次の足でさらに高値を更新することはあります。
一度止まったように見えても、もう一段上に走ることもあります。
だから、反応は単発ではなく、流れとして見ます。
🧯 損切りはDの外側に置けるか
売りのバタフライでは、損切り位置もかなり大事です。
基本的には、D候補の上に損切りを置けるかを見ます。
ただし、D候補が外側まで深く伸びているため、損切り幅が広くなりやすいです。
ここで無理をすると、反転候補としては良く見えても、トレード管理が難しくなります。
⚠️ こういう時は注意します。
- ⚠️ Dの上に損切りを置くと遠すぎる
- ⚠️ 127.2%で入ると161.8%まで耐える形になる
- ⚠️ 反応確認を待つと損切り幅が広がる
- ⚠️ 第1目標までの距離が短い
- ⚠️ Dの上に次のレジスタンスが見えない
損切りをどこに置くかが曖昧な時は、形がきれいでも無理に触らないほうがいいです。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🎯 第1目標は控えめに見る
売りのバタフライでは、D候補から反転したとしても、最初から大きく落ちる前提で見ないほうが扱いやすいです。
まずは、第1目標を控えめに見ます。
たとえば、次のような場所です。
- 🎯 CDに対する38.2%戻し
- 🎯 CDに対する50.0%戻し
- 🎯 直近の押し安値
- 🎯 C付近の価格帯
- 🎯 上位足で意識されている節目
D候補で反応が出ても、第1目標までの距離が近いなら、リスクリワードが合いにくいです。
バタフライは、完成候補が分かりやすい分、入口ばかり見てしまいがちです。
でも、出口まで先に見ておくほうが判断は安定します。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🚫 売りのバタフライで見送る形
売りのバタフライでも、見送る形はあります。
むしろ、Xを上抜けた場所を見るため、勢いに逆らいすぎない判断が大事です。
自分なら、次のような形は慎重に見ます。
- ⚠️ XAが小さくて基準波として弱い
- ⚠️ BがXを深く上抜けていて形が崩れている
- ⚠️ Cの押しが弱すぎて上昇継続に見える
- ⚠️ D候補で大きな陽線が続いている
- ⚠️ 127.2%や161.8%を勢いよく上抜けている
- ⚠️ 損切り幅が広すぎる
- ⚠️ 第1目標までの距離が短い
- ⚠️ 上位足が強い上昇トレンドの途中
こういう時は、バタフライに見えても無理に売りません。
「高いから売る」ではなく、
「管理できる形だけ見る」
という考え方が大事です。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📋 売りセットアップの確認リスト
売りのバタフライを見る時、自分なら次の順番で確認します。
- XからAへの下落が明確か
- ABがXAに対して深く戻しているか
- BがXを明確に上抜けていないか
- Cの押しが次のCDを作れる形か
- D候補がXの上、XAの外側に出ているか
- 127.2%や161.8%付近を候補地として見られるか
- AB=CDやBC延長と重なるか
- D候補で上げ止まりの反応があるか
- Dの上に損切りを置けるか
- 第1目標までの距離が残っているか
この順番で見ると、Xを上抜けたからすぐ売る、という判断を避けやすくなります。
売りのバタフライは、強く見える場所を売り候補として見る型です。
だからこそ、反応確認と管理条件を丁寧に見ます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
✅ まとめ
今回は、バタフライの売りセットアップを整理しました。
ポイントは、次の通りです。
- 🧭 売りのバタフライは、Xを上抜けた外側のD候補を見る
- 🔢 XAを明確にしないと、D候補も曖昧になる
- 📍 ABは深い戻しとして見る
- 🔁 Cは押しの強さを確認する場所
- 🧱 D候補は127.2%や161.8%付近をゾーンで見る
- 👀 D候補では上げ止まりの反応を待つ
- 🧯 損切りはDの外側に置けるか確認する
- 🎯 第1目標は控えめに見る
- 🚫 管理できない形は見送る
売りのバタフライは、高くなったから売る型ではありません。
Xを上抜けて外側まで戻したあと、比率、反応、損切り、第1目標がそろうかを見る型です。
強く見える場所ほど、入りたくなる理由ではなく、待つ理由を探す。
この意識があると、売りのバタフライはかなり整理しやすくなります。
🔜 次回予告
次回は、バタフライで見送るべき形をテーマにします。
買いでも売りでも、バタフライは完成候補がきれいに見えるほど触りたくなります。
次回は、形が見えても見送ったほうがいい場面を整理していきます。
👉 次回の記事はこちら:第21回:バタフライで見送るべき形

