バタフライで見送るべき形|だましになりやすいパターン(第21回)
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🚫 第21回 バタフライで見送るべき形
前回は、バタフライの売りセットアップを整理しました。
👉 前回の記事はこちら:第20回:バタフライの売りセットアップ
売り側では、Xを上抜けてXAの外側まで戻したあと、127.2%や161.8%付近で上げ止まりを観察しました。
買い側では、Xを下抜けた外側。
売り側では、Xを上抜けた外側。
どちらも、バタフライではXAの外側に出たD候補を見ます。
ただし、ここで大事なのは、
バタフライに見える形を全部触るわけではない
ということです。
今回は、バタフライで見送るべき形を整理します。
📌 結論から言うと、バタフライは、
完成候補がきれいに見えても、反応と管理条件が弱いなら見送る型
です。
127.2%や161.8%に届いている。
AB=CDっぽく見える。
XABCDの形も何となく見える。
それでも、見送ったほうがいい場面はあります。
むしろ、バタフライはエクステンション型なので、見送る判断がかなり大事です。
🧭 この回の読みどころ
RETRACEMENT 戻し比率
EXTENSION 拡張比率
比率は反転を決める点ではなく、値動きの位置関係を整理する目安として確認します。
D候補が広すぎる、到達時の勢いが強い、第1目標までの距離が短い形は管理しにくいため見送ります。
🧭 バタフライは「見つけたら入る型」ではない
バタフライを覚え始めると、チャート上でXABCDを探したくなります。
そして、127.2%や161.8%付近にD候補が来ると、
「これはバタフライかもしれない」
と見えやすくなります。
ただ、ここで気をつけたいのは、バタフライは名前を当てるための型ではないということです。
目的は、行き過ぎた場所で、反転候補として観察できるかを整理することです。
だから、形が見えたあとに確認することがあります。
- ✅ D候補で反応があるか
- ✅ 損切りを置けるか
- ✅ 第1目標まで距離があるか
- ✅ 上位足の流れに逆らいすぎていないか
- ✅ そもそもXA、AB、BC、CDが無理なく見えるか
ここが弱いなら、バタフライに見えても見送ります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🔢 XAが曖昧な形
最初に見送るべきなのは、XAが曖昧な形です。
バタフライでは、D候補がXAの外側に出ます。
つまり、最初のXAが基準になります。
このXAが弱いと、127.2%や161.8%の意味も弱くなります。
たとえば、こういう形です。
- ⚠️ XとAの位置を後から何度も変えたくなる
- ⚠️ XAの値幅が小さすぎる
- ⚠️ 波が細かすぎて基準波として見にくい
- ⚠️ 上位足で見ると目立たない
- ⚠️ そもそもXABCDを無理に当てはめている
この場合、D候補がきれいに見えても見送りでいいです。
土台になるXAが曖昧なら、その外側にあるD候補も曖昧になります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📍 ABが崩れている形
次に見たいのはABです。
バタフライでは、ABがXAに対して深く戻ることがあります。
目安として78.6%付近を意識することがあります。
ただし、深ければいいわけではありません。
ABが深すぎたり、荒すぎたりすると、全体の形が崩れやすくなります。
見送る候補になるのは、次のような形です。
- ⚠️ ABがXを明確に抜けている
- ⚠️ ABの動きが一方通行で荒すぎる
- ⚠️ ABの途中に大きな乱れが多い
- ⚠️ ABだけで元のXAの意味がかなり薄れている
- ⚠️ Bの位置が後から何度も変わる
ABは、次のCとDを作るための土台です。
ここが崩れていると、D候補だけを見ても判断しにくいです。
🔁 Cが弱すぎる形
BからCへの動きも大事です。
買い側なら、BからCへの戻り。
売り側なら、BからCへの押し。
ここが弱すぎると、次のCDがただの継続方向の動きに見えやすくなります。
たとえば買い側なら、BからCへの戻りがほとんどなく、そのまま下落が続いている形。
売り側なら、BからCへの押しがほとんどなく、そのまま上昇が続いている形。
こういう時は、D候補で反転を待つより、まず勢いの強さを確認したほうがいいです。
📌 見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ Cの戻り、押しが浅すぎる
- ⚠️ Cがどこか分かりにくい
- ⚠️ CDが一直線に伸びすぎている
- ⚠️ AB=CDやBC延長と重なりにくい
- ⚠️ Cを決めると全体が不自然になる
Cが弱いと、D候補での反応確認も難しくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧱 D候補が広すぎる形
バタフライでは、D候補として127.2%や161.8%を見ます。
ただし、D候補の範囲が広すぎる場合は注意します。
たとえば、127.2%から161.8%まで距離がかなりある。
その間に明確な節目もない。
AB=CDやBC延長とも重ならない。
こうなると、どこで反応を待つのかが曖昧になります。
ゾーンで見ることは大事です。
でも、ゾーンが広すぎると、ただの後付けになりやすいです。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ 127.2%と161.8%の距離が広すぎる
- ⚠️ D候補に節目が重ならない
- ⚠️ AB=CDの候補が離れている
- ⚠️ BC延長の候補も重ならない
- ⚠️ どの価格で反応を見るのか説明しにくい
D候補は、広ければ安心というものではありません。
むしろ、どこを見ているのかが説明できない時は見送ります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
⚡ 勢いよく127.2%や161.8%を抜けている形
バタフライで特に注意したいのが、勢いよくD候補を抜けている形です。
買い側なら、127.2%や161.8%を強い陰線で下抜けている。
売り側なら、127.2%や161.8%を強い陽線で上抜けている。
この場合、反転候補というより、まだ勢いが続いている可能性があります。
もちろん、そのあとに反応が出ることもあります。
ただ、比率を強く抜けている最中に無理に触る必要はありません。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ 大きなローソク足でD候補を抜けている
- ⚠️ ヒゲではなく実体で強く抜けている
- ⚠️ 更新幅が広がっている
- ⚠️ 出来高や値幅の勢いが急に強くなっている
- ⚠️ 下位足でも一方通行の動きが続いている
こういう時は、まず止まる反応を待ちます。
止まる反応がないなら、見送りです。
構造、到達時の勢い、損切りと目標の管理に弱点がある形は無理に触りません。
👀 D候補で反応がない形
バタフライで一番見送るべきなのは、D候補で反応がない形です。
127.2%に届いた。
161.8%に届いた。
上位足の節目にも近い。
それでも、ローソク足の反応がなければ、まだ触りません。
買い側なら、下ヒゲ、安値更新の鈍り、下位足の切り替わりを見たいです。
売り側なら、上ヒゲ、高値更新の鈍り、下位足の切り替わりを見たいです。
反応がない形は、こうです。
- ⚠️ 買い側で下ヒゲが出ない
- ⚠️ 売り側で上ヒゲが出ない
- ⚠️ 更新幅が小さくならない
- ⚠️ 反転側のローソク足が出ない
- ⚠️ 下位足の流れが切り替わらない
- ⚠️ D候補を抜けたあとも同じ方向に進む
比率は候補地です。
反応がなければ、候補地で止まっていないということです。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧯 損切り幅が広すぎる形
形としてはバタフライに見えても、損切り幅が広すぎるなら見送ります。
買い側なら、Dの下に損切りを置く。
売り側なら、Dの上に損切りを置く。
これが遠すぎる場合、反応が出てもトレードとして扱いにくいです。
特に、エクステンション型ではD候補が外側に出るため、損切り幅が広がりやすいです。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ Dの外側に損切りを置くと遠すぎる
- ⚠️ もう一段伸びた時に許容できない
- ⚠️ 損切り候補の外側に節目がない
- ⚠️ 反応確認を待つと入り位置が悪くなる
- ⚠️ ロットを落としても第1目標とのバランスが悪い
損切りを置けない形は、どれだけ見た目が良くても無理に触らないほうが整理しやすいです。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🎯 第1目標までの距離が短い形
逆張りでは、入口だけでなく出口も先に見ます。
バタフライではD候補が目立つので、つい入口ばかり見てしまいます。
でも、第1目標までの距離が短いなら、反応が出ても扱いにくいです。
第1目標として見やすいのは、CDに対する38.2%戻しや50.0%戻し、直近の節目です。
ここまでの距離が短い場合、損切り幅に対して見合いにくくなります。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ 第1目標までが近すぎる
- ⚠️ 損切り幅のほうが大きい
- ⚠️ C付近まで戻る余地が少ない
- ⚠️ 直近の抵抗、支持がすぐ近くにある
- ⚠️ 反応確認後に入るともう遅い
バタフライは完成候補がきれいでも、出口が近いなら見送ります。
🧱 上位足の流れに逆らいすぎる形
最後に、上位足の流れです。
短い時間足では、バタフライに見える。
でも、上位足では強いトレンドの途中。
この場合、D候補で一度反応しても、戻りが浅く終わることがあります。
買い側なら、上位足で強い下落が続いていないか。
売り側なら、上位足で強い上昇が続いていないか。
ここを見ます。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ 上位足が一方通行のトレンド
- ⚠️ D候補が上位足の節目と重ならない
- ⚠️ 上位足で次の節目まで余地がある
- ⚠️ 短期足だけで無理に反転を見ている
- ⚠️ 反転しても戻りが浅くなりそう
上位足に正面から逆らう時ほど、反応確認と管理条件を厳しめに見ます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📋 見送りチェックリスト
バタフライを見つけた時、自分なら次の順番で見送るかどうかを確認します。
- XAが基準波として明確か
- ABが崩れすぎていないか
- Cが弱すぎないか
- D候補のゾーンが広すぎないか
- 127.2%や161.8%を勢いよく抜けていないか
- D候補で反応が出ているか
- 損切りをDの外側に現実的に置けるか
- 第1目標まで距離が残っているか
- 上位足の流れに逆らいすぎていないか
- 見送っても問題ない形として見られるか
最後の10番は、かなり大事です。
「これは入らないともったいない」と感じる時ほど、判断が早くなりやすいです。
でも、バタフライはエクステンション型です。
外側まで伸びているからこそ、さらに伸びる可能性もあります。
見送れる状態で見るほうが、判断は落ち着きます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
✅ まとめ
今回は、バタフライで見送るべき形を整理しました。
ポイントは、次の通りです。
- 🧭 バタフライは見つけたら入る型ではない
- 🔢 XAが曖昧なら見送る
- 📍 ABが崩れている形は見送る
- 🔁 Cが弱すぎる形は注意する
- 🧱 D候補が広すぎる形は扱いにくい
- ⚡ 127.2%や161.8%を勢いよく抜けている形は触らない
- 👀 D候補で反応がない形は見送る
- 🧯 損切り幅が広すぎる形は見送る
- 🎯 第1目標までの距離が短い形は見送る
- 🧱 上位足の流れに逆らいすぎる形は慎重に見る
バタフライは、完成候補がきれいに見えるほど触りたくなります。
でも、形があることと、実際に扱えることは別です。
比率、反応、損切り、第1目標、上位足。
このどこかが弱いなら、見送る判断も立派な判断です。
🔜 次回予告
次回は、バタフライとAB=CDを重ねて見る方法をテーマにします。
バタフライのD候補をより絞り込む時、AB=CDの完成候補が近いかどうかは重要な材料になります。
次回は、比率だけでなく、波の長さとリズムを重ねて見る方法を整理していきます。
👉 次回の記事はこちら:第22回:バタフライとAB=CDを重ねて見る方法

