バタフライとAB=CDを重ねて見る方法|根拠を重ねる考え方(第22回)
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🔁 第22回 バタフライとAB=CDを重ねて見る方法
前回は、バタフライで見送るべき形を整理しました。
👉 前回の記事はこちら:第21回:バタフライで見送るべき形
バタフライは、127.2%や161.8%に届いたからすぐ触る型ではありません。
XAが曖昧。
ABが崩れている。
Cが弱すぎる。
D候補で反応がない。
損切り幅が広すぎる。
第1目標までの距離が短い。
こういう時は、形が見えても見送る判断が大事でした。
今回は、その続きです。
テーマは、バタフライとAB=CDを重ねて見る方法です。
バタフライでは、D候補としてXAの外側、つまり127.2%や161.8%付近を見ます。
ただ、それだけだとD候補が広くなりやすいです。
そこで役に立つのが、AB=CDです。
📌 結論から言うと、バタフライでは、
XAの外側候補とAB=CDの完成候補が近いか
を見ることで、D候補を絞り込みやすくなります。
ただし、AB=CDが重なったから反転する、という意味ではありません。
あくまで、
「このあたりなら、比率と波のリズムが重なっている」
と観察しやすくするための材料です。
🧭 この回の読みどころ
RETRACEMENT 戻し比率
EXTENSION 拡張比率
比率は反転を決める点ではなく、値動きの位置関係を整理する目安として確認します。
XA外側のD候補と、ABの値幅を投影したCD完成候補が近い場所を重なりとして確認する概念図です。
🧭 なぜAB=CDを重ねるのか
バタフライのD候補は、XAの外側に出ます。
買い側なら、Xを下抜けた先。
売り側なら、Xを上抜けた先。
この外側の候補として、127.2%や161.8%を見ます。
ただ、127.2%から161.8%までの距離が広いことがあります。
その場合、どこで反応を待つのかが曖昧になりやすいです。
そこで、AB=CDを重ねます。
AB=CDは、AからBの動きと、CからDの動きのバランスを見る考え方です。
ざっくり言えば、
ABの値幅やリズムに対して、CDがどこで完成しやすいか
を見ます。
このAB=CDの完成候補が、XAの127.2%や161.8%付近と近いなら、D候補として観察しやすくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🔢 AB=CDは「もう一つの根拠」として使う
ここで大事なのは、AB=CDを単独の根拠にしないことです。
バタフライで見ている主役は、あくまでXABCD全体の構造です。
AB=CDは、そのD候補を補強する材料として使います。
たとえば、買い側ならこうです。
- ✅ XからAへ上昇する
- ✅ AからBへ深く押す
- ✅ BからCへ戻す
- ✅ CからDへ再び下落する
- ✅ DがXの下、XAの外側に出る
- ✅ そのD候補がAB=CDの完成候補と近い
売り側なら反対です。
- ✅ XからAへ下落する
- ✅ AからBへ深く戻す
- ✅ BからCへ押す
- ✅ CからDへ再び上昇する
- ✅ DがXの上、XAの外側に出る
- ✅ そのD候補がAB=CDの完成候補と近い
このように、AB=CDは、バタフライのD候補を確認するための追加材料として見ます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📐 まずABの値幅を見る
AB=CDを重ねる時は、まずABの値幅を見ます。
買い側なら、AからBへの押し。
売り側なら、AからBへの戻し。
このABが、次のCDと比べる基準になります。
ABがきれいに見えない場合、AB=CDも無理に使わないほうがいいです。
見送りやすいのは、次のようなABです。
- ⚠️ AとBの位置が曖昧
- ⚠️ ABの途中に大きな乱れが多い
- ⚠️ ABが短すぎて基準になりにくい
- ⚠️ ABがXを大きく抜けて形が崩れている
- ⚠️ 後から都合よくABを選び直したくなる
ABが曖昧なら、CDの完成候補も曖昧になります。
だから、まずABを無理なく見られるかを確認します。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🔁 CDがABと同じくらい伸びる場所を見る
ABが見えたら、次にCからDへの動きを見ます。
AB=CDの基本は、ABとCDの値幅が近くなる場所を見ることです。
目安としては、CDがABに対して100.0%前後になる場所です。
ただし、ここもピンポイントでは見ません。
チャート上では、100.0%ぴったりで止まることもあれば、少し手前や少し先で反応することもあります。
だから、AB=CDもゾーンとして見ます。
📌 大事なのは、
CDがABと同じくらい伸びた場所が、XAの127.2%や161.8%付近と近いか
です。
ここが近いと、バタフライのD候補として観察しやすくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧱 XA外側候補とAB=CDが近い形
バタフライで見たいのは、複数の候補がD付近に集まる形です。
たとえば、買い側ならこうです。
- 🔢 XAに対する127.2%付近
- 🔢 XAに対する161.8%付近
- 🔁 AB=CDの100.0%完成候補
- 🧱 上位足のサポート
- 👀 下位足の下げ止まり
売り側ならこうです。
- 🔢 XAに対する127.2%付近
- 🔢 XAに対する161.8%付近
- 🔁 AB=CDの100.0%完成候補
- 🧱 上位足のレジスタンス
- 👀 下位足の上げ止まり
このように、いくつかの材料が同じ価格帯に集まるほど、D候補として見やすくなります。
ただし、材料が多いから必ず反転するわけではありません。
材料が集まった場所で、反応を観察する。
この順番は変えません。
⚠️ AB=CDが離れている時は無理に合わせない
AB=CDを重ねる時にありがちな失敗は、無理に合わせることです。
たとえば、XAの127.2%は近い。
でも、AB=CDの完成候補はかなり離れている。
この時に、無理やりDを広く見てしまうと、何でも当てはまってしまいます。
見送る候補は、次のような形です。
- ⚠️ XA外側候補とAB=CDが離れすぎている
- ⚠️ AB=CDに合わせると127.2%や161.8%から外れる
- ⚠️ 127.2%や161.8%に合わせるとCDが短すぎる
- ⚠️ D候補のゾーンが広くなりすぎる
- ⚠️ どこで反応を見るのか説明しにくい
バタフライとAB=CDは、重なるから意味があります。
重ならないなら、無理に同じ場所として扱わないほうが整理しやすいです。
XA外側候補、AB=CD、D候補での反応が近い場所に集まるかを確認します。
⏱ 値幅だけでなく時間のバランスも見る
AB=CDを見る時は、値幅だけでなく時間のバランスも見ます。
ABがゆっくり作られているのに、CDが一瞬で到達している。
または、ABは短い動きなのに、CDだけ長く時間をかけている。
こういう場合、同じ値幅でもリズムが違って見えることがあります。
もちろん、時間が完全に同じである必要はありません。
ただ、あまりにもリズムが違う場合は、AB=CDとしてのきれいさは下がります。
📌 自分なら、次のように見ます。
- ✅ ABとCDの値幅が近い
- ✅ ABとCDの時間感覚が極端に違いすぎない
- ✅ CDが一直線に伸びすぎていない
- ✅ CからDまでに反応を待つ余地がある
- ✅ D候補で止まる動きが見える
値幅が合っていても、CDが勢いよく突き抜けているなら、まず反応を待ちます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
👀 重なった後に見るのは反応
XA外側候補とAB=CDが重なったら、次に見るのは反応です。
買い側なら、D候補で下げ止まるか。
売り側なら、D候補で上げ止まるか。
見る反応は、これまでと同じです。
- ✅ 長いヒゲが出る
- ✅ 更新幅が小さくなる
- ✅ 同じ方向のローソク足が続かなくなる
- ✅ 下位足で流れが切り替わる
- ✅ 損切りを置ける高値安値ができる
- 🧱 上位足の節目と重なる
AB=CDが重なったから入るのではありません。
重なった場所で、反応を見る。
そこから損切りと第1目標を確認する。
この順番です。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧯 損切りと第1目標まで確認する
AB=CDが重なると、D候補がきれいに見えます。
ただ、きれいに見える時ほど、入口ばかり見てしまいやすいです。
ここでも、損切りと第1目標を確認します。
買い側なら、Dの下に損切りを置けるか。
売り側なら、Dの上に損切りを置けるか。
第1目標としては、CDに対する38.2%戻しや50.0%戻し、直近の節目を見ます。
確認したいのは、次の点です。
- 🧯 損切り幅が広すぎないか
- 🧯 Dの外側に置ける明確な高値安値があるか
- 🎯 第1目標まで距離が残っているか
- 🎯 反応確認後でもリスクリワードが崩れないか
- 🧱 上位足の流れとぶつかりすぎていないか
比率が重なっても、管理できないなら見送ります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📋 バタフライとAB=CDを重ねるチェックリスト
自分なら、次の順番で確認します。
- XAが基準波として明確か
- D候補がXAの外側に出ているか
- 127.2%や161.8%付近を候補地として見られるか
- ABの値幅が無理なく見えるか
- CからDがABと同じくらい伸びる場所はどこか
- AB=CDの100.0%候補がXA外側候補と近いか
- 値幅だけでなく時間のリズムが極端に違いすぎないか
- D候補で反応が出ているか
- 損切りをDの外側に置けるか
- 第1目標まで距離が残っているか
この順番で見ると、バタフライのD候補を少し絞り込みやすくなります。
名前を当てるよりも、
どの比率とどの波の長さが、どこで重なっているのか。
そこを言葉にできることが大事です。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
✅ まとめ
今回は、バタフライとAB=CDを重ねて見る方法を整理しました。
ポイントは、次の通りです。
- 🧭 AB=CDはD候補を絞るための追加材料
- 🔢 バタフライではXAの127.2%や161.8%付近を見る
- 📐 ABの値幅を基準にCDの完成候補を見る
- 🔁 CDがABに対して100.0%前後になる場所を確認する
- 🧱 XA外側候補とAB=CDが近いほど観察しやすい
- ⚠️ 離れている候補を無理に合わせない
- ⏱ 値幅だけでなく時間のバランスも見る
- 👀 重なった後に見るのは反応
- 🧯 損切りと第1目標まで確認する
バタフライは、外側に伸びた場所を見ます。
だからこそ、D候補が広くなりやすいです。
その時、AB=CDを重ねると、
「このあたりなら、外側比率と波のリズムが近い」
と整理しやすくなります。
ただし、重なったから入るのではありません。
重なった場所で反応を待つ。
この順番を崩さないことが大事です。
🔜 次回予告
次回は、バタフライとBC延長を重ねて見る方法をテーマにします。
AB=CDだけでなく、BCからCDへの伸び方を見ると、D候補をさらに整理しやすくなります。
次回は、BC延長を使ってD候補を絞る考え方を見ていきます。
👉 次回の記事はこちら:第23回:バタフライとBC延長を重ねて見る方法

