その日の高値安値の測り方|寄り付きからの実戦的な引き方(第38回)

FIBONACCI REVERSAL NEWSLETTER / 第38回 / 三段上げ・三段下げ

🕘 第38回 寄り付きから高値安値までの測り方を実戦化する

前回は、リトレイスメント起点を毎回同じにするルールを整理しました。

👉 前回の記事はこちら:第37回:リトレイスメント起点を毎回同じにするルール

測る時間足を決める。
推進が始まった起点を決める。
推進が止まった終点を決める。
都合が悪くなってから引き直さない。

比率より先に、どの波を測るのかを固定するという話でした。

今回は、その考え方を日中の値動きへ落とし込みます。

テーマは、寄り付きから高値安値までの測り方を実戦化するです。

日中のチャートを見ていると、

「今日の上昇はどこから測るのか」
「寄り付き価格から引くのか、安値から引くのか」
「高値を更新するたびにフィボを動かすのか」

という迷いが出やすくなります。

特にFXは取引時間が連続しているため、株式市場のように全員共通の寄り付きが一つだけあるわけではありません。

東京時間の開始。
ロンドン時間の開始。
ニューヨーク時間の開始。
MT5の日足が切り替わる時刻。

どれを基準にするかで、見えてくる高値安値は変わります。

📌 結論から言うと、寄り付きからの測定は、
基準時刻を固定する、寄り付き後の方向を確認する、推進を作った安値または高値から終点まで測る
という順番で行います。

寄り付き価格は観察開始の基準です。
フィボナッチの起点は、必ずしも寄り付き価格そのものではありません。

READING ROUTE

🧭 この回の読みどころ

01🧭 寄り付きから測る全体の順番
02🌍 FXでいう寄り付きを先に定義する
03🕒 タイムゾーンを固定する
RATIO MAP 本文に登場する比率の位置関係

比率は反転を決める点ではなく、値動きの位置関係を整理する目安として確認します。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付き後の方向を確認して推進波を測る
寄り付き 初期レンジ 推進起点 終点候補 レンジ上抜け・定着 押し候補帯

寄り付き直後の初期レンジを記録し、レンジを上抜けて定着した後は、実際に推進を始めた安値から終点までを測ります。

🧭 寄り付きから測る全体の順番

日中のリトレイスメントを測る時は、次の順番で確認します。

  1. どの市場または時刻を寄り付きとするか決める
  2. 使用するタイムゾーンを固定する
  3. 前日高値、前日安値、上位足の位置を確認する
  4. 寄り付き直後の高値安値を記録する
  5. 最初にどちらの節目を更新したかを見る
  6. 上昇なら推進を始めた安値から高値まで測る
  7. 下落なら推進を始めた高値から安値まで測る
  8. 終点確定後に38.2%、50.0%、61.8%、78.6%を見る
  9. 高値安値更新時の引き直し条件を固定する
  10. 方向が出ない日は無理に測らない

寄り付きから最初の数分だけを見て方向を決めるのではありません。

時間の基準、最初の値動き、節目の更新、推進の起点を順番に確認します。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付きから測る全体の順番 を図で整理
1 2 3 始点を決める 条件を順に確認 管理へ進む

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🌍 FXでいう寄り付きを先に定義する

FXは平日の取引がほぼ連続しているため、「寄り付き」という言葉だけでは基準が曖昧です。

実戦では、次のどれかを先に選びます。

  • MT5の日足が切り替わる時刻
  • 東京時間の観察開始時刻
  • ロンドン市場を観察し始める時刻
  • ニューヨーク市場を観察し始める時刻
  • 自分が毎日チャートを見始める固定時刻

大事なのは、どれが絶対に正しいかではありません。

毎回同じ基準を使うことです。

東京時間を測っていたのに、反応しなかったからロンドン時間へ変える。
ロンドン時間でも合わないから日足始値へ戻す。

このように基準を途中で変えると、検証できない判断になります。

この連載では、寄り付きをその日の観察を始める固定時刻として扱います。

🕒 タイムゾーンを固定する

同じ「午前9時」でも、チャートの表示時刻によって意味は変わります。

確認したいのは、

  • MT5サーバー時刻
  • 日本時間
  • 夏時間と冬時間の違い
  • 使用しているチャートの日足切り替え時刻
  • 経済指標の発表時刻

です。

時刻の変換が毎回ずれると、寄り付き後の高値安値もずれます。

自分の記録では、

  • 基準時刻は日本時間で保存する
  • MT5上の対応時刻も記録する
  • 夏時間の切り替わり時期を確認する

というように統一しておくと整理しやすいです。

時刻を固定することは、価格の起点を固定する前提になります。

📍 寄り付き価格は観察基準であって固定起点ではない

ここは混同しやすいところです。

寄り付き価格を確認することと、寄り付き価格から必ずフィボナッチを引くことは別です。

たとえば寄り付き後に、

  1. 一度下へ振れる
  2. 安値を付ける
  3. 寄り付き価格を上抜く
  4. 前の高値を更新して上昇する

という動きが出たとします。

この上昇を測る起点は、寄り付き価格ではなく、上昇推進が始まった安値のほうが自然です。

反対に、

  1. 一度上へ振れる
  2. 高値を付ける
  3. 寄り付き価格を下抜く
  4. 前の安値を更新して下落する

なら、下落推進が始まった高値から測ります。

寄り付きは時間の境界です。
起点は値動きの構造から選びます。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付き価格は観察基準であって固定起点ではない を図で整理
流れの停止 更新方向の変化 推進開始を確認 判断条件を固定

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🧱 前日高値と前日安値を先に確認する

寄り付き後の値動きだけを見ると、その日の位置関係を見失いやすくなります。

測定前に確認したいのは、

  • 前日高値
  • 前日安値
  • 前日終値
  • 当日寄り付き価格
  • 上位足の支持帯と抵抗帯
  • 直近の大きな推進方向

です。

寄り付きが前日レンジの中央にあるのか。
前日高値の近くにあるのか。
前日安値の下から始まっているのか。

この位置によって、寄り付き後の高値安値更新の意味は変わります。

前日高値のすぐ下で上昇しているなら、上抜け後の推進を測る準備をします。

前日安値を割って下落しているなら、戻り売りに使う下落波を確認します。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付き測定を支える3つの基準
1 2 3 基準時刻 方向確認 推進波 毎日同じ時刻 抜けと定着 安値高値を固定 同じ日中ルールで測定

観察開始時刻、初期レンジ後の方向、推進波の起点と終点を順に固定して日中の候補帯を測ります。

📦 寄り付き直後の初期レンジを作る

寄り付き直後は、上下へ振れやすい時間帯です。

最初の一本だけで方向を決めず、一定時間の高値安値を初期レンジとして記録します。

たとえば、

  • 5分足なら最初の3本
  • 15分足なら最初の1本から2本
  • 自分が決めた最初の15分または30分

というように固定します。

初期レンジで見るのは、

  • 寄り付き後の最初の高値
  • 寄り付き後の最初の安値
  • どちら側を先に更新したか
  • 更新後に価格が定着したか
  • 上下どちらへ戻されたか

です。

初期レンジは売買サインではありません。

その日の最初の方向と、推進波の起点候補を整理するために使います。

⬆️ 上方向へ動いた日の測り方

寄り付き後に上方向へ動いた日は、次の順番で測ります。

  1. 初期レンジの高値を上抜く
  2. 上抜け後も高値更新が続く
  3. 上昇の直前にできた安値を確認する
  4. その安値を上昇波の起点にする
  5. 高値更新が止まった場所を終点にする
  6. 高値からの押しに対して比率を見る

起点候補になるのは、

  • 寄り付き直後の安値
  • 上抜け前に作った押し安値
  • 売りを吸収して上昇が始まった安値
  • 前の高値更新につながった安値

です。

寄り付き価格より下に安値があるなら、その安値から始まった推進を測ります。

上昇後は、38.2%、50.0%、61.8%、78.6%付近で押しがどう反応するかを確認します。

⬇️ 下方向へ動いた日の測り方

寄り付き後に下方向へ動いた日は、上昇時と反対に考えます。

  1. 初期レンジの安値を下抜く
  2. 下抜け後も安値更新が続く
  3. 下落の直前にできた高値を確認する
  4. その高値を下落波の起点にする
  5. 安値更新が止まった場所を終点にする
  6. 安値からの戻りに対して比率を見る

起点候補になるのは、

  • 寄り付き直後の高値
  • 下抜け前に作った戻り高値
  • 買いを吸収して下落が始まった高値
  • 前の安値更新につながった高値

です。

寄り付き価格より上に高値があるなら、その高値から始まった下落を測ります。

下落後は、戻りが38.2%、50.0%、61.8%、78.6%のどこまで入るかを確認します。

VISUAL GUIDE / 概念図 下方向へ動いた日の測り方 を図で整理
1 2 3 本文の要点を確認 初期レンジの安値を下抜く 下抜け後も安値更新が続く

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🔍 最初に更新した方向だけで決めない

初期レンジの高値を先に上抜いたから、その日は上昇と決めつける。

初期レンジの安値を先に下抜いたから、その日は下落と決めつける。

これは早すぎる場合があります。

寄り付き直後には、

  • 高値を一度上抜いてすぐ戻る
  • 安値を一度下抜いてすぐ戻る
  • 上下両方を試してから方向が出る
  • 指標や市場開始で急に方向が変わる

ことがあります。

確認したいのは、抜けた事実だけではありません。

  • 終値がレンジ外に残ったか
  • 次の足でも更新が続いたか
  • 抜けた側の節目が支えまたは抵抗になったか
  • 反対側へすぐ戻されなかったか

まで見ます。

更新と定着がそろってから、測る方向を決めます。

↕️ 上下両方を更新した日の扱い

寄り付き後に高値と安値の両方を更新する日があります。

この場合、最初の抜けだけでは方向を決めません。

判断方法は、

  1. 上下どちらの更新幅が大きいか
  2. どちらの更新後に価格が定着したか
  3. 前日高値安値との位置関係
  4. 上位足の方向
  5. 最後に残った高値安値の構造

を比較します。

上下へ振った後に上昇へ切り替わったなら、最後の安値から高値までを測ります。

上下へ振った後に下落へ切り替わったなら、最後の高値から安値までを測ります。

方向が決まらないなら、初期レンジ内の往復として見送ります。

無理にフィボナッチを引かないこともルールに含めます。

🏁 終点をいつ確定するか

日中は高値や安値が更新されるため、終点を何度も動かしたくなります。

終点の確定条件を先に決めておきます。

上昇波なら、

  • 高値更新が止まった
  • 押しが始まった
  • 下位足で高値切り下げが出た
  • 直近の押し安値を下抜いた

といった変化を確認します。

下落波なら、

  • 安値更新が止まった
  • 戻りが始まった
  • 下位足で安値切り上げが出た
  • 直近の戻り高値を上抜いた

といった変化を確認します。

終点確定前のフィボナッチは仮置きです。

押しや戻りが始まってから、本採用する終点を決めます。

VISUAL GUIDE / 概念図 終点をいつ確定するか を図で整理
1 2 3 本文の要点を確認 判断条件を固定 上昇波なら

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🔄 高値安値を更新した時の引き直しルール

終点を確定した後でも、同じ方向へ高値安値を更新することがあります。

引き直す条件は、次のように固定します。

  • 前の押しや戻りが終わった
  • 同じ方向の新しい推進が始まった
  • 前の終点を明確に更新した
  • 新しい終点候補で再び押しや戻りが始まった

この場合は、起点をそのままにして終点だけ更新する方法があります。

ただし、途中の押しや戻りが深く、別の推進波として扱うなら、起点も新しくします。

重要なのは、価格が候補帯へ来なかったから終点を動かすのではないことです。

市場構造が更新された時だけ引き直します。

🧩 起点を残す場合と変える場合

高値安値更新後に、起点を残すか変えるかは迷いやすい部分です。

起点を残しやすいのは、

  • 一つの推進が継続している
  • 途中の押しや戻りが浅い
  • 基準時間足の構造が変わっていない
  • 同じ上昇または下落の波として説明できる

場合です。

起点を変えやすいのは、

  • 深い押しや戻りを挟んだ
  • 高値安値の切り替わりが起きた
  • 新しい推進の始点が明確になった
  • 時間足の構造が一段変わった

場合です。

起点を変えた時は、前のフィボナッチと同じシナリオとして扱いません。

新しい推進波を測る別の判断として記録します。

VISUAL GUIDE / 概念図 起点を残す場合と変える場合 を図で整理
流れの停止 更新方向の変化 推進開始を確認 起点を残す場合と変える場合

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🗺️ 東京・ロンドン・ニューヨークを混ぜない

一日の中では、東京、ロンドン、ニューヨークで値動きの特徴が変わります。

東京時間の高値安値を測っていたのに、ロンドン開始後の大きな推進を同じ波へ混ぜると、値幅の意味が変わる場合があります。

整理方法は二つあります。

  1. 一日全体を一つの基準で測る
  2. 市場時間ごとに別の波として測る

どちらでも構いません。

ただし、途中で混ぜないことが大事です。

市場時間ごとに分けるなら、

  • 東京時間の起点と終点
  • ロンドン時間の起点と終点
  • ニューヨーク時間の起点と終点

を別々に記録します。

一日全体で測るなら、日足切り替え時刻からの高値安値を一貫して使います。

📰 指標でできた高値安値の扱い

経済指標で急激な値動きが出ると、大きな高値安値が一瞬でできます。

そのヒゲ先を起点や終点にするかは、先にルールを決めます。

確認したいのは、

  • 指標後もその方向へ推進が続いたか
  • ヒゲだけで全戻ししていないか
  • 基準時間足の終値がどこにあるか
  • 指標前の構造を壊したか
  • 通常の損切り幅で管理できるか

です。

ヒゲ先を含めるルールなら、毎回含めます。

終値や実体を重視するルールなら、毎回同じ基準で扱います。

値動きが極端で管理できない時は、測れても売買候補から外します。

📏 寄り付きからの値幅をどう使うか

寄り付きからの高値安値は、その日の値幅を整理するためにも使えます。

たとえば、

  • 寄り付きから高値までの上昇幅
  • 寄り付きから安値までの下落幅
  • 初期レンジの幅
  • 高値からの押し幅
  • 安値からの戻り幅

を記録します。

これにより、

  • 一方向へ値幅が偏っているか
  • 上下へ同じ程度に振れているか
  • 押しや戻りが推進に対して深いか
  • すでに大きく動いた後か

を確認できます。

寄り付きからの値幅は、方向を予言する数字ではありません。

現在位置と残りの余地を整理する材料です。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付きからの値幅をどう使うか を図で整理
1 2 3 勢いと時間を比較 たとえば 寄り付きから高値までの上昇幅

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🔢 比率は終点確定後に見る

寄り付き後の推進が決まったら、終点からの押し戻りに対して比率を見ます。

主に確認するのは、

  • 38.2%
  • 50.0%
  • 61.8%
  • 78.6%

です。

浅い押しや戻りなら38.2%から50.0%。
深い押しや戻りなら61.8%から78.6%。

ただし、比率だけで仕掛けません。

候補帯へ到達した後に、

  • ローソク足の反応
  • 高値安値の切り替わり
  • 上位足の支持抵抗
  • 損切り位置
  • 第1目標までの距離

を確認します。

寄り付きから測る目的は、比率を当てることではなく、日中の候補帯を同じ基準で比較することです。

🚫 方向が出ない日は測らない

毎日必ず、きれいな推進波ができるわけではありません。

寄り付き後に、

  • 初期レンジ内を往復する
  • 高値安値の両方を何度も更新する
  • 実体が小さくヒゲが多い
  • 上位足のレンジ中央にいる
  • 指標待ちで値幅が縮小している

なら、測る波が決まっていない状態です。

この時に小さな波へ何本もフィボナッチを引くと、候補帯が増えすぎます。

方向が出ない日は、

「測定対象なし」
「初期レンジ継続」
「市場開始待ち」

として記録します。

測らない判断を入れることで、測定ルールが安定します。

🟢 上昇日の具体例

日本時間の固定時刻を観察開始にしたとします。

寄り付き後、最初の15分で小さく下へ振れ、安値を作りました。

その後、価格は寄り付き価格を上抜き、初期レンジ高値も上抜きます。

次の足でも高値を更新し、上抜いた高値付近で支えられました。

この場合、

  1. 寄り付き後の安値を起点にする
  2. 高値更新が止まった場所を終点にする
  3. 高値から押しが始まるまで待つ
  4. 38.2%から61.8%の候補帯を見る
  5. 上抜いた初期レンジ高値との重なりを確認する
  6. 下位足で安値切り上げを待つ
  7. 損切りと第1目標の距離を比較する

という流れになります。

寄り付き価格は観察の中心線として使います。

フィボナッチは、実際に上昇を始めた安値から引きます。

VISUAL GUIDE / 概念図 上昇日の具体例 を図で整理
1 2 3 勢いと時間を比較 本文の要点を確認 この場合

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

🔴 下落日の具体例

今度は、寄り付き後に一度上へ振れた場合です。

価格は寄り付き直後の高値を付けた後、寄り付き価格を下抜きました。

さらに初期レンジ安値を下抜き、次の足でも安値を更新します。

この場合、

  1. 寄り付き後の高値を起点にする
  2. 安値更新が止まった場所を終点にする
  3. 安値から戻りが始まるまで待つ
  4. 38.2%から61.8%の候補帯を見る
  5. 下抜いた初期レンジ安値との重なりを確認する
  6. 下位足で高値切り下げを待つ
  7. 損切りと第1目標の距離を比較する

という流れになります。

下落日でも、寄り付き価格から機械的に引くわけではありません。

下落推進を始めた高値から安値までを測ります。

⚠️ 測り方が崩れる代表例

測り方が崩れやすいのは、次のような場面です。

  • 寄り付き時刻を日によって変える
  • 寄り付き価格を必ず起点にする
  • 初期レンジの一度の抜けだけで方向を決める
  • 高値安値更新のたびに理由なく引き直す
  • 東京時間とロンドン時間の波を途中で混ぜる
  • 指標ヒゲを都合に合わせて含めたり外したりする
  • 方向が出ていないのに小波を何本も測る
  • 比率に反応しなかった後で起点を探し直す

この状態では、同じ日のチャートでも複数の答えが作れます。

先に固定するのは、時刻、初期レンジ、方向確認、起点、終点、引き直し条件です。

📋 寄り付きからの測定チェック

日中のフィボナッチを引く前に確認します。

  1. 寄り付きとして使う固定時刻を決めたか
  2. 日本時間とMT5サーバー時刻の対応を確認したか
  3. 前日高値と前日安値を確認したか
  4. 上位足の支持抵抗を確認したか
  5. 初期レンジの時間を固定したか
  6. 初期レンジ高値安値を記録したか
  7. 高値安値のどちらを先に更新したか確認したか
  8. 更新後に価格がレンジ外へ定着したか
  9. 上昇なら推進を始めた安値を選んだか
  10. 下落なら推進を始めた高値を選んだか
  11. 終点確定前のフィボを仮置きとして扱ったか
  12. 高値安値更新時の引き直し条件を守ったか
  13. 市場時間の異なる波を混ぜていないか
  14. 比率到達後の反応を確認したか
  15. 方向が出ない時に見送れるか

すべてを細かく増やす必要はありません。

時刻、初期レンジ、方向、起点、終点の五つを同じ順番で確認します。

VISUAL GUIDE / 概念図 寄り付きからの測定チェック を図で整理
前提を確認 変化を比較 最後に判断 寄り付きからの測定チェック

この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。

✅ まとめ

今回は、寄り付きから高値安値までの測り方を実戦化する方法を整理しました。

ポイントは次の通りです。

  • 🌍 FXでは寄り付きとして使う時刻を先に決める
  • 🕒 タイムゾーンとサーバー時刻を固定する
  • 📍 寄り付き価格は観察基準であり、必ずしも起点ではない
  • 🧱 前日高値安値と上位足の位置を確認する
  • 📦 寄り付き直後の初期レンジを作る
  • ⬆️ 上昇なら推進を始めた安値から高値まで測る
  • ⬇️ 下落なら推進を始めた高値から安値まで測る
  • 🏁 終点確定前は仮置きとして扱う
  • 🔄 構造更新時だけフィボナッチを引き直す
  • 🗺️ 市場時間の異なる波を混ぜない
  • 🔢 比率は反応を待つ候補帯として使う
  • 🚫 方向が出ない日は無理に測らない

寄り付きから測るというのは、寄り付き価格へ機械的にフィボナッチを置くことではありません。

寄り付きを観察開始時刻として固定する。
寄り付き後の高値安値から方向を確認する。
実際に推進を始めた安値または高値を起点にする。
推進が止まった終点から押し戻りを測る。

この順番で扱うと、日中のフィボナッチを同じ基準で比較しやすくなります。

この連載は、売買結果を保証するものではなく、チャート判断を整理するための教材です。実際の取引では、自分の損失上限とルールを優先してください。

🔜 次回予告

次回は、時間足を切り替えた時に判断がブレる理由をテーマにします。

👉 次回の記事はこちら:第39回:時間足を切り替えた時に判断がブレる理由

5分足では深い押しに見えるのに、1時間足では浅い押しに見える。
同じ価格でも、時間足を変えると起点、終点、比率の意味が変わります。

時間足を切り替える時に、何を残し、何を新しく判断するのかを整理します。

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