AI記事を大量に作ると何が起きるか|7,368記事の実測
「AI記事は評価されるのか」という問いには、一般論としての答えが既に出ています。Googleは作り方ではなく品質で判断するという立場です。
ただ、実際に大量に作って公開すると、一般論では出てこない現実的な壁に当たります。この記事は、その壁がどこにあったかを実測とあわせて書いたものです。
(確認日:2026年9月23日)
前提:量そのものが違反なのではない
Googleのスパムポリシーが問題にしているのは「検索順位を操作する目的で、価値の低いページを大量に作ること」です。
裏を返すと、読む人の役に立つ内容であれば、作った手段は問われません。手で書いたから安全ということもなければ、AIを使ったから危険ということもありません。
判断の軸は「誰のために作ったか」であって「何で作ったか」ではない——ここまでは各社の解説が揃って書いています。問題は、その先が書かれていないことです。
実測1:作った数と、届いた数は一致しない
当サイトの運営者が別サイトで運用している環境では、2025年9月の運用開始から2026年9月4日までの約11か月半で、7,368記事を自動生成・公開しました(プラグインの投稿履歴データベースと公開日の実測値)。
月ごとの本数は一定ではありません。多い月は3,000記事を超え、少ない月は100記事ほどです。
ここで分かるのは、公開まではいくらでも増やせるという事実です。作業量は障壁になりません。
障壁になるのはその後です。公開した記事が全て検索結果に載るわけではなく、載っても表示されるとは限りません。「作った数」と「検索に出ている数」は別の数字になります。
実測2:このサイト自身の数字
比較のために、いま読んでいるこのサイトの実測も出します。手作業で1本ずつ書いた側の数字です。
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 記事数 | 84本(計測期間終了時点) |
| 期間 | 約5か月(2026年4月9日〜9月15日) |
| 表示回数 | 1,831回 |
| クリック | 39回 |
5か月かけて39クリックです。1記事あたり月2回も表示されていません。
手で丁寧に書けば伸びるという話でもない、ということです。量の問題でも、作り方の問題でもなく、新しいサイトが検索で見つけてもらえるまでには単純に時間がかかります。
実際に当たった壁
1. インデックスされない記事が残る
公開しても検索結果に登録されない記事が出ます。これは件数が増えるほど目立ちます。「クロールはされたが登録されなかった」という状態が典型です。切り分けはAI記事がインデックスされない時に見る順番にまとめました。
2. 自分の記事同士が競合する
似た商品・似た切り口で記事を増やすと、どれを検索結果に出すべきかGoogleが決められなくなります。結果として、どれも上位に出ないという状態になります。
これは実際に当サイトのFX側でも起きました。既存記事が拾っていたキーワードで新しい記事を書いてしまい、同じサイト内で食い合う形を作っています。詳しくは同じ商品で記事を量産するとどうなるかで扱いました。
3. 体験していないことを書いてしまう
これは品質というより事故の領域です。生成された文章には、実際には行っていない検証や、存在しない出典が混ざります。
量が増えるほど、人が全部読むことは不可能になります。「後で確認する」は機能しません。確認すべき項目はAI生成記事の公開前チェックリストにまとめています。
実測から言えること
- 公開数は障壁にならない。作ろうと思えばいくらでも作れる
- 公開数と成果は連動しない。作った分だけ読まれるわけではない
- 増えるほど、人が目で見る工程が先に破綻する
3つ目が本質だと考えています。1日3記事なら読めますが、1日50記事は読めません。読まずに出せば事故が起き、読むなら自動化した意味が薄れます。
この矛盾に対する現実的な答えは、「全部読む」ではなく「出す前に機械的に止める」だと考えました。当サイトが開発・販売している Amazon Auto Posts に公開前の品質ゲートを入れているのはこの理由です。自社製品なので割り引いて読んでいただいて構いませんが、論点としては「増やすかどうか」ではなく「増やした時に何が先に壊れるか」です。
これから始める人へ
上の数字が示しているのは、「最初の数か月はほとんど反応が無い」という事実です。
- 手で書いても、自動で作っても、すぐには読まれない
- 反応が無い期間に判断を変えると、何も検証できないまま終わる
- 始める前に「いつ、何を見て判断するか」を決めておく
向き不向きの判断材料はAI記事の自動生成、あなたに向いているか診断チェックリストにまとめています。
まとめ
- Googleが問題にするのは量ではなく目的
- 実測:約11か月半で7,368記事の自動公開は可能だった(多い月は3,000記事超)
- 実測:手書き84記事・5か月で39クリック。作り方を変えても時間はかかる
- 🔴 増やすと最初に壊れるのは「人が読んで確認する工程」
- 始める前に判断する時期と基準を決めておく
本記事は2026年9月23日時点の実測と公開情報に基づきます。数値は当サイトおよび運営者の環境での実測であり、他の環境で同じ結果になることを示すものではありません。


