curl -Iでサーバーの種類は見分けられるか|Serverヘッダーで分かること・分からないこと
契約しているサーバーのソフトが何なのかを、管理画面を見ずに確かめたい時、curl -I でレスポンスヘッダーを見る方法があります。ヘッダーの Server には「nginx」「Apache」「LiteSpeed」などが出ます。ただし、これで分かることと分からないことがあります。この記事では、公開されている11のサイトのヘッダーを実際に取得して、何が見えたかを整理しました(2026年10月21日・各サイトのトップページに1回ずつのリクエスト)。
コマンド
curl -I https://example.com/
筆者のWindows 11には、C:\Windows\System32\curl.exe が入っていました(バージョン8.13.0)。Windows PowerShell 5.1では curl が Invoke-WebRequest の別名になっているので、curl.exe と書きます。-I はヘッダーだけを取得するHEADリクエストです。見るのは Server と X-Powered-By の2行です。
11サイトで見えたもの
| Serverヘッダーの値 | サイト数 | 補足 |
|---|---|---|
| nginx | 2 | 筆者のサイトと、WordPress公式サイト |
| Apache | 4 | うち1つは「Apache/2.4.6 (CentOS)」とバージョンまで表示 |
| LiteSpeed | 1 | LiteSpeed社の公式サイト |
| istio-envoy | 1 | コンテナ基盤のプロキシの名前が出ていた |
| 表示なし | 3 | Serverヘッダーを返さない |
また、X-Powered-By でPHPのバージョン(PHP/7.4.x)を返していたサイトが2つありました。PHPの公式の「Supported Versions」(確認日:2026年10月21日)に載っているのは8.2〜8.5で、7.4は載っていません。ヘッダーの表示が実際の動作を表しているとは限りませんが、バージョンを公開していると、そのバージョンに既知の弱点があるかを、外から調べられてしまいます。
分かること
- 最前面で応答しているソフト:nginx・Apache・LiteSpeedなど。レンタルサーバーの仕様ページに「Webサーバー:LiteSpeed」と書かれているプランで、実際にLiteSpeedが返っているかの確認に使える
- バージョンを隠しているか:「Apache」とだけ出ているサイトと、「Apache/2.4.6 (CentOS)」まで出ているサイトがあった
- HEADとGETで同じか:筆者が6サイトで試したところ、ヘッダーのServerとX-Powered-Byは、HEADでもGETでも、ブラウザ風のUser-Agentを付けても付けなくても、同じでした
分からないこと
- その奥のサーバーの種類:CDN・リバースプロキシ・ロードバランサーが前にあると、見えるのはそれらの名前です(istio-envoyはその例)。実際にWordPressを動かしているのが何かは分かりません
- どのプランか:「LiteSpeed」と出ても、ハイスピードプランかどうかは分かりません
- ヘッダーが本当かどうか:サーバーの設定で自由に書き換えられるので、表示は参考情報です
- サーバー会社の名前:Serverヘッダーに会社名は出ません。会社を調べるには、IPアドレスの持ち主(RDAPやwhois)を見ます(ドメインの期限と状態を調べる方法の考え方が応用できます)
バージョンを隠す設定(一般的な設定名)
- nginx:
server_tokens off; - Apache:
ServerTokens Prod - PHP:
expose_php = Off(X-Powered-Byを出さない)
これらは一般的な設定名で、筆者は今回、実際に設定を変えて確かめてはいません。レンタルサーバーでは、利用者が変更できない場合が多いです。隠すこと自体が安全を保証するわけではなく、ソフトを最新に保つことが本筋です。更新の遅れを調べる方法はプラグインの更新の遅れを外から確かめる方法にあります。
使う時の注意
- 自分のサイトか、公開された情報として許される範囲で使う。短い間隔で繰り返し他人のサイトにリクエストを送らない
- 1回のHEADリクエストは、通常の閲覧と同じ程度の負荷です。今回も各サイトに1回ずつだけ送りました
この記事で確かめていないこと
- 11サイト以外の、Serverヘッダーの傾向
- HTTP/2・HTTP/3のみのサーバーでの違い
- 各サイトの実際のサーバー構成(ヘッダーだけでは分かりません)
ロリポップのプランごとのWebサーバーの違いはプラン別の仕様の違い、ほかのレンタルサーバーとの比較はロリポップ!レンタルサーバーのプランの選び方で扱っています。
まとめ
curl.exe -Iで、最前面で応答しているソフト(nginx・Apache・LiteSpeedなど)が分かる- 11サイトでは、nginx 2・Apache 4・LiteSpeed 1・istio-envoy 1・表示なし3。PHP 7.4.xを返すサイトが2つあった
- CDNやプロキシが前にあると奥のサーバーは見えない。プランも、会社名も分からない
- バージョンを隠すより、ソフトを最新に保つことが大事
本記事はヘッダーの見方の説明です。他人のサイトに繰り返しリクエストを送らないでください。


