MT5の指値・逆指値の種類|6種類と有効期限の選び方

MT5の予約注文は6種類です。今より安く買う・高く売るのが指値(Buy Limit・Sell Limit)、今より高く買う・安く売るのが逆指値(Buy Stop・Sell Stop)、その2つを組み合わせたのがストップリミット(Buy Stop Limit・Sell Stop Limit)です。

注文画面では、種類のほかに有効期限も選べます。初期のままだと取り消すまで残り続けるので、出したまま忘れた注文が、思わぬ時に約定することがあります。

(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。注文の定義は MetaTrader 5 公式ヘルプ、画面の表記は MT5 本体に含まれる文字列で確認しています)

6種類の違い(一覧)

種類 出す場所 約定する条件(公式ヘルプ) 使う場面の例
Buy Limit(買い指値) 今の価格より下 Askが指定価格以下になったら買う 押し目で買いたい
Sell Limit(売り指値) 今の価格より上 Bidが指定価格以上になったら売る 戻りで売りたい
Buy Stop(買い逆指値) 今の価格より上 Askが指定価格以上になったら買う 高値を抜けたら買いたい
Sell Stop(売り逆指値) 今の価格より下 Bidが指定価格以下になったら売る 安値を割ったら売りたい
Buy Stop Limit 今の価格より上(2つの価格) 価格が上に抜けたら、そこからBuy Limitを出す 抜けた後の押し目で買いたい
Sell Stop Limit 今の価格より下(2つの価格) 価格が下に抜けたら、そこからSell Limitを出す 割れた後の戻りで売りたい

覚え方は「Limit=有利な価格を待つ、Stop=不利な方向に動いたら追いかける」です。買いは安いほど有利なので Buy Limit は下に、売りは高いほど有利なので Sell Limit は上に置きます。

買いの注文はAsk(買値)、売りの注文はBid(売値)で判定されます。チャートに出ている線はBidなので、買いの指値・逆指値は、スプレッドの分だけ線とずれた所で約定します。Askの線を出す方法はMT5で現在値のラインが消えた時の対処にあります。

注文の出し方

  1. チャートの上で右クリック →「取引」→「新規注文」、または F9 キーで注文画面を開きます
  2. 注文の種類を、成行注文から指値注文(MT5本体の表記)に切り替えます。指値・逆指値・ストップリミットの6種類は、この中で選びます
  3. 6種類の中から注文の種類を選び、数量と価格を入れます
  4. 必要なら決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)と、有効期限を選びます
  5. 注文のボタンを押します

ストップリミットを選ぶと、価格の欄が2つになります。1つは「この価格に達したら」というきっかけの価格、もう1つは画面に「Stop Limit 指値:」と出る、実際に出す指値の価格です。

「現在価格から○ピップス以上離れている必要があります」と出た時

今の価格に近すぎる所には、予約注文を出せません。MT5本体には「注文価格は現在価格から%dピップス以上離れている必要があります」というメッセージがあります(%dに数字が入ります)。

この距離は業者が銘柄ごとに決めている「ストップレベル」です。メッセージの文言は「ピップス」ですが、MQL5で取れるストップレベルの値はポイント単位です。詳しくはMQL5でinvalid stopsが出る理由で説明しています。

有効期限の選び方

注文画面の「有効期限:」で選べる項目です(MT5本体の表記)。

表記 意味
キャンセルするまで有効 自分で取り消すまで残る(初期値)
当日まで有効(SL/TP を含む) その日の取引時間の終わりまで有効。S/L・T/Pも同じ扱い
当日まで有効(SL/TPを除く) 注文はその日まで。S/L・T/Pは別扱い
指定/指定日 日時・日付を指定して、そこまで有効

選べる項目は、業者と銘柄の設定によって一部が出ないことがあります。「キャンセルするまで有効」のまま出した注文は、週をまたいでも残ります。相場の状況が変わってから約定して困ることがあるので、その日のうちに判断したい注文は「当日まで有効」を選ぶか、出した注文を毎日「取引」タブで確認してください。

よくある勘違い

  • 「逆指値は損切りのための注文」 — 決済の損切り(S/L)も逆指値の一種ですが、新規の Buy Stop・Sell Stop はブレイクで新しくポジションを持つ注文です
  • 「逆指値はその価格ちょうどで約定する」 — 逆指値は条件を満たした時点の価格で約定するため、急な値動きでは指定価格からずれることがあります。指値は指定価格かそれより有利な価格で約定します
  • 「片方が約定したらもう片方が消える注文(OCO)が出せる」 — MT5の画面に「OCO」という項目はありません。MT5にOCO注文はあるかで、近いことをする方法をまとめています

約定した後の決済を、時間で区切る

指値・逆指値で入ったポジションも、自分で出した注文なら手動の注文(マジックナンバー0)として扱われます。約定するのが寝ている間や外出中のこともあるため、「入った後どれだけ持つか」を決めておかないと、気づいた時には大きく動いていることがあります。

当サイトのTimerClose_EA(¥1,500)は、マジックナンバー0のポジションを見て、指定した秒数が経ったら決済するEAです。予約注文で入ったポジションも対象になります。時間で区切る考え方はMT5で決済だけを自動化する方法で説明しています。

まとめ

  • 指値(Limit)は有利な価格を待つ、逆指値(Stop)は動いた方向に追いかける
  • ストップリミットは「抜けたら、そこから指値を出す」2段階の注文
  • 買いはAsk、売りはBidで判定される。チャートの線(Bid)とずれる
  • 有効期限の初期値は「キャンセルするまで有効」。出しっぱなしに注意

本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。