アプリケーションパスワードが表示されない|HTTPSが必要な理由
WordPressのユーザーのプロフィール画面に「アプリケーションパスワード」の項目が出ない時は、サイトがHTTPSで動いていないのが最も多い原因です。WordPress本体は、HTTPSで接続している時、または環境タイプが「local」の時だけ、アプリケーションパスワードを使えるようにしています。
この記事では、WordPress 7.1.2 のソースコードと日本語の画面表記にもとづいて、項目が出ない原因と、確認する順番をまとめます。パスワードの作り方そのものはWordPressに外部から投稿する方法|アプリケーションパスワードで説明しています。
(確認:WordPress 7.1.2 のソースコード wp-includes/user.php・wp-includes/load.php、日本語の翻訳ファイル。確認日:2026年10月6日)
本体が使えると判断する条件
ソースコードでは、次のように決まっています。
- サイトが使えるか:
is_ssl()がtrue(HTTPSで接続している)、または、環境タイプ(wp_get_environment_type())がlocal - そのユーザーが使えるか:ユーザーが存在していて、プラグインなどで禁止されていない
どちらかを満たさないと、アプリケーションパスワードは使えません。さらに、プラグインがフィルター(wp_is_application_passwords_available など)で、使えなくしている場合もあります。
画面に出るメッセージで見分ける
| 画面の表示(日本語) | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| アプリケーションパスワードには HTTPS が必要ですが、このサイトでは有効ではありません。 | HTTPSで接続していない(is_ssl() がfalse) |
HTTPSにする(HTTPS化の確認)。サーバーがHTTPSを中継している場合は、WordPressへの渡し方を確認する |
| これが開発用サイトであれば、適宜、環境タイプを設定して、アプリケーションパスワードを有効化できます。 | 開発用サイトで、HTTPSを使っていない | 環境タイプを local にする(wp-config.php の WP_ENVIRONMENT_TYPE)。公開しているサイトでは使わない |
| サイトでは Basic 認証が使われているようですが、現在、アプリケーションパスワードとは互換性がありません。 | サイト全体にBasic認証がかかっている | Basic認証を外す、またはREST APIの経路を除外する(サーバーの設定) |
| お使いのアカウントに対してアプリケーションパスワードは利用できません。ヘルプが必要な場合はサイト管理者にお問い合わせください。 | そのユーザーだけ禁止されている | 管理者のアカウントで確認する。プラグインの設定を確かめる |
HTTPSなのに「HTTPSが必要」と出る場合
is_ssl() は、サーバーが渡す HTTPS の値が on または 1 か、ポートが 443 かで判断します(ソースで確認)。サーバーの手前にリバースプロキシや、CDN・WAFがあり、WordPressへ http で届く構成だと、ブラウザではHTTPSなのに、WordPressは「HTTPSではない」と判断します。この場合は、公式ドキュメントにある HTTP_X_FORWARDED_PROTO を見る設定が必要になることがあります(HTTPS化の確認)。レンタルサーバーによっては、サーバー側が既に対応していることもあるため、サーバー会社の案内も確認します。
項目は出るのに、外部から使うと失敗する時
- 401:パスワードの間違い、ユーザー名の間違い、またはアプリケーションパスワードが使えない状態(使えない状態の時、WordPressは認証を試みません。ソースで確認)
- 403:サーバーのWAFなど、REST APIへの接続を止めている(エックスサーバーでREST APIが403になる時の確認)
- エラーの番号と原因の見分け方はWordPressのREST APIのエラーコードにまとめています
外部から投稿するプラグインを使う前に
アプリケーションパスワードは、パソコンのツールなどから、REST APIでWordPressへ投稿する仕組みの基本です。当サイトが販売するAmazon Auto Postsも、同じ仕組みで投稿します。必要な環境はAmazon Auto Posts 導入前に確認することに載せています。
まとめ
- アプリケーションパスワードは、HTTPSで接続している時(または環境タイプがlocal)だけ使える
- 画面のメッセージで、HTTPS・Basic認証・ユーザーの禁止のどれかを見分ける
- HTTPSなのに出ない時は、リバースプロキシやCDNで、WordPressがHTTPSと判断できていない可能性を確認する
本記事は設定の説明です。サーバーの設定の変更は、各社の案内に従ってください。


