波の大きさを時間足ごとに集計する|ZigZag×Excel

損切り幅や利確幅を「なんとなく20pips」で決めていないでしょうか。自分が取引している時間足で、波が普段どれくらいの大きさかを数字にすると、目安の根拠が作れます。

ZigZagの山と谷をCSVにしてExcelで集計すれば、時間足ごとの波の大きさ(pips)と長さ(時間)が出せます。実データでやってみた結果と手順です。

(使用データ:USDJPY/M5・M15・H1・H4/各時間足20点/2026年8月18日に出力)

実データで集計した結果

時間足 波の大きさ(中央値) 波の長さ(中央値) データが覆う期間
M5 19.5 pips 0.9時間 約1日
M15 33.9 pips 3.8時間 約6日
H1 87.9 pips 12.0時間 約18日
H4 130.9 pips 80.0時間 約2.5か月

例えばM5で取引しているなら、1つの波は中央値で20pips・1時間弱です。損切りを30pipsに置くと、普段の波を丸ごと超える幅を許していることになります。

🔴 時間足ごとに、見ている期間がまったく違う

表の右端を見てください。各時間足で同じ「20点」を取っていますが、M5は約1日分、H4は約2.5か月分です。

つまりこの表は、違う期間の相場を並べていることになります。M5の数字は「その1日」の相場に強く引っ張られます。時間足どうしを比べたい場合は、出力する点の数を増やすか、同じ期間で区切って集計してください。

平均ではなく中央値を使う

H4の波は、中央値が130.9pipsなのに対して最大は875.9pipsでした。大きな1本があると平均は大きく引っ張られます。

「普段の波の大きさ」を知りたいなら中央値を使います。Excelでは MEDIAN 関数です。

Excelでの手順

  1. CSVをExcelで開く
  2. 時間足の列でフィルタをかけ、1つの時間足だけにする
  3. 時刻の列で古い順に並べ替える
  4. 隣の列に値幅を計算する:=ABS(価格のセル − 1つ上の価格のセル) / 0.01
  5. さらに隣の列に時間を計算する:=(時刻のセル − 1つ上の時刻のセル) * 24
  6. それぞれの列に =MEDIAN(範囲) を入れる

「0.01」は円絡みの通貨ペアの1pipsです。ドルストレートなら 0.0001 にします。

時刻が計算できない時

MT5の時刻は 2026.08.18 03:45 のようにドット区切りで出力されます。この形式は、Excelで日付として認識されない場合があります。

その場合は時刻の列を選び、「.」を「/」に置換してから計算してください。2026/08/18 03:45 になれば日付として扱えます。

使い方の例

  • 損切り幅の目安 — 普段の波の中央値を大きく超える幅になっていないか
  • 利確幅の目安 — 1つの波で取れる幅を超えた目標を置いていないか
  • 保有時間の目安 — 波の長さの中央値より長く持っていないか

3つ目は、時間で決済するルールを決める時の材料になります(スキャルピングで損切りが遅れる理由)。押し目の深さを同じデータで測る方法は押し目は何%戻るのかにまとめました。

データの取り出し方

この記事のデータは、当サイトが開発・販売している ZigzagColor_csv(¥3,400)で出力しました。ボタン1つで、複数の時間足(初期設定は M5・M15・H1・H4、各20点)の山と谷をCSVに書き出します。出力する時間足と点の数は設定で変えられるので、上の「期間が揃わない」問題は点の数を増やして対処できます。

CSVが開けない・文字化けする場合はMT5でCSVが出力されない・文字化けする原因を参照してください。

まとめ

  1. 時間足ごとの波の大きさと長さの中央値を出すと、損切り・利確・保有時間の根拠になる
  2. 実測(USDJPY):M5 19.5pips/M15 33.9/H1 87.9/H4 130.9
  3. 🔴 同じ20点でも、M5は約1日・H4は約2.5か月。比べるなら期間を揃える
  4. 大きな1本に引っ張られないよう、平均ではなく中央値を使う
  5. MT5の時刻が計算できない時は「.」を「/」に置換する

本記事は過去データの集計方法を説明したものであり、将来の値動きや取引の成果を示すものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本を上回る損失が生じる可能性があります。