バタフライの利確ポイント①|第1目標をどこに置くか(第26回)
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🎯 第26回 バタフライの第1目標をどう考えるか
前回は、バタフライの損切り位置をどう考えるかを整理しました。
👉 前回の記事はこちら:第25回:バタフライの損切り位置をどう考えるか
バタフライでは、D候補で反応が出たとしても、そこで終わりではありません。
どこに損切りを置くのか。
その損切り幅は現実的なのか。
もう一段伸びた時に耐える前提になっていないか。
第1目標まで距離が残っているのか。
このあたりを確認してから、ようやく管理しやすい形かどうかが見えてきます。
今回は、その続きです。
テーマは、バタフライの第1目標をどう考えるかです。
📌 結論から言うと、バタフライの第1目標は、
大きく伸ばす場所ではなく、最初にリスクを軽くする場所
として考えると整理しやすいです。
買い側なら、Dから上に反応したあと。
売り側なら、Dから下に反応したあと。
まず見るのは、CDに対する38.2%戻しや50.0%戻し、C付近の節目、直近の戻り高値や押し安値です。
第1目標を先に決めておくと、エントリー後に迷いにくくなります。
🧭 この回の読みどころ
RETRACEMENT 戻し比率
EXTENSION 拡張比率
比率は反転を決める点ではなく、値動きの位置関係を整理する目安として確認します。
Dから反応した後は、CDの38.2%戻し、50.0%戻し、C付近や直近節目の順に第1目標候補を確認します。
🧭 第1目標は「欲張る場所」ではない
バタフライの完成候補を見ると、つい大きな反転を期待したくなります。
127.2%まで伸びた。
161.8%まで届いた。
AB=CDも重なっている。
ヒゲも出た。
下位足も少し切り返した。
こういう形になると、「ここから大きく戻るかも」と見たくなります。
自分も昔は、かなりそういう見方をしていました。
ただ、実戦で考えると、D候補からいきなり大きく伸ばす前提にすると管理が難しくなります。
バタフライは、そもそもXAの外側まで伸びてから反転を見ます。
つまり、強く行き過ぎた場所を見ているわけです。
その場所で反応が出ても、すぐに流れがきれいに反転するとは限りません。
だから第1目標は、まず次のように考えます。
- 🎯 最初に利を確保しやすい場所
- 🧯 損切りリスクを軽くできる場所
- 👀 反応が続いているか確認する場所
- ⚖️ 次の判断に移るための区切り
第1目標は、相場の天底を当てる場所ではありません。
「ここまで来たら、いったん管理を軽くする」
このくらいの感覚で見たほうが、バタフライは扱いやすくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📐 まずCDの38.2%戻しを見る
バタフライの第1目標で、最初に見やすいのはCDに対する38.2%戻しです。
買い側なら、Dから上に戻った時の38.2%戻し。
売り側なら、Dから下に戻った時の38.2%戻し。
ここは、かなり実務的な目安になります。
なぜ38.2%戻しを見るのか。
それは、Dで反応したあとに、最初に届きやすい戻し幅として使いやすいからです。
大きな反転までは期待しない。
でも、D候補の反応が本当に続くなら、CDの一部は戻してもおかしくない。
こういう中間の考え方に合いやすいのが38.2%戻しです。
もちろん、38.2%戻しに届くと決めつけるわけではありません。
ただ、第1目標候補として置いておくと、入口と損切りと利確の距離を整理しやすくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
⚖️ 50.0%戻しは少し強めの第1候補
38.2%戻しの次に見やすいのが、CDに対する50.0%戻しです。
50.0%戻しは、バタフライの第1目標としては少し強めの候補です。
Dからの反応がしっかり出て、下位足でも流れが切り替わってきた時は、50.0%戻しまで見ることがあります。
ただし、最初から50.0%戻しだけを第1目標にすると、少し欲が出やすくなります。
38.2%戻しには届いたのに、50.0%戻しを待って反転し直す。
こういう場面も普通にあります。
だから個人的には、次のように分けて見ます。
- 🎯 38.2%戻しは、最初に管理を軽くする候補
- 🎯 50.0%戻しは、反応が続いた時の候補
- 👀 50.0%戻しまで見るなら、途中の値動きを確認する
- 🧯 50.0%戻しを待つことで、含み益を全部返す形にしない
第1目標は、きれいな数字を当てるためではありません。
自分の管理を崩さないために使います。
🧱 C付近はわかりやすい壁になる
バタフライでは、C付近も第1目標の候補になります。
特に、CDの38.2%戻しや50.0%戻しとC付近が近い時は、かなり見やすい場所になります。
Cは、パターンの中で一度反応した価格帯です。
買い側なら、C付近が戻り売りされやすい場所になることがあります。
売り側なら、C付近が押し目買いされやすい場所になることがあります。
つまり、Dから反応したあとに、最初にぶつかりやすい壁として見られます。
ここで大事なのは、Cにぴったり届くかどうかではありません。
C付近に、次のものが重なるかを見ます。
- 🧱 CDの38.2%戻し
- 🧱 CDの50.0%戻し
- 🧱 直近の戻り高値や押し安値
- 🧱 上位足で意識されている価格帯
- 🧱 過去に反応した水平ライン
第1目標は、比率だけで決めるよりも、こうした節目と重ねたほうが扱いやすいです。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
👀 直近の戻り高値・押し安値を重ねる
フィボナッチの数値だけで第1目標を決めると、チャートの実際の節目を見落とすことがあります。
だから、CDの38.2%戻しや50.0%戻しを引いたら、次に直近の高値安値を見ます。
買い側なら、Dから反応した先にある直近の戻り高値。
売り側なら、Dから反応した先にある直近の押し安値。
ここは、短期勢が一度意識しやすい場所です。
たとえば買い側で、CDの38.2%戻しの少し上に直近の戻り高値がある。
この場合、38.2%戻しだけを見るより、その戻り高値付近までを第1目標候補として見ることがあります。
逆に、38.2%戻しの手前に強い節目があるなら、そこを先に意識します。
大事なのは、比率と値動きを別々に見ないことです。
比率で候補を出す。
チャートの節目で確認する。
損切り幅とのバランスを見る。
この順番にすると、かなり迷いが減ります。
38.2%戻し、50.0%戻し、C付近や直近節目を近い順に比較します。
🧯 損切り幅とのバランスで見る
第1目標は、損切り幅とのバランスで見ます。
ここは前回の話とつながります。
D候補の外側に損切りを置く。
そのうえで、CDの38.2%戻しや50.0%戻しまで距離があるかを見る。
もし損切り幅のほうが大きく、第1目標までの距離が短いなら、形がきれいでも扱いにくいです。
たとえば買い側で、Dの下に損切りを置くとかなり遠い。
でも第1目標の38.2%戻しがすぐ近くにある。
この場合、反応が出ても管理が窮屈になります。
売り側でも同じです。
Dの上に損切りを置くと遠い。
でも第1目標までの下落余地が小さい。
こういう形は、無理に触らないほうが整理しやすいです。
📌 第1目標を見る時は、
そこまで届くかどうかより、そこまで行った時に管理が成り立つか
を見ます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
⚠️ Dから遠すぎる第1目標は使いにくい
第1目標は近すぎても扱いにくいですが、遠すぎても扱いにくいです。
遠すぎる第1目標を置くと、Dで反応したあとにかなり長く我慢する形になります。
その間に、含み益が出たり消えたりします。
下位足が何度も揺れます。
途中の節目で止まることもあります。
こうなると、最初に決めた管理が崩れやすくなります。
特に注意したいのは、C付近だけを目標にして、途中の38.2%戻しや50.0%戻しを見ない形です。
Cが遠い場合、そこまで届く前に流れが止まることもあります。
だから、遠い目標は第1目標ではなく、第2目標以降として分けたほうが扱いやすいです。
第1目標は、Dからの最初の反応を評価する場所。
第2目標は、反応が続いた時に残りを考える場所。
この分け方をすると、心理的にもかなり楽になります。
📍 買い側の第1目標
買い側のバタフライでは、D候補で下げ止まりを見ます。
そのあとに第1目標として見るのは、DからCに向かう戻しです。
自分なら、次の順番で見ます。
- Dから見たCDの38.2%戻し
- Dから見たCDの50.0%戻し
- 直近の戻り高値
- C付近の価格帯
- 上位足のレジスタンス
買い側で気をつけたいのは、Dで反応したからといって、すぐCまで戻る前提にしないことです。
下げが強い場面では、38.2%戻し付近で戻り売りが入ることもあります。
だから、最初は38.2%戻し周辺で管理を軽くする候補を置きます。
そこを越えて、下位足の押し安値が切り上がるなら、50.0%戻しやC付近を次の候補として考える。
こう分けると、Dからの反応を段階的に見やすくなります。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📍 売り側の第1目標
売り側のバタフライでは、D候補で上げ止まりを見ます。
そのあとに第1目標として見るのは、DからCに向かう下落です。
売り側でも順番は同じです。
- Dから見たCDの38.2%戻し
- Dから見たCDの50.0%戻し
- 直近の押し安値
- C付近の価格帯
- 上位足のサポート
売り側で注意したいのは、上げが強いままの時です。
D候補で上ヒゲが出ても、すぐに下げが続くとは限りません。
38.2%戻しに届く前に再度上を試すこともあります。
だから、売り側でも第1目標を遠くに置きすぎないほうが扱いやすいです。
まずは38.2%戻し周辺。
反応が続くなら50.0%戻し。
さらに流れが崩れるならC付近。
このように段階を分けて見ます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
🧩 複数候補がある時の優先順位
第1目標の候補は、ひとつだけではありません。
CDの38.2%戻し。
CDの50.0%戻し。
C付近。
直近の高値安値。
上位足の節目。
これらがばらばらの位置にあると、どこを第1目標にするか迷います。
その時は、近い順に全部を候補にするのではなく、根拠が重なる場所を優先します。
自分なら、次のように見ます。
- 損切り幅に対して現実的な距離か
- CDの38.2%戻しや50.0%戻しと重なるか
- 直近の高値安値と重なるか
- 上位足の節目と重なるか
- そこまでの途中に強い壁がないか
第1目標は、きれいな比率を選ぶ作業ではありません。
「ここなら一度反応を受け止めやすい」
そう説明できる場所を選ぶ作業です。
🚫 見送るべき第1目標条件
バタフライの形が見えても、第1目標が整理できない時は見送ります。
特に、次のような形は注意します。
- ⚠️ 第1目標が損切り幅に対して近すぎる
- ⚠️ 第1目標をC付近だけにしていて遠すぎる
- ⚠️ 38.2%戻しの手前に強い節目がある
- ⚠️ Dから反応しても高値安値の切り替わりがない
- ⚠️ 127.2%と161.8%の間で判断が曖昧になっている
- ⚠️ 第1目標に届く前に上位足の逆方向節目がある
- ⚠️ 利確位置を決めずに入ろうとしている
第1目標が見えない時は、エントリー後の判断も見えにくくなります。
「入ったら考える」ではなく、入る前に第1目標まで置いておく。
これだけでも、かなり判断が落ち着きます。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
📋 第1目標チェックリスト
バタフライで第1目標を決める時は、次の順番で確認します。
- D候補で反応が出ているか
- 損切り位置がDの外側に置けるか
- CDの38.2%戻しがどこにあるか
- CDの50.0%戻しがどこにあるか
- C付近の価格帯が近いか遠いか
- 直近の戻り高値や押し安値と重なるか
- 上位足の節目と矛盾していないか
- 第1目標までの距離が損切り幅と見合うか
- 第1目標を遠く置きすぎていないか
- 第1目標到達後の管理を決めているか
このチェックをすると、バタフライを形だけで追いかけにくくなります。
第1目標は、反転の夢を見る場所ではありません。
管理を整えるための最初の区切りです。
この節で確認する論点を、本文の流れに沿って3つに分けて整理します。
✅ まとめ
今回は、バタフライの第1目標をどう考えるかを整理しました。
ポイントは次の通りです。
- 🎯 第1目標は、最初にリスクを軽くする場所
- 📐 CDの38.2%戻しは、最初に見やすい候補
- ⚖️ CDの50.0%戻しは、反応が続いた時の候補
- 🧱 C付近は壁になりやすいが、遠すぎる時は第2候補
- 👀 直近の戻り高値や押し安値を重ねて見る
- 🧯 損切り幅とのバランスが合わないなら見送る
- 🚫 利確位置を決めずに入らない
バタフライは、D候補の形だけで見ると、かなり魅力的に見えることがあります。
でも、実際に大事なのは、Dから先をどう管理するかです。
第1目標を先に置いておくと、エントリー後に迷いにくくなります。
そして、損切り位置と第1目標がセットで見えると、見送る判断もしやすくなります。
🔜 次回予告
次回は、バタフライの第2目標と残り玉をどう考えるかをテーマにします。
👉 次回の記事はこちら:第27回:バタフライの第2目標と残り玉をどう考えるか
第1目標で一部を軽くしたあと、残りをどこまで見るのか。
C付近、B付近、さらに深い戻しをどう分けて考えるのかを整理していきます。


