マネージドクラウドのファイル数の上限|15万個を、WordPressの画像から見積もる

ロリポップ!マネージドクラウドのプロジェクトには、容量(10GB)だけでなく、ファイルの数の上限(150,000個)があります。WordPressは、画像を1枚アップロードするたびに、サイズ違いの画像を何枚も自動で作るため、容量より先にファイルの数が問題になることがあります。上限に達すると、それ以上ファイルを追加できなくなります。この記事では、公式ヘルプのストレージの決まりを整理し、当サイトのメディアから、画像のファイルの数と大きさを見積もります。

(確認:ロリポップ!マネージドクラウド ヘルプ「ストレージ使用量の確認と対応方法」「ストレージの容量変更について」。確認日:2026年10月30日。見積もりは、当サイト realine.net のREST APIのメディアの情報から、同日に計算。当サイトはマネージドクラウドではありません)

ヘルプに書かれているストレージの決まり

項目 ヘルプの記載
標準の上限 ディスク使用量 10.00GB、ファイル数 150,000(ディレクトリの数も含む)
上限に達すると 容量が上限なら、データの追加・追記ができない。ファイル数が上限なら、ファイルを追加できない。アプリやSSH・SFTPが正常に動かない可能性がある
拡張 10GBごとに月110円で、最大50GB(月440円)。基本の10GBは無料
拡張とファイル数 20GBで300,000、30GBで450,000、40GBで600,000、50GBで700,000
縮小 縮小は翌月から適用。拡張した月の途中で縮小しても、その月は拡張したまま
確認の場所 管理画面のプロジェクト詳細の「ストレージ使用量」(反映はリアルタイムではない)
ファイル数が増えやすいもの コンテナ起動時のログファイル、WordPressのサムネイル画像、WordPressのバックアップファイル

コード:メディアから、画像のファイルの数を見積もる

REST APIの /wp-json/wp/v2/media から、メディアごとに「元のファイル+自動で作られたサイズ違いのファイル」を数えます。テーマ・プラグイン・WordPress本体のファイルや、ディレクトリは数えていないため、実際のファイル数はこれより多くなります。

# WordPressのメディアから、サーバー上の画像ファイルの数と大きさを見積もり、ロリポップ!マネージドクラウドのストレージの上限と比べる(読み取りのみ)
# 公式ヘルプ:ストレージは標準で 10GB・ファイル数 150,000(ディレクトリの数も含む)。10GBごとに月110円で最大50GB(ファイル数は 700,000 まで)
# 見積もり方:REST API の /wp-json/wp/v2/media で、メディアごとに「元のファイル+自動で作られたサイズ違いのファイル」を数える
#   (テーマ・プラグイン・WordPress本体のファイルや、ディレクトリは数えていない。大きさは元のファイルの filesize だけ)
import json
import sys
import urllib.request
import urllib.error

LIMIT_FILES, LIMIT_GB = 150_000, 10
site = (sys.argv[1] if len(sys.argv) > 1 else 'https://realine.net').rstrip('/')
UA = {'User-Agent': 'Mozilla/5.0 (mc-storage-check)'}

items, page = [], 1
while True:
    url = f'{site}/wp-json/wp/v2/media?per_page=100&page={page}&_fields=id,media_details,mime_type'
    try:
        with urllib.request.urlopen(urllib.request.Request(url, headers=UA), timeout=60) as r:
            batch = json.loads(r.read())
    except urllib.error.HTTPError:
        break   # ページの終わり(400)
    if not batch:
        break
    items += batch
    page += 1

files = size = 0
for m in items:
    d = m.get('media_details') or {}
    sizes = [k for k in (d.get('sizes') or {}) if k != 'full']   # 'full' は元のファイルそのものなので数えない
    files += 1 + len(sizes) + (1 if d.get('original_image') else 0)   # 元のファイル+サイズ違い(+縮小前の元画像)
    size += d.get('filesize') or 0                    # 元のファイルの大きさ(サイズ違いは含まない)
print(f'メディア: {len(items)}件  画像などのファイル(見積もり): {files:,}個  元のファイルの合計: {size / 1024 ** 2:,.0f}MB')
print(f'ファイル数の上限 {LIMIT_FILES:,}個 に対して {files / LIMIT_FILES:.1%}、容量の上限 {LIMIT_GB}GB に対して {size / 1024 ** 3 / LIMIT_GB:.1%}(元のファイルのみ)')
per_item = files / len(items) if items else 0
print(f'メディア1件あたり平均 {per_item:.1f}個 → このペースだと、メディア {int(LIMIT_FILES / per_item):,}件で上限(本体・プラグインのファイルを除く)' if per_item else '')

実行の結果(realine.net)

メディア: 457件  画像などのファイル(見積もり): 4,637個  元のファイルの合計: 164MB
ファイル数の上限 150,000個 に対して 3.1%、容量の上限 10GB に対して 1.6%(元のファイルのみ)
メディア1件あたり平均 10.1個 → このペースだと、メディア 14,783件で上限(本体・プラグインのファイルを除く)
  • 当サイトのメディアは457件で、画像などのファイルは見積もりで約4,637個。メディア1件あたり平均10.1個のファイルがある
  • ファイル数の上限150,000個に対して3.1%。メディアだけで見ると、約1万4千8百件のメディアで上限に届く計算
  • 元のファイルの合計は約164MBで、容量の上限10GBに対しては小さい。サイズ違いの画像の大きさは含めていない

画像を多く載せるサイトほど、ファイルの数が先に効いてきます。特に、バックアップのプラグインがサーバーの中にバックアップを溜めるとファイルが増える、とヘルプにも書かれています(筆者の考え:マネージドクラウドではバックアップは外に置く)。

ファイルの数を抑える工夫(筆者の考え)

この記事で確かめていないこと

  • WordPress本体・テーマ・プラグインを入れた直後の、マネージドクラウドでのファイル数
  • コンテナ起動時のログファイルが、どれくらいの速さで増えるか
  • サイズ違いの画像を含めた、メディア全体の大きさ

まとめ

  • マネージドクラウドのストレージは、標準で10GB・ファイル数150,000。上限に達するとファイルを追加できない
  • 10GBごとに月110円で最大50GBまで広げられ、ファイル数の上限も増える。縮小は翌月から
  • 当サイトのメディアは457件・約4,637ファイルで上限の3.1%。画像の多いサイトは、サイズ違いの画像とバックアップでファイル数が増える点に注意する

本記事はロリポップ!マネージドクラウドの公式ヘルプと、当サイトのメディアの情報にもとづく見積もりです。料金の仕組みはLOLIPOP!マネージドクラウドの料金にまとめています。