MT5で注文できない時の確認|表示されるエラー別の原因
MT5で注文できない時は、MT5が表示しているメッセージの文言で原因がほぼ決まります。まず、注文画面か、ツールボックスの「操作ログ」タブに出ているメッセージを確認してください。
メッセージが出ずにボタンそのものが押せないなら、入力した価格や数量が条件を満たしていません。この2つは確認する場所が違います。
(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。メッセージはMT5本体に含まれる文言をそのまま載せています)
メッセージ別の原因と対処
MT5本体に含まれる日本語のメッセージと、その意味です。右端の番号は、MQL5の公式リファレンスにある取引サーバのリターンコードで、EAのログに出る番号と対応します。
| メッセージ | 意味 | 対処 | 番号 |
|---|---|---|---|
| 無効な数量です | 数量が最小単位より小さい・刻みが合わない・上限を超えている | 銘柄の仕様で最小数量と刻みを確認する | 10014 |
| 無効な価格です | 指値・逆指値の価格が不正 | 現在値に対して正しい側に置く | 10015 |
| 無効な S/L または T/Pです | 決済逆指値・決済指値が近すぎる、または向きが逆 | 現在値から離す。下の「ストップレベル」を参照 | 10016 |
| 取引できません | その銘柄・口座で取引が許可されていない | 下の「取引できません」を参照 | 10017 |
| 本日の取引は終了しています | 取引時間外(市場が閉まっている) | 銘柄の取引時間を確認する | 10018 |
| 証拠金不足 | 必要証拠金が余剰証拠金を上回る | 数量を減らす | 10019 |
| 価格が変更されました | 注文を出す間に価格が動いた | もう一度出す | 10020 |
| オフクォート | 処理するための価格が無い | 時間を置いて出し直す。続くなら業者に確認 | 10021 |
| 期限が無効です | 待機注文の有効期限が不正(過去の日時など) | 期限を入れ直す | 10022 |
| 取引要求が多すぎます | 短時間に注文を出しすぎた | 間隔を空ける | 10024 |
| アルゴリズム取引はサーバー側で無効になっています | 業者側で自動売買が止められている | 業者に確認する | 10026 |
| アルゴリズム取引はクライアントターミナルで無効になっています | 自分のMT5で自動売買がオフ | 「アルゴリズム取引」ボタン(Ctrl+E)をオンにする | 10027 |
| ポジション決済のみ可能 | 新規の注文が止められ、決済だけが許されている | 業者の告知を確認する | 10044 |
| FIFOルールによるポジション決済禁止 | 古いポジションから順にしか決済できないルール | 古いポジションから決済する | 10045 |
| 両建ては禁止されています。 | 同じ銘柄で反対方向のポジションを持てない | 既存のポジションを決済してから出す | 10046 |
表の番号は、MT5本体でメッセージが並んでいる順序と公式リファレンスのコードの並び、および文言の一致から対応させています。
「取引できません」が出る時
考えられる原因は主に2つです。
- 投資家パスワードでログインしている — MT5には「投資家(読み取り専用)」というログインがあり、口座の様子は見られても取引はできません。取引用のパスワードでログインし直してください
- その銘柄が取引できない設定になっている — 口座タイプによっては、表示はできても取引できない銘柄があります
「本日の取引は終了しています」が出る時
週末や祝日だけでなく、銘柄ごとに取引できる時間が違います。株価指数や商品は、FXより取引時間が短いことがあります。
気配値表示で銘柄を右クリックして「仕様」を開くと、その銘柄の取引時間を確認できます。
MT5の時計と日本時間はずれていることが多いので、時刻の読み方はMT5の時刻がずれる理由を参照してください。
「無効な S/L または T/Pです」が出る時
決済逆指値(S/L)・決済指値(T/P)には、現在値からこれ以上近づけてはいけない距離(ストップレベル)が業者ごとに決まっています。
- 買いの決済逆指値は現在値より下、決済指値は上に置く(売りはその逆)
- 現在値から近すぎる位置には置けない
EAを作っていて同じエラーが出る場合は、ストップレベルとは別に「フリーズレベル」という制限もあります。MQL5でinvalid stopsが出る理由で説明しています。
メッセージが出ず、ボタンが押せない時
注文画面のボタンが押せない時は、入力内容が注文の条件を満たしていません。次を確認してください。
- 指値・逆指値の価格が、現在値に対して正しい側にあるか
- 決済逆指値・決済指値の向きが逆になっていないか
- 待機注文の有効期限が過去の日時になっていないか
- 数量が最小数量を下回っていないか
接続できていない場合
画面右下に「回線不通」と出ている時は、注文以前にサーバーへ接続できていません。ログイン情報(口座番号・パスワード・サーバー)を入れ直してください。チャートも出ない場合はMT5でチャートが表示されない原因が参考になります。
EAが注文しない時
EAの注文が通らない時も、メッセージは同じです。EAの場合は「操作ログ」ではなく「エキスパート」タブに、番号付きで出ていることが多いです。ログの場所と読み方はMQL5のPrintとログの見方にまとめています。
まとめ
- 注文できない時は、注文画面か「操作ログ」のメッセージを読む
- メッセージごとに原因はほぼ決まる(上の表)
- 「取引できません」は投資家(読み取り専用)でのログインを疑う
- 「本日の取引は終了しています」は銘柄の「仕様」で取引時間を確認
- ボタンが押せないだけなら、価格の向き・期限・数量の入力を見直す
「アルゴリズム取引はクライアントターミナルで無効になっています」と出る場合、口座や時間足を変えた時に自動でOFFになる設定が原因のことがあります。MT5の自動売買が勝手にOFFになる原因を参照してください。
本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。


