MT5のティックチャートはどこで見るか|直近2,000件まで

MT5のティックチャートは、通常のチャート画面ではなく「気配値表示」の「ティック」タブに表示されます。時間足の一覧に「ティック」が無いのはこのためです。

表示されるのは直近2,000ティックまでで、長い時間をさかのぼって見る用途には向きません。流れている値動きを、1回ずつの価格の更新で見るための画面です。

(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。画面の表記はMT5本体に含まれる文字列と、MetaTrader 5 公式ヘルプで確認しています)

ティックチャートを出す手順

  1. 気配値表示を開く — 画面に無ければ Ctrl+M で表示を切り替えます
  2. 見たい銘柄を選ぶ
  3. 気配値表示の下にある「ティック」タブに切り替える

これで、選んだ銘柄の直近のティックが折れ線で表示されます。

注文画面でも見られる

新規注文の画面(F9)や、ポジションをダブルクリックして開く画面の右側にも、直近のティックの動きが表示されます。上の線が買値、下の線が売値で、2本の間がその瞬間のスプレッドです。

注文する直前に「今どれくらい速く動いているか」「スプレッドが開いていないか」を確かめるなら、こちらの方が手早く見られます。

ティックチャートの3つの制限

制限 内容
件数 直近2,000ティックまで(公式ヘルプ)
消える 気配値表示から銘柄を消して追加し直すと、ティックチャートはクリアされて描き直されます(公式ヘルプ)
時間の幅が一定でない ティックは価格が更新されるたびに1つ増えます。値動きの活発な時間帯ほど、2,000件で表示される時間は短くなります

1分足とティックチャートの違い

1分足 ティックチャート
1本(1点)の単位 1分間 価格の更新1回
分かること その1分の始値・高値・安値・終値 1分の中で価格がどう往復したか
見える範囲 チャートを戻せば長い期間 直近2,000ティックまで
スプレッド 通常は売値だけで描かれる 買値と売値の2本で、開き具合が見える

1分足の1本の中で、価格が何度も上下していることがあります。1分足では1本のローソク足にまとまってしまう往復が、ティックチャートでは見えます。

FXの「出来高」はティックの数

MT5のチャートに表示できる出来高は、FXでは多くの場合ティックボリューム(その足の間に価格が更新された回数)です。MT5本体にも「ティックボリュームを表示」という項目があります。実際に売買された量ではなく、どれだけ頻繁に価格が動いたかの目安として読んでください。

ティックチャートで確かめられること

  • スプレッドの開き — 上下2本の線の間隔です。急に開いた時は、そのまま注文すると不利な価格で約定しやすくなります
  • 値動きの速さ — 短い時間に点が密集していれば、価格の更新が頻繁で動きが速い状態です
  • 価格が止まっている時間 — 新しい点が増えない間は、価格が更新されていません

最後の点は、EAを使う人にも関係します。EAがよく使う時刻(TimeCurrent)は、最後に価格を受け取った時刻です。価格の更新が止まっている間は、この時刻も進みません。詳しくはMT5の時刻がずれる理由で説明しています。

通常のチャートにティックの時間足は無い

MT5の通常のチャートで選べる時間足は1分足から月足までの21種類で、ティックや秒足はありません。一覧はMT5の時間足を追加する方法にまとめています。

チャート画面でティックを見たい場合は、インジケーターやカスタム銘柄を使う方法になります。標準の機能だけでは表示できません。

ティックを残して後から見たい場合

2,000件を超えた古いティックは、ティックチャートからは消えていきます。検証のために残したい場合は、「銘柄」画面の「ティック」タブから CSV に書き出せます。手順はMT5のヒストリカルデータをCSVで書き出す方法にあります。

スキャルピングでティックを見る時の注意

ティックチャートは、数秒から数十秒で出入りするスキャルピングでよく使われます。1回ずつの価格の更新が見えるので、エントリーの瞬間を合わせやすくなります。

一方で、細かい動きが見えるほど、含み損の時に「もう少し待てば戻る」と判断を先延ばしにしやすくなります。この問題はスキャルピングで損切りが遅れる理由で詳しく書いています。

エントリーは自分で行い、決済だけを時間で機械的に行う方法もあります。当サイトが開発・販売しているTimerClose_EA(¥1,500)は、手動で入れたポジションを、指定した秒数が経ったら自動で決済するEAです。

まとめ

  1. ティックチャートは気配値表示(Ctrl+M)の「ティック」タブに出る
  2. 注文画面(F9)の右側にも直近のティックが出る
  3. 表示は直近2,000ティックまで。銘柄を消して追加し直すとクリアされる
  4. 通常のチャートの時間足にティック・秒足は無い
  5. 残したい時は「銘柄」画面からCSVに書き出す

本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。