VPSへEAのファイルを送る方法|リモートデスクトップのクリップボードとドライブ

手元のPCにあるEA(.ex5)や設定ファイルをVPSへ送るには、リモートデスクトップのクリップボードかドライブのリダイレクトを使うのが手軽です。Windowsの「リモート デスクトップ接続」なら、「オプションの表示」→「ローカル リソース」タブで、「クリップボード」にチェックを入れるとファイルのコピーと貼り付けができ、「詳細...」から「ドライブ」を選ぶと、手元のドライブがVPSから見えるようになります。Microsoftによると、コピーと貼り付けで送れるのは2GB未満のファイルです。

この記事では、2つの方法の手順、送った後にファイルを置く場所、Microsoftが注意している安全面をまとめます。

(確認:Microsoft Learn「2 GB を超えるファイルのコピーが失敗する」「リモート デスクトップ (RDP) ファイルを開くときのセキュリティ警告について」「Windows アプリを使ってデバイスとアプリに接続する」。画面の表記は Windows の日本語リソース(mstsc)と照合。確認日:2026年10月10日。VPSとの実際の転送は、この記事のために行ったものではありません)

方法1:クリップボードでコピーして貼り付ける

  1. 「リモート デスクトップ接続」を開き、「オプションの表示」をクリックする
  2. 「ローカル リソース」タブを開く
  3. 「クリップボード」にチェックを入れる
  4. VPSに接続し、手元のPCでファイルをコピー(Ctrl+C)して、VPSのフォルダに貼り付ける(Ctrl+V)

Microsoftの説明では、この方法でファイルをコピーして貼り付けられるのは、リモートとローカルのどちら向きでも、2GB未満のファイルに限られます。EAのファイルや設定ファイルなら、普通は問題になりません。

方法2:手元のドライブをVPSから見えるようにする

  1. 「リモート デスクトップ接続」→「オプションの表示」→「ローカル リソース」タブ
  2. 「詳細...」をクリックする
  3. 「ドライブ」の中から、VPSに見せるドライブにチェックを入れる
  4. VPSに接続すると、エクスプローラーに手元のドライブが表示される。そこからVPSのフォルダへコピーする

Microsoftは、2GBを超えるファイルを送る場合の代わりの方法として、このドライブのリダイレクトと、コマンドでのコピーを挙げています。例として示されているのは次のコマンドです(手元のCドライブの myfiles にある LargeFile を、VPSの d:\temp にコピーする例)。

xcopy \\tsclient\c\myfiles\LargeFile d:\temp

\\tsclient\c が、VPSから見た「手元のPCのCドライブ」です(ドライブのリダイレクトを有効にしている場合)。

Mac・iPhoneから送る場合

Windows App(Mac・iPhone・iPad)でも、PCを追加する時の追加設定で、手元のリソースへのアクセスを設定できます。Microsoftの説明では、既定ではすべてのリダイレクトがオフです。必要な時だけオンにします(接続の手順はMacやiPhoneからVPSのMT5を操作する方法)。

送った後:ファイルを置く場所

送ったもの 置く場所(MT5のデータフォルダの中)
EA(.ex5 / .mq5) MQL5\Experts
インジケーター MQL5\Indicators
EAの設定ファイル(.set) MQL5\Presets
定型チャート(.tpl) MQL5\Profiles\Templates
プロファイル MQL5\Profiles\Charts

データフォルダは、VPSのMT5で「ファイル」→「データフォルダを開く」から開きます。置いた後の手順はMT5にEAを入れる方法、どのフォルダを移すかの全体はMT5の設定とEAを別のPC・VPSへ移す手順にまとめています。

安全面でMicrosoftが注意していること

リダイレクト できること リスク(Microsoftの説明)
ドライブ リモートのコンピューターから、手元のドライブのファイルを読み書きできる 最も危険なリダイレクトの1つ。手元のファイルを盗まれる、手元のドライブにマルウェアを置かれる、などのおそれ
クリップボード 手元とリモートで、コピーした内容を共有する 手元でコピーしたパスワードなどを読み取られる、悪意のある内容を貼り付けさせられる、などのおそれ

自分で借りたVPSでも、そのVPSが乗っ取られていれば、リダイレクトを通じて手元のPCに影響が及びます。ファイルを送る時だけオンにし、送り終えたらオフに戻すのが安全です。VPSのパスワードは推測されにくいものにしてください。

うまくいかない時

  • 貼り付けができない:「ローカル リソース」の「クリップボード」にチェックが入っているかを確かめ、接続し直します
  • 2GBを超えるファイル:ドライブのリダイレクトか、xcopy などのコマンドで送ります(Microsoftの案内)
  • VPS事業者が制限している:事業者によっては、リダイレクトを無効にしていることがあります。その場合は、事業者の案内に従います

まとめ

  • 小さなファイルは、「ローカル リソース」の「クリップボード」で、コピーして貼り付ける(2GB未満)
  • 大きいファイルは、「詳細...」の「ドライブ」で手元のドライブを見せるか、\\tsclient からコマンドでコピーする
  • ドライブとクリップボードの共有には、Microsoftが注意するリスクがある。送る時だけオンにする

本記事は操作方法の説明であり、特定の売買やサービスを推奨するものではありません。