再起動後にWindowsへ自動サインインする設定|VPSでMT5を起動させる
Windowsのスタートアップに登録したMT5は、誰かがWindowsにサインインした時に起動します。VPSがWindows Updateなどで再起動すると、サインインする人がいないため、MT5は起動せず、EAも止まったままになります。これを防ぐ方法の1つが、Windowsの自動ログオンです。Microsoftは、設定の方法として、Sysinternalsの「Autologon」というツールと、レジストリを直接書く方法を案内しています。どちらも、パスワードをコンピューターに保存するため、Microsoft自身が「セキュリティ上のリスクになる可能性がある」と注意しています。
この記事では、自動ログオンが要る理由、2つの設定方法と違い、使う時の注意をまとめます。
(確認:Microsoft Learn「Windows で自動ログオンを有効にする」「Autologon - Sysinternals」。確認日:2026年10月10日。この記事のためにVPSで設定を試してはいません)
なぜ自動ログオンが要るのか
- MT5を自動で起動する方法は、スタートアップフォルダにショートカットを置くのが基本です(MT5を自動で起動する方法)
- スタートアップに置いたものは、そのユーザーがサインインした時に起動します
- VPSが再起動した後、リモートデスクトップで誰も入らなければ、サインインは起きません(再起動が起きる理由はWindows Updateの再起動でMT5のEAが止まる)
自動ログオンを設定すると、Windowsが起動した時に、決めたユーザーで自動的にサインインするため、スタートアップのMT5も起動します。
方法1:Sysinternals の Autologon を使う
Microsoftが配布しているツールです。Microsoft Learnの説明は次のとおりです。
- Microsoft Learn の「Autologon」のページからダウンロードする
autologon.exeを実行し、ダイアログにユーザー名・ドメイン・パスワードを入れて「Enable」(有効)を押す- 次にWindowsが起動した時、入れた資格情報で、コンソールにサインインしようとする
- やめる時は、同じツールで「Disable」(無効)を押す
パスワードは、レジストリにLSAシークレットとして暗号化して保存されます。ただしMicrosoftは、管理者権限のあるユーザーなら、簡単に取り出して復号できると警告しています。また、Autologonは、入れた資格情報が正しいかを確かめません。パスワードを打ち間違えると、自動ログオンは失敗します。
方法2:レジストリに直接書く
Microsoft Learnの「Windows で自動ログオンを有効にする」には、レジストリエディターで、次のキーに値を書く手順が載っています。
| 場所 | 値の名前 | 入れる値 |
|---|---|---|
| HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon | AutoAdminLogon | 1 |
| DefaultUserName | サインインするユーザー名 | |
| DefaultPassword | そのユーザーのパスワード |
この方法では、パスワードが平文(暗号化されない文字のまま)でレジストリに保存され、そのキーは「Authenticated Users」のグループからリモートで読み取れる、とMicrosoftは書いています。また、DefaultPasswordがないと、WindowsがAutoAdminLogonを自動で0(無効)に戻します。レジストリの書き換えを誤ると重大な問題が起きうるため、Microsoftはバックアップを取ってから行うよう求めています。
2つの方法の違い
| Autologon(方法1) | レジストリ(方法2) | |
|---|---|---|
| パスワードの保存 | LSAシークレットとして暗号化(管理者なら取り出せる) | 平文で保存(Authenticated Users がリモートで読める) |
| 操作 | ツールで入力して「Enable」 | レジストリエディターで値を作る |
| やめ方 | 「Disable」を押す | AutoAdminLogon を 0 にする |
Microsoftの説明を比べる限り、パスワードの扱いは方法1の方がましです。それでも、管理者権限があれば取り出せる点は変わりません。
使う時の注意
- Microsoftの推奨する条件:レジストリの方法について、Microsoftは「コンピューターが物理的に保護され、信頼できないユーザーがリモートでレジストリにアクセスできないようにしている場合にのみ推奨」としています
- VPSのパスワードを強くする:自動ログオンのユーザーのパスワードが漏れると、VPSに入られます。推測されにくいパスワードにします
- グループポリシーのログオンバナー:ログオン時の注意文(バナー)がポリシーで設定されているサーバーでは、レジストリの方法は働かない、とMicrosoftは書いています
- Shiftキー:自動ログオンの前にShiftキーを押したままにすると、その回の自動ログオンを飛ばせます
- サインインした後は「切断」で:作業後にリモートデスクトップでサインアウトすると、MT5も終了します(「切断」と「サインアウト」)
自動ログオンを使わない場合は、再起動の後に、自分でリモートデスクトップから入ってMT5を起動します。再起動に気づくには、接続が切れた時の音や通知(接続が切れた時に音で知らせる設定)や、スマホのMT5アプリでの確認を組み合わせます。
まとめ
- スタートアップのMT5は、サインインした時に起動する。VPSの再起動後は、自動ログオンがないと起動しない
- 設定はSysinternalsのAutologon(パスワードを暗号化して保存)か、レジストリ(平文で保存)。Microsoftはどちらもリスクがあると注意している
- 使うなら、強いパスワードにして、作業後は「切断」で閉じる
VPSにMT5を入れてから動かし続けるまでの手順はVPSにMT5をインストールする手順にまとめています。
本記事は設定方法の説明であり、特定の売買やサービスを推奨するものではありません。
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