MT5を自動で起動する方法|再起動後もEAを動かす

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MT5を自動で起動するには、WindowsのスタートアップフォルダにMT5のショートカットを置きます。パソコンが再起動してWindowsにサインインすると、MT5も一緒に立ち上がります。

MT5は、終了した時に開いていたチャートと、アルゴリズム取引のON/OFFを覚えています。そのため、起動さえすれば、前回EAを入れていたチャートがそのまま開き、EAも動き始めます。止まる原因になるのは「MT5が起動しないこと」の方です。

(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。MetaTrader 5 公式ヘルプと、筆者のMT5の設定ファイルで確認しています)

なぜ自動起動が必要か

EAはMT5の中で動くプログラムです。MT5が閉じている間は何もしません。そしてWindowsは、更新プログラムを入れる時に自動で再起動することがあります。再起動の後、MT5は自分では立ち上がりません。

夜の間にWindowsが再起動し、朝までMT5が閉じたまま、ということが起こります。ポジションを持ったままEAが止まると、決済もされません。

スタートアップに登録する手順

  1. キーボードで Windowsキー+R を押し、「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. shell:startup と入力してOKを押す(スタートアップフォルダが開きます)
  3. デスクトップにあるMT5のショートカットを、Ctrlキーを押しながらこのフォルダへドラッグしてコピーする
  4. パソコンを再起動して、MT5が自動で立ち上がるか確かめる

デスクトップにショートカットが無い場合は、MT5をインストールしたフォルダにある terminal64.exe を右クリックして、ショートカットを作ってから置いてください。

MT5を複数起動している場合は、動かしたいMT5それぞれのショートカットを置きます。

起動した後に何が戻るか

MetaTrader 5 の公式ヘルプによると、開いているチャートへの変更は、現在の「プロファイル」に自動で保存されます。EAが動いているチャートも、そのままプロファイルに保存されます。

筆者のMT5の設定ファイル(データフォルダの config\common.ini)には、次のような項目が記録されていました。

項目 筆者の環境の値 意味
[Charts] の ProfileLast Default 最後に使ったプロファイルの名前
[Experts] の Enabled 1 アルゴリズム取引がONかどうか

アルゴリズム取引のON/OFFは設定ファイルに記録されているため、通常は終了した時と同じ状態で次の起動が始まります。OFFのまま終了していれば、起動してもEAは取引しません。再起動の後は、ツールバーの「アルゴリズム取引」がONになっているかを一度確認してください。勝手にOFFになる原因はMT5の自動売買が勝手にOFFになる原因にまとめています。

口座のパスワードを保存しておく

MT5が起動しても、口座にログインできなければEAは取引できません。口座にログインする時の画面で「パスワードを保存」にチェックを入れておくと、次の起動で自動的にログインします。

自動起動が動かない時

  • Windowsのサインイン画面で止まっている — スタートアップは、Windowsにサインインした時に動く仕組みです。パスワードの入力画面のまま止まっていると、MT5は立ち上がりません。自動でサインインさせる設定もWindowsにはありますが、他の人が触れるパソコンでは安全面で勧めません
  • ショートカットではなく別のファイルを置いた — フォルダに置いたのが、MT5のショートカット(または terminal64.exe へのショートカット)かを確認します
  • 違うMT5が立ち上がる — 複数のMT5を入れている場合、ショートカットのリンク先がどのフォルダの terminal64.exe かを、ショートカットのプロパティで確認します

Windowsの更新で再起動させない工夫

Windowsの設定の「Windows Update」には、アクティブ時間(パソコンを使っている時間帯)を決める項目があります。この時間帯は、更新のための自動再起動をしないようにできます。取引する時間帯に合わせておくと、再起動のタイミングをずらせます。

ただし、再起動を完全に止めることはできません。「再起動しても戻る」ようにしておく方が確実です。

上級:起動と同時に決まったチャートでEAを動かす

公式ヘルプには、MT5を設定ファイルを指定して起動する方法(/config)が載っています。設定ファイルの [StartUp] という欄に、起動直後に開くチャートの銘柄・時間足と、そこに入れるEAを書けます。公式ヘルプの例は次のとおりです(EAの場所は、データフォルダの MQL5\Experts から見た位置で書きます)。

[StartUp]
Expert=Examples\MACD\MACD Sample
Symbol=EURUSD
Period=M1

この設定ファイルを、ショートカットのリンク先の後ろに /config:設定ファイルの場所 と付けて起動します。

使う前に、次の3点に注意してください。

  • 起動のたびに新しいチャートが1枚開く — 公式ヘルプでは、起動直後に開くチャートにEAを入れる仕組みとして説明されています。前回のプロファイルに同じEAのチャートが残っていると、同じEAが2つ動く可能性があります
  • 公式ヘルプの例にある ShutdownTerminal=1 は書かない — スクリプトが終わった時にMT5を終了させる設定です
  • 設定ファイルは読み取り専用で使われる — MT5の画面で変えた設定は、この設定ファイルには書き戻されません

普段は、スタートアップへの登録とプロファイルの自動保存だけで足ります。

自宅のパソコンを止めたい場合

自動起動を設定しても、停電や回線の切断、パソコンの故障では止まります。自宅のパソコンを24時間動かしたくない場合は、WindowsのVPS(インターネット上に借りるWindowsのパソコン)でMT5を動かす方法があります。VPSでもWindowsの更新による再起動はあるため、この記事の自動起動の設定はVPSの上でも同じようにしておきます。

MT5の「MQL5仮想ホスティング」を使う方法もあります。取引口座ごとに借りて、チャートに入れたEAなどを移して動かすものです。ただしDLLを使うEAは移せません(MT5本体のメッセージで確認)。MT5の画面を開いて自分で操作したい場合は、WindowsのVPSを選びます。

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比べるなら:XServer VPS for Windows Server/ConoHa for Windows Server

料金・プランは変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。

まとめ

  1. Windowsキー+R →「shell:startup」で開いたフォルダに、MT5のショートカットを置く
  2. MT5は、前回のチャート(プロファイル)とアルゴリズム取引のON/OFFを覚えている。起動すればEAも戻る
  3. 口座にログインする時に「パスワードを保存」にチェックを入れておく
  4. Windowsのサインイン画面で止まると、スタートアップは動かない
  5. 再起動の後は、アルゴリズム取引がONかを一度確認する

Windows側で止まる原因は、Windows Updateの再起動、スリープの設定、リモートデスクトップの切断とサインアウトを、MT5自身の更新はMT5の自動アップデートを、それぞれ別の記事で説明しています。

VPSの再起動後にWindowsへ自動でサインインする設定は再起動後にWindowsへ自動サインインする設定、起動時に戻るチャートの組(プロファイル)はMT5のプロファイルの使い方、VPSの時計とEAの時刻の関係はVPSの時計とEAの時刻にまとめています。

VPSでMT5が古いバージョンになって使えなくなった時はMT5に「old version」と出て使えない時を見てください。

本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。

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