MT5の自動アップデートでEAが止まる|「再起動」と「あとで行う」の違い

MT5には、自動アップデート(ライブアップデート)が組み込まれていて、無効にできません。新しい版が見つかると、バックグラウンドでダウンロードされ、「再起動」を押すとMT5が閉じて更新され、再び起動するため、その間はEAが止まります。「あとで行う」を選ぶと、次にMT5を起動した時に、自動で更新されます。

この記事では、MetaTrader 5の公式ヘルプ「ライブアップデート」とMT5本体の文字列にもとづいて、更新の流れと、EAを動かしているMT5での扱い方をまとめます。

(確認:MetaTrader 5 公式ヘルプ「ライブアップデート」、MT5本体に含まれる文字列。確認日:2026年10月6日。更新のタイミングや画面は、MT5の版で変わることがあります)

更新の流れ(公式ヘルプ)

  1. 取引サーバーに接続すると、MT5が更新を確認する
  2. 新しい版が見つかると、プラットフォームの部品が、バックグラウンドで自動でダウンロードされる(初期の保存先は、ユーザーの AppData\Roaming\MetaQuotes\WebInstall)
  3. ダウンロードが終わると、更新を促すダイアログが出る
  4. 「再起動」:MT5(開いていればMetaEditorも)を閉じ、部品を更新して、MT5が再起動する
  5. 「あとで行う」:ダイアログを隠す。MT5は次の起動時に、自動で更新される

更新の記録は、MT5の「操作ログ」に残り、ソースの欄に「LiveUpdate」と出ます(操作ログとエキスパートログの違い)。更新に失敗した時(サーバーとの接続が切れた時など)は、1時間後に次の試みがあり、足りないデータだけがダウンロードされます。本体には、「"再起動" をクリックしてターミナルを再起動し、アップデートをインストールする。」という文字列もあります。

EAを動かしているMT5での影響

場面 起きること
ダウンロード中 バックグラウンドで進む(公式ヘルプ)。この間のEAの動作への影響は、公式ヘルプに記載がなく、実機でも確認していません
ダイアログが出た 誰も「再起動」も「あとで行う」も押さなければ、ダイアログのままの状態で、MT5は動き続ける(一般的な動作。実機の確認は未実施)
「再起動」を押した MT5が一度閉じて、更新して再起動。その間、EAは止まる。再起動後に、EAが戻るかは、自動起動・ログイン・アルゴリズム取引の設定による
「あとで行う」のあと、MT5を再起動した 起動の時に、自動で更新される。起動に、いつもより時間がかかることがある(一般的な話)

つまり、EAを動かしている間は、更新のダイアログを放置してよいとも、更新を止められるとも言えません。更新は、無効にできないためです。更新の時間を、自分で決めて、ポジションが少ない時間帯に「再起動」を押す、という運用が現実的です(一般的な考え方)。

更新のあとの確認

  1. MT5が起動していて、口座にログインできているか(MT5を自動で起動する方法)
  2. EAがチャートに表示されているか。アルゴリズム取引がオンか(MT5でEAが動いているかを確認する方法)
  3. 入力値や、チャートの構成が、更新の前と同じか
  4. 操作ログに、「LiveUpdate」の記録が残っているか

UACと権限

公式ヘルプによると、WindowsのUAC(ユーザーアカウント制御)が有効、またはユーザーの権限が足りない場合は、更新の時に、権限を確認するダイアログが出ます。管理者の権限が必要な場合は、管理者のアカウントの情報を入力します。VPSなどで画面を見ていない時は、このダイアログで更新が進まないこともあります(一般的な話)。

ヘルプの更新は別

ヘルプ(ユーザーガイド・MetaEditorとMQL5リファレンス)の更新は、プラットフォームの更新とは別に行われ、ヘルプを開いた時に、2週間に1回以下の頻度で、新しい版が確認されます(公式ヘルプ)。

Windows Updateの再起動との違い

MT5の更新は、MT5自身が行うもので、Windows Updateの再起動とは別の話です。Windowsの再起動の扱いはWindows Updateの再起動でMT5のEAが止まるにまとめています。止まっても困らない作りはPCを閉じても損切りは効く?を参照してください。

まとめ

  • MT5の自動アップデートは、無効にできない。ダウンロードはバックグラウンドで行われる
  • 「再起動」でMT5が閉じて更新される。その間EAは止まる。「あとで行う」は、次の起動時に更新される
  • 更新の時間は、自分で決める。更新後は、ログイン・EAの表示・アルゴリズム取引・入力値を確認する

本記事は機能の説明であり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。