PCを閉じても損切りは効く?|サーバーで動く注文と、PCが必要な機能
パソコンを閉じたり、MT5が止まったりしても、ストップロス(損切り)とテイクプロフィットは、業者のサーバーで処理されるため、そのまま働きます。逆に、MT5の中で動く機能(トレーリングストップ、EAが行う時間決済など)は、MT5が止まると働きません。MT5の公式ヘルプに、この違いが書かれています。
この記事では、MetaTrader 5の公式ヘルプとリリースノートにもとづいて、サーバーで動くものとパソコンが必要なものの一覧、サーバーからの通知の条件、パソコンが止まる時間をどう考えるかをまとめます。
(確認:MetaTrader 5 公式ヘルプ「取引の基本原則」「取引の実行」、MetaTrader 5 build 2980 リリースノート(2021年6月18日)。確認日:2026年10月6日。業者によって扱いが違う場合があるため、契約している業者の案内も確認してください)
サーバーで動くもの・パソコンが必要なもの
| 機能 | どこで動くか | MT5が止まったら |
|---|---|---|
| ストップロス・テイクプロフィット | サーバー(公式ヘルプ:サーバーサイドで処理される) | 働く |
| 未決注文(指値・逆指値など) | サーバー(公式ヘルプ:発注した時点で取引プラットフォームが閉じられていても、ブローカーが注文を実行する) | 働く |
| トレーリングストップ(MT5の「トレール注文」) | 取引プラットフォーム(公式ヘルプ:ストップロスと違い、サーバー上でなく取引プラットフォームで実行される) | 働かない |
| EAの処理(時間決済・分割決済・トレールなどを自分で作ったもの) | パソコンのMT5の中 | 働かない |
公式ヘルプには、ストップロスやテイクプロフィットが動く時に、対応する市場操作が実行できない場合(たとえば取引所による拒否)、注文は削除されず、次のティックで再びトリガーされるとも書かれています。
パソコンが止まると困るもの
- EAによる時間決済:「◯分たったら決済」のような機能は、MT5が動いていないと実行されません。当サイトのTimerClose_EAもこの種類で、パソコンかVPSでMT5が動いている必要があります
- トレーリングストップ:MT5のトレール注文も、MT5が動いている間だけ、ストップロスを動かします
- EAの新規エントリー:止まっている間は、エントリーしません(損失になるとは限りませんが、チャンスを逃します)
損切りの注文を最初から入れておくことが、パソコンが止まった時の最低限の備えです。ストップロスの入れ方はMT5の決済逆指値・決済指値の設定方法、EAが手動のポジションに効かない仕組みはMT5の決済用EAが手動ポジションに効かないで説明しています。
サーバーからの通知
MT5 build 2980(2021年6月18日)から、パソコンが閉じていても、サーバーからスマホへ取引の通知を送れるようになりました。リリースノートには、パソコンの電源が切れている間にテイクプロフィットが約定しても、決済の通知が届くと書かれています。条件は次のとおりです。
- リアル口座であること(デモ口座では、サーバー通知は動かない)
- スマホのMT5を入れ、メッセージのMetaQuotes IDを、パソコンのMT5の設定に登録する
- パソコンのMT5の設定で、サーバー通知を有効にする
- 業者が、サーバー通知を提供していること
有効にすると、MT5の操作ログに「取引サーバーからの取引、注文、残高通知をサブスクライブしました」(英語は「subscribed to deals, orders, balance notifications from trade server」)と出ます(公式ヘルプ・リリースノート)。通知の設定の全体はMT5のアラートとスマホ通知の設定にあります。
パソコンが止まる時間をどう考えるか
- 止まっても困らない作り(ストップロスを最初から入れる)を、先に作る
- EAに時間決済などを任せているなら、MT5が止まらない環境を用意する。パソコンの設定(スリープ、更新の再起動)、自動起動(MT5を自動で起動する方法)、VPSなど(スマホのMT5でEAは動かせない)
- 止まった時に気づける仕組みを作る
まとめ
- ストップロス・テイクプロフィット・未決注文は、サーバーで動く。MT5が止まっても働く
- トレーリングストップとEAの処理は、MT5の中で動く。MT5が止まると働かない
- サーバーからの通知は、リアル口座で、業者が対応している場合に使える
本記事は機能の説明であり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


