MT5のプロファイルの使い方|チャートの組を保存・切り替える

MT5のプロファイルは、開いているチャートの組を、まとめて保存しておく仕組みです。チャートの位置と大きさ、チャートに入れた定型チャート(インジケーターやEAを含む)が保存され、プロファイルを切り替えると、保存した時の並びがそのまま戻ります。開いているチャートへの変更は、今のプロファイルに自動で保存されます。EAを入れたチャートもプロファイルに入るため、切り替えるとEAが動き出すことがある点に注意が要ります。

この記事では、プロファイルと定型チャートの違い、保存・切り替えの操作、保存場所、EAを動かしている時の注意をまとめます。

(確認:MetaTrader 5ヘルプ「定形チャートとプロファイル」「チャートの表示と設定」「プラットフォームの設定」。メニューの表記はMT5本体の日本語表示と照合。確認日:2026年10月10日)

プロファイルと定型チャートの違い

定型チャート プロファイル
保存する単位 チャート1枚の設定 開いているチャート全部(作業画面全体)
保存される内容 チャートの種類と色、スケール、インジケーターと設定、EAとパラメータ、オブジェクトなど 開いているチャート、それぞれの位置と大きさ、各チャートに適用された定型チャート
保存場所(データフォルダ内) MQL5\Profiles\Templates(.tpl) MQL5\Profiles\Charts
使う場面 同じ見た目・同じインジケーターを、別の銘柄に使い回す 「監視用」「EA稼働用」など、チャートの組を切り替える

定型チャートの使い方はMT5の定型チャートの使い方にまとめています。

操作の方法

メニューの「ファイル」→「チャートのプロファイル」、またはツールバーのボタンから開きます。ステータスバーに出ている今のプロファイル名をクリックしても開けます。

コマンド 動き(公式ヘルプ)
次 リストの次のプロファイルに切り替える(Ctrl+F5)
前 リストの前のプロファイルに切り替える(Shift+F5)
名前を付けて保存... 今のプロファイルのコピーを新しい名前で保存し、保存後はそれが今のプロファイルになる
消去 プロファイルを削除する。今のプロファイルと「Default」は削除できない
(メニューの下の一覧) クリックすると、そのプロファイルに切り替わる

おすすめの使い方:EA用のプロファイルを分ける

  1. EAを入れたチャートだけを開いた状態にする
  2. 「名前を付けて保存...」で、「EA稼働」などの名前を付ける
  3. 相場を見るだけのチャートは、別のプロファイル(例:「分析」)で開く

こうしておくと、分析用のチャートを開いたり閉じたりしても、EA用の組は崩れません。ただし、プロファイルを切り替えると、切り替え先に入っていないチャートのEAは動かなくなります。作業画面のチャートが、切り替え先の組に入れ替わるためです(切り替えた後の動きは、念のため自分の環境で確かめてください)。EAを動かし続けたい間は、EA用のプロファイルのままにします。

自動で保存される点に注意

公式ヘルプによると、開いているチャートへの変更は、すべて今のプロファイルに自動で保存されます。誤ってチャートを閉じると、その状態が今のプロファイルに残ります。閉じたチャートは「チャートの再表示」で戻せる場合があります(閉じたチャートを元に戻す方法)。

大事な組は、「名前を付けて保存...」でコピーを作っておくと、元の状態に戻しやすくなります。

EAを動かしている時の注意

  • プロファイルにはEAの情報も入っており、公式ヘルプは、プロファイルに含まれるEAは、新しいティックが来ると動き始めると説明しています
  • 意図しない取引を防ぐため、オプションには「プロファイルを変えた時に自動売買を止める」設定があります(ヘルプの説明。画面の表記と、ONの時の影響はMT5の自動売買が勝手にOFFになる原因にまとめています)
  • この設定がONだと、プロファイルを切り替えただけで、アルゴリズム取引がOFFになります。VPSでEAを動かしている時は、切り替えた後に、アルゴリズム取引がONのままかを確かめてください

口座ごとにプロファイルを決めておく

公式ヘルプによると、口座番号と同じ名前のプロファイルを作っておくと、その口座に切り替えた時に自動で適用されます。口座ごとに動かすEAが違う場合に便利です。同じ名前のプロファイルがない時は、今のプロファイルのままです。

VPSや別のPCへ移す時

プロファイルは、データフォルダの MQL5\Profiles\Charts にあります。別のPCやVPSへ移す時は、このフォルダ(と定型チャートの Templates)をコピーします。手順はMT5の設定とEAを別のPC・VPSへ移す手順、ファイルの送り方はVPSへEAのファイルを送る方法にあります。

MT5を再起動した時に、終了時のチャートが戻る仕組みも、このプロファイルの自動保存によるものです(MT5を自動で起動する方法)。

まとめ

  • プロファイルは、開いているチャートの組(位置・大きさ・定型チャート)をまとめて保存する。定型チャートは1枚ずつの設定
  • 「ファイル」→「チャートのプロファイル」で、保存・切り替え・削除。変更は今のプロファイルに自動で保存される
  • EAのチャートもプロファイルに入る。切り替えると、EAが止まったり動き出したりするため、EA用のプロファイルを分けておく

本記事は操作方法の説明であり、特定の売買を推奨するものではありません。