MT5の定型チャートの使い方|保存されないものがある
MT5で作り込んだチャートの設定を使い回すには定型チャートを使います。チャート上で右クリックし、「定型チャート」→「定型チャートの保存」で保存できます。
保存場所について補足します。解説記事では「MT5のインストールフォルダ内のTemplatesフォルダ」と書かれていることがありますが、実機で確認したところ、実体は MQL5\Profiles\Templates\ でした。データフォルダ直下に Templates フォルダはありません。
(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11)
保存と適用
保存する
- 設定済みのチャート上で右クリック
- 「定型チャート」→「定型チャートの保存」
- 名前を付けて保存する
他のチャートへ適用する
- 適用したいチャート上で右クリック
- 「定型チャート」から保存した名前を選ぶ
適用するとそのチャートの現在の設定は置き換わります。元に戻す操作は無いので、消したくない設定がある場合は先に別名で保存しておいてください。
新しいチャートに自動で適用する
テンプレートを default という名前で保存すると、新しく開いたチャートにその設定が適用されます。
実機のフォルダを確認すると、default.tpl が他のテンプレート(ADX.tpl や BollingerBands.tpl など)と並んで実在します。これが新規チャートの既定です。
毎回同じインジケーターを入れ直している場合は、この1回の設定で済みます。
🔴 保存されるものと、されないもの
ここを誤解していると「適用したのに元に戻らない」ことになります。
| 定型チャートに含まれるか | |
|---|---|
| インジケーターと、その設定値 | 含まれる |
| 色・背景・ローソク足の表示形式 | 含まれる |
| チャートのプロパティ(グリッド・出来高など) | 含まれる |
| EA | 含まれる(適用すると動き出すことがある) |
| 手で引いたライン・図形 | 🔴 含まれない |
| 銘柄・時間足 | 🔴 含まれない |
重要なのは下の2つです。
手で引いたトレンドラインやフィボナッチは保存されません。定型チャートは「設定」を保存するもので、「描いたもの」は対象外です。描画を残したいなら、そのチャート自体を開いたままにしておく必要があります。
銘柄と時間足も含まれません。これは利点です。同じ設定をどの銘柄・どの時間足にも当てられます。
EAが含まれる点に注意
EAを動かしているチャートから定型チャートを保存すると、そのEAも一緒に保存されます。後から別のチャートへ適用した時に、意図せずEAが起動することがあります。
配布用や使い回し用のテンプレートを作るなら、EAを外した状態のチャートから保存してください。
ファイルとして扱う
テンプレートは .tpl ファイルです。場所は MQL5\Profiles\Templates\ で、MT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」から辿れます。
- 別のPCへ移す —
.tplをコピーして同じ場所に置く - 整理する — 使わないものはファイルごと削除する
- バックアップする — このフォルダごと控えておく
MT5を入れ直す時、このフォルダを退避しておくと設定を作り直さずに済みます。
プロファイルとの違い
似た機能にプロファイルがあります。混同しやすいので整理します。
| 対象 | |
|---|---|
| 定型チャート | 1枚のチャートの設定 |
| プロファイル | 開いているチャート全体の組み合わせ(銘柄・時間足・枚数を含む) |
「この5通貨を同じ設定で並べた画面」を丸ごと保存したいならプロファイル、「設定だけを他のチャートにも当てたい」なら定型チャートです。
組み合わせると効く設定
定型チャートに入れておくと毎回の手間が減る設定です。
- 右端の余白 — 先のレベルを引くための空間(MT5でチャートの右端に余白を作る方法)
- 買いラインの表示 — 既定では出ていない(MT5で現在値のラインが消えた時の対処)
どちらもチャートごとの設定なので、定型チャートに含めておかないと新しいチャートで毎回やり直しになります。
まとめ
- 右クリック →「定型チャート」→「定型チャートの保存」
defaultという名前で保存すると新規チャートの既定になる- 🔴 手で引いたラインと、銘柄・時間足は保存されない
- 🔴 EAは保存される。使い回す前に外しておく
- 実体は
MQL5\Profiles\Templates\*.tpl。バックアップできる
時間足を切り替えた時に水平線が消える場合は、定型チャートではなく線の表示設定か、入れているツールが原因です。MT5で時間足を変えると水平線が消える原因にまとめました。
チャートの色を変えて、新しく開くチャートにも同じ色を使う手順はMT5のチャートの色を変える方法にあります。
本記事は操作手順と実機で確認した内容を説明したものであり、特定の売買を推奨するものではありません。フォルダ構成はビルドや環境によって異なる場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。


