ドメインが反映されない時の調べ方|nslookupで4つの場所を見る

ドメインを取ってサーバーに設定したのに、サイトが開かない。そんな時は、やみくもに設定を触る前に、DNS(ドメインの住所録)がどう答えているかを確かめます。Windowsには nslookup と Resolve-DnsName が最初から入っていて、自分のパソコンだけで調べられます。この記事では、当サイト(realine.net)のドメインを実際に調べた結果を例に、見る場所を4つに分けて切り分ける方法を示します。

(確認:筆者のWindows PCで、2026年10月16日に実行した結果。読みやすいよう表示を整形し、一部を省略しています。表示される数字は、調べる日時やDNSの状態で変わります。レジストラやサーバーの管理画面の操作は、この記事では扱いません)

4つの場所

見る場所 分かること コマンド
1. ネームサーバー(NS) ドメインの管理を任された「DNSサーバー」はどこか nslookup -type=NS ドメイン名
2. IPアドレス(A) そのドメインが、どのサーバーのIPに向いているか nslookup ドメイン名
3. 別のDNSサーバーでの答え 自分のPCだけが古い答えを覚えていないか nslookup ドメイン名 8.8.8.8
4. 本家のDNSサーバーでの答え 設定した内容が、本家に反映されているか nslookup ドメイン名 (ネームサーバー名)

当サイトで実行した結果

1. ネームサーバー

> nslookup -type=NS realine.net
realine.net	nameserver = ns1.xserver.jp
realine.net	nameserver = ns2.xserver.jp
realine.net	nameserver = ns3.xserver.jp
realine.net	nameserver = ns4.xserver.jp
realine.net	nameserver = ns5.xserver.jp

ドメインの管理を任されているのは、xserver.jp の5台でした。ドメインを取ったのにサイトが出ない時、まずここが、サーバー会社に言われたネームサーバーになっているかを見ます。違っていれば、レジストラの管理画面でネームサーバーを直すところからです。

2. IPアドレス

> nslookup realine.net
名前:    realine.net
Address:  162.43.116.17

realine.net は 162.43.116.17 に向いています。この数字が、サーバー会社が案内するIPアドレスと同じかを見ます。違えば、DNSのAレコードが別のサーバーを指しています。

3. 別のDNSサーバー(Googleの8.8.8.8)

> nslookup realine.net 8.8.8.8
Server:  dns.google
Address:  8.8.8.8
名前:    realine.net
Address:  162.43.116.17

自分のPCが使っているDNS(ルーターなど)と、Googleの公開DNSで、答えが同じです。答えが違う時は、片方が古い答えを覚えている可能性があります。ネームサーバーを変えた直後に、よく起きます。

4. 本家のネームサーバーに直接聞く

> nslookup realine.net ns1.xserver.jp
Server:  UnKnown
Address:  202.226.36.170
名前:    realine.net
Address:  162.43.116.17

ネームサーバー本人の答えも同じでした。本家の答えが正しいのに、自分のPCの答えが違うなら、時間がたつのを待てば直るタイプの問題です。本家の答えが違うなら、DNSの設定そのものが間違っています。

TTL(答えを覚えておく時間)を見る

PowerShellの Resolve-DnsName では、答えのTTL(秒)も見られます。

PS> Resolve-DnsName realine.net -Type A
Name           Type  TTL IPAddress
realine.net       A 3375 162.43.116.17

この時は3375秒(約56分)でした。TTLは「その答えを、DNSサーバーが覚えておく残り時間」です。値は、調べるたびに減っていきます。ネームサーバーやIPを変えた直後は、TTLの時間が過ぎるまで、古い答えが返ることがあります。サーバー会社の案内に「反映まで数時間」と書かれていても、実際の見え方は、各DNSサーバーが答えを覚えている時間(TTL)の影響を受けます。

結果の読み方

  1. NSがおかしい:レジストラの管理画面で、ネームサーバーを直す
  2. NSは正しいが、Aが違う:サーバー側のDNS設定(Aレコード)を直す
  3. 本家は正しく、8.8.8.8も正しいが、自分のPCだけ違う:ルーターやPCのDNSキャッシュ。ipconfig /flushdns を試すか、時間を待つ
  4. 本家も8.8.8.8も正しいのに開かない:DNSは原因ではない。サーバー側の設定、SSL、サイトのURL設定を疑う

ドメインの取得と、取得したあとの流れは独自ドメインの取り方|XServerドメインとお名前.comを取得料・更新料・維持調整費で比べるにあります。サーバー移転の前に、移転先を確かめる方法は移転先のWordPressを公開前に見る方法|curl --resolveとhostsファイルです。

まとめ

  • ドメインが反映されない時は、NS・A・別のDNS・本家のDNSの4か所の答えを比べる
  • Windowsの nslookup と Resolve-DnsName だけで調べられる
  • 答えが場所によって違う時は、TTLの時間が過ぎるのを待つタイプの問題の可能性が高い

本記事は調べ方の説明であり、特定のサービスを勧めるものではありません。