JETBOYとCloudflare|ネームサーバーを変える手順と、通っているかの確かめ方
JETBOYのサポートサイトには、無料のCDN「Cloudflare」をJETBOYのサイトに入れる手順が載っています。手順の中心は、ドメインのネームサーバーを、JETBOY(ns1.jetboy.jp・ns2.jetboy.jp)からCloudflareのものに変えることです。切り替えた後は、本当にCloudflareを通っているかを確かめたくなります。この記事では、マニュアルの手順を整理し、ネームサーバーと応答のヘッダーから、Cloudflareを通っているかを判定するPowerShellを、3つのドメインで実行した結果を載せます。
(確認:JETBOY サポートサイト「CloudFlareの導入設定方法」、Cloudflare Docs「Nameservers」「Cloudflare HTTP headers」。確認日:2026年10月30日。実行:同日、Windows 11 の Windows PowerShell 5.1 で。筆者はJETBOYでCloudflareを入れて確かめてはいません)
JETBOYのマニュアルの手順
- Cloudflareのアカウントを作る(メールアドレス・パスワード、利用規約への同意)
- サイトを追加する。入力するのは「www.」の付かないドメイン(例:www.jetboy.jp なら jetboy.jp)。DNSのレコードが自動で読み込まれ、初期設定のまま進める
- プランは「Free」を選ぶ
- Cloudflareのネームサーバーの名前を控える
- ドメインを取ったレジストラ(お名前.comなど)で、ネームサーバーを ns1.jetboy.jp・ns2.jetboy.jp から、控えたCloudflareのネームサーバーに変える
マニュアルは、導入の目的を「データ転送量が多い場合に、大幅に転送量を軽減できる」と説明しています。JETBOYのプランと料金では、転送量はどのプランも無制限と書かれているため、JETBOYで入れる意味は、転送量よりもサーバーの負荷と、遠い地域からの表示の速さの側にあると考えられます(筆者の考え)。
Cloudflareのドキュメントに書かれていること
- Cloudflareは、ゾーン(ドメイン)ごとに標準のネームサーバーを2つ割り当てる。名前は「
(名前).ns.cloudflare.com」の形 - 応答のヘッダーに表示される
Cf-Rayは、リクエストを処理したデータセンターを示す(例:230b030023ae2822-SJC)
コード:Cloudflareを通っているかを確かめる
# ドメインが Cloudflare を通っているかを、ネームサーバーと応答ヘッダーから確かめる(読み取りのみ)
# 使い方: .\Test-Cloudflare.ps1 -Domain example.com
param([string[]]$Domain = @('realine.net'))
Add-Type -AssemblyName System.Net.Http
$client = New-Object System.Net.Http.HttpClient
$client.Timeout = [TimeSpan]::FromSeconds(20)
$client.DefaultRequestHeaders.UserAgent.ParseAdd('Mozilla/5.0 (cf-check)')
foreach ($d in $Domain) {
Write-Output "ドメイン: $d"
# ネームサーバー(Cloudflare に切り替えると、Cloudflare が割り当てる *.ns.cloudflare.com などになる)
try {
$ns = Resolve-DnsName -Name $d -Type NS -DnsOnly -ErrorAction Stop | Where-Object { $_.Type -eq 'NS' } | ForEach-Object { $_.NameHost }
} catch {
$ns = @()
}
$nsCf = @($ns | Where-Object { $_ -like '*.cloudflare.com' }).Count -gt 0
Write-Output (" ネームサーバー: {0}" -f (($ns | Sort-Object) -join ', '))
# 応答ヘッダー(Cloudflare を通ると Server: cloudflare と CF-RAY が付く)
try {
$res = $client.GetAsync("https://$d/").Result
$server = ($res.Headers.Server | ForEach-Object { $_.ToString() }) -join ' '
$ray = if ($res.Headers.Contains('CF-RAY')) { 'あり' } else { 'なし' }
Write-Output (" HTTP {0} Server: {1} CF-RAY: {2}" -f [int]$res.StatusCode, $server, $ray)
$viaCf = ($server -like '*cloudflare*') -or ($ray -eq 'あり')
} catch {
Write-Output " 応答を取得できませんでした"
$viaCf = $false
}
$judge = if ($nsCf -and $viaCf) { 'Cloudflare のネームサーバーを使い、応答も Cloudflare 経由' }
elseif ($viaCf) { '応答は Cloudflare 経由(ネームサーバーは別)' }
elseif ($nsCf) { 'ネームサーバーは Cloudflare だが、応答は Cloudflare 経由ではない(DNSのみの設定の可能性)' }
else { 'Cloudflare を通っていない' }
Write-Output " 判定: $judge"
}
実行の結果(realine.net・jetboy.jp・cloudflare.com)
ドメイン: realine.net
ネームサーバー: ns1.xserver.jp, ns2.xserver.jp, ns3.xserver.jp, ns4.xserver.jp, ns5.xserver.jp
HTTP 200 Server: nginx CF-RAY: なし
判定: Cloudflare を通っていない
ドメイン: jetboy.jp
ネームサーバー: ns1.jetboy.jp, ns2.jetboy.jp
HTTP 200 Server: nginx CF-RAY: なし
判定: Cloudflare を通っていない
ドメイン: cloudflare.com
ネームサーバー: ns3.cloudflare.com, ns4.cloudflare.com, ns5.cloudflare.com, ns6.cloudflare.com, ns7.cloudflare.com
HTTP 200 Server: cloudflare CF-RAY: あり
判定: Cloudflare のネームサーバーを使い、応答も Cloudflare 経由
- 当サイト realine.net と jetboy.jp は、どちらもサーバー会社のネームサーバーで、CF-RAY も無く、Cloudflareを通っていない
- 比べるために調べた cloudflare.com は、ネームサーバーがCloudflareのもので、応答に CF-RAY があり、Server も「cloudflare」と出た
- ネームサーバーはCloudflareなのに応答に CF-RAY が無い場合、コードは「DNSのみの設定の可能性」と出す。Cloudflareでは、レコードごとに通すか(プロキシ)DNSだけかを選べるため、その設定を確かめる(筆者の考え。この組み合わせのドメインでは試していない)
- Cloudflareに切り替えた後、ネームサーバーの変更が広まるまでは、古い結果が返ることがある。反映の確かめ方はドメインが反映されない時の調べ方にあります
入れる前に考えること(筆者の考え)
- メールのレコード:ネームサーバーを移すと、DNSのレコードの管理もCloudflareに移る。メール(MXなど)のレコードが自動の読み込みで正しく入ったかを確かめる。メール認証のレコードの読み方は独自ドメインのメール認証を確かめるにあります
- 管理画面や予約投稿への影響:キャッシュの設定によっては、管理画面やログインしている時の表示に影響する場合がある。入れた後は、ログアウトした状態と、ログインした状態の両方で表示を確かめる
- 元に戻す方法:ネームサーバーを ns1.jetboy.jp・ns2.jetboy.jp に戻せば、JETBOYのネームサーバーの設定に戻る
この記事で確かめていないこと
- JETBOYのサイトにCloudflareを入れた後の、実際の表示の速さ・サーバーの負荷の変化
- CloudflareのFreeプランの機能の範囲(この記事では、マニュアルの手順だけを扱った)
- Server ヘッダーが「cloudflare」と出ることの、Cloudflareのドキュメントでの説明(今回の実行で見えた結果)
まとめ
- JETBOYでCloudflareを入れる手順の中心は、ネームサーバーを ns1・ns2.jetboy.jp からCloudflareのものへ変えること。プランはFree
- Cloudflareを通っているかは、ネームサーバー(〜.ns.cloudflare.com)と、応答の CF-RAY のヘッダーで確かめられる
- JETBOYは転送量が無制限なので、入れる目的は負荷と表示の速さの側。メールのレコードと、元に戻す方法を先に確かめておく
本記事はJETBOYの公式マニュアルとCloudflareのドキュメント、当サイトでの実行の結果にもとづく整理です。プランと料金はJETBOYのプランと料金にまとめています。


