MT5で損益をポイント表示にする|pipsとの換算
MT5の「取引」タブの損益は、金額ではなくポイントでも表示できます。ツールボックス(Ctrl+T)の「取引」タブでポジションを右クリックし、「損益」→「ポイント」を選びます。
注意したいのは、表示されるのはpipsではなくポイントだという点です。ドル円などの多くの通貨ペアでは10ポイント=1pipsなので、「50」と出ていたら5pipsです。この記事では、切り替えの手順と、ポイントをpipsに直す方法を説明します。
(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。メニューの表記は業者(Titan FX)のマニュアル、ポイントの定義は MQL5 公式リファレンスで確認しています)
損益をポイント表示にする手順
- Ctrl+Tでツールボックスを開き、「取引」タブを選びます
- 保有しているポジションの行で右クリックします
- 「損益」にマウスを合わせ、「ポイント」を選びます
損益の欄が、エントリーした価格から今の価格までの値幅(ポイント)に変わります。元に戻す時は、同じメニューで「金額」を選びます。
この表示は、保有中のポジション(「取引」タブ)のものです。決済した取引の損益は「口座履歴」で確認します。取引履歴の見方はMT5の取引履歴を書き出す方法にあります。
ポイントとpipsの違い
ポイントは、その銘柄の価格の一番小さい単位です(MQL5では SYMBOL_POINT で取れる値)。pipsは、FXで昔から使われている値幅の単位です。
| 銘柄の例 | 価格の例 | 1ポイント | 1pips | 換算 |
|---|---|---|---|---|
| ドル円(小数3桁) | 150.123 | 0.001円 | 0.01円 | 10ポイント=1pips |
| ユーロドル(小数5桁) | 1.08123 | 0.00001 | 0.0001 | 10ポイント=1pips |
| 小数2桁・4桁の銘柄 | 150.12 など | 0.01円 | 0.01円 | 1ポイント=1pips |
今の業者の多くは、為替を小数3桁(円の通貨ペア)・5桁(それ以外)で配信しているため、ポイントを10で割るとpipsになります。小数の桁数は、気配値表示で価格を見れば分かります。
金(ゴールド)・株価指数・暗号資産などは、1ポイントの大きさが銘柄ごとにばらばらです。pipsという単位も業者によって定義が違うことがあるため、ポイントのまま比べる方が確実です。
注文画面の「ピップス」に注意
MT5本体には「S/LとT/Pは現在の価格から %dピップス以上離れている必要があります」というメッセージがあります。ところが、MQL5で取れるこの距離(ストップレベル)の値はポイント単位です。画面の言葉が「ピップス」でも、数字はポイントのことがあるので、10で割って考えてください。詳しくはMQL5でinvalid stopsが出る理由で説明しています。
チャートの上で値幅を測る(クロスヘア)
保有していない時に「ここからここまで何pipsか」を知りたい時は、クロスヘアを使います。
- Ctrl+Fでクロスヘア(十字のカーソル)にします(本体の表記「クロスヘア, Ctrl+F」)
- 測りたい始点でマウスのボタンを押したまま、終点までドラッグします
- カーソルの横に、足の本数・ポイント・価格が表示されます
ここでもポイントで表示されるので、pipsにするには10で割ります(小数3桁・5桁の銘柄の場合)。
ポイント表示を使う理由
金額で損益を見ていると、「あと少し戻れば損失が減る」と金額に気持ちが引っ張られ、損切りが遅れがちです。値幅(ポイント)で見ると、あらかじめ決めた損切り幅に届いたかどうかで判断しやすくなります。
損切りの幅をpipsで決めて注文に入れる方法はMT5の決済逆指値・決済指値の設定方法にあります。値幅ではなく時間で区切る方法もあり、当サイトのTimerClose_EA(¥1,500)は、手動のポジションを指定した秒数で決済します。損切りが遅れる理由と時間で区切る考え方はスキャルピングで損切りが遅れるで説明しています。
まとめ
- 「取引」タブで右クリック →「損益」→「ポイント」で値幅の表示になる
- 表示はpipsではなくポイント。小数3桁・5桁の銘柄は10ポイント=1pips
- 金・指数などは1ポイントの大きさが銘柄ごとに違う
- 保有していない値幅は、クロスヘア(Ctrl+F)のドラッグで測る
本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。


