MT5で取引履歴をチャートに表示する方法|外部ツール不要
MT5は標準機能で、過去の取引をチャート上にまとめて表示できます。外部のインジケーターを探して入れる必要はありません。
チャートを右クリックして「プロパティ」を開き、「取引履歴を表示」にチェックを入れるだけです。エントリーと決済の位置が矢印で表示され、同じポジションどうしが線で結ばれます。
この記事では表示の手順、履歴そのものを確認する場所、表示が邪魔になった時の戻し方、MT4との違いを扱います。
(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11)
MT5には標準の設定がある
MetaTrader 5 の公式リリースノートには、この機能について次の記載があります。
チャート設定に新しい「取引履歴を表示」オプションを追加しました。
(以前は「ツールボックス」「履歴」セクションから管理されていた)
つまり2020年5月のbuild 2450以降、チャート側の設定として用意されています。それ以前はツールボックスから操作する形でしたが、現在使われているMT5であれば、まずチャートのプロパティを見れば足ります。
表示する手順
- チャート上で右クリックし、「プロパティ」を選ぶ
- 設定一覧から「取引履歴を表示」にチェックを入れる
- 「OK」を押す
項目が見つからない場合は、「直近約定値を表示」「期間区切りを表示」と同じ一覧を探してください。表示に関する設定がまとめられている場所にあります。
チェックを入れると、その口座の約定がチャート上に描かれます。表示されるのはいま開いているチャートの銘柄と、表示している期間に含まれる取引だけです。1年前の取引を見たい場合は、チャートをその時期までスクロールする必要があります。
履歴そのものを確認する
数値で確認したい場合は、チャートではなくツールボックスを使います。
- Ctrl + T でツールボックスを開く
- 「口座履歴」タブを選ぶ
- 一覧の上で右クリックすると、表示する期間や銘柄を絞り込める
チャート上の矢印は「どこで入ってどこで出たか」を見るためのもの、口座履歴タブは「いくらになったか」を見るためのものです。検証では両方を行き来することになります。
矢印が多すぎて見づらい時
取引回数が多いと、チャートが矢印で埋まって値動きが読めなくなります。その場合は同じ「取引履歴を表示」のチェックを外せば、元の表示に戻ります。
見たい期間だけを確認する方法としては、次の2つが現実的です。
- 時間足を下げる — 表示される範囲が狭くなり、その期間の取引だけが残る
- 検証用のチャートを別に開く — 普段見るチャートは矢印なしのまま保てる
私は後者にしています。普段の判断に使うチャートに矢印を出したままにすると、過去の結果に引きずられて見方が変わるためです。
MT4との違い
MT4向けには「Show History」などのカスタムインジケーターが配布されており、同じことをするにはそれらを導入するのが一般的でした。
MT5では標準の設定があるため、ファイルをダウンロードして MQL5 フォルダに入れる作業自体が不要です。配布元の安全性を気にする必要もありません。
MT5で外部のインジケーターを入れる場合の手順と、入れたのに表示されない時の対処はMT5用GMMAインジケーターを無料配布の導入手順が参考になります。
検証にどう使っているか
私はこの表示を、インジケーターが出したシグナルと、実際の約定位置がずれていないかの確認に使っています。
自作のインジケーターが「ここで条件が成立した」と判定した位置に対して、実際の約定がどれだけ後ろにあるかを重ねて見ると、ロジックの問題なのか執行の問題なのかが分かれます。数値の一覧だけを見ていた時は、この切り分けができませんでした。
検証用のチャートは、本番とは別のMT5で開いています。1つのMT5で兼ねると、検証のために変えた表示設定が本番のチャートにも残るためです。環境を分ける手順はMT5を複数同時起動する方法にまとめました。
まとめ
- MT5は標準設定で取引履歴をチャートに表示できる(build 2450以降)
- チャートを右クリック →「プロパティ」→「取引履歴を表示」にチェック
- 表示されるのは、開いているチャートの銘柄と表示範囲に含まれる取引だけ
- 数値の確認は Ctrl + T の「口座履歴」タブ
- 普段見るチャートには出さず、検証用チャートを分けた方が判断がぶれにくい


