リモートデスクトップで締め出された時の戻し方|IPが変わった・VPNが止まった時
VPSのリモートデスクトップを自分のIPだけに絞った後、ある日突然つながらなくなる。原因の多くは、自宅のIPアドレスが変わったか、経由しているVPNが止まったかのどちらかです。この記事では、締め出された時に慌てずに戻す手順と、次から締め出されないための備えをまとめます。
(確認:Microsoft Learn「Set-NetFirewallRule」(-RemoteAddress に Any を指定できる)。XServer VPSのサービス資料(2026年9月)の「コンソール」の説明。他のVPS会社のコンソールの有無と画面は、この記事では確かめていません。各社のマニュアルで確認してください)
まず原因を切り分ける
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 昨日まで入れた。今日から接続できない | 自宅のIPが変わった | 今のIPを調べ、許可したIPと比べる |
| VPNにつながっていない時だけ入れない | VPNを経由していない | VPNのアプリで接続中か確認する |
| VPNにつないでも入れない | VPNの障害、またはVPS側の別の原因 | VPN会社の障害情報、VPS会社の管理画面でサーバーが動いているか |
| パスワードが違うと出る | IPの制限ではない | 入口までは届いている。パスワードやアカウントを確認する |
最後の行が大事です。パスワードの画面まで進めるなら、IPの制限で止められてはいないと考えられます。IPで止められている時は、接続そのものができずに時間切れになるのが普通です(筆者の理解)。
戻し方:VPS会社のコンソールから入る
リモートデスクトップが使えなくても、VPS会社の管理画面から、ブラウザでサーバーを操作する「コンソール」を使える場合があります。XServer VPSのサービス資料には、「VPSにリモート接続できない場合でも、ブラウザから直接サーバー操作が可能」と書かれています。
- VPS会社の管理画面にログインし、対象のサーバーのコンソールを開く
- Windowsにサインインし、PowerShellを管理者として開く
- 次のどちらかを実行する
# すぐに入れるようにする(一時的に、どこからでも接続できる状態に戻る)
Set-NetFirewallRule -DisplayGroup "リモート デスクトップ" -RemoteAddress Any
# 新しい自分のIPに直す(203.0.113.10 は説明用の例)
Set-NetFirewallRule -DisplayGroup "リモート デスクトップ" -RemoteAddress 203.0.113.10
Anyに戻した場合は、入れるようになったら、なるべく早く自分のIPに絞り直します。Anyのままにしておくと、絞る前と同じ状態です。コマンドの意味はWindowsファイアウォールでリモートデスクトップの接続元を絞るにあります。
VPS会社の管理画面のファイアウォールで絞っていた場合
VPS会社の管理画面の機能(パケットフィルターなど)で絞っていた場合は、Windowsの中ではなく、管理画面の設定を直します。どちらで絞ったかを覚えていないと、ここで迷います。設定した日と場所を、メモに残しておくのがおすすめです。
次から締め出されないための備え(筆者の考え)
- 固定IPを使う:固定IPのVPNを経由すると、接続元が変わらない(VPSのリモートデスクトップを自分の固定IPだけに許可する方法)
- コンソールの場所と、ログインに必要な情報を、すぐ取り出せる所に控えておく
- EAは止まっていないか:リモートデスクトップに入れなくても、VPSのMT5は動き続けています。気になる時は、スマホのMT5アプリで口座の状況を見る(投資家パスワードで見るだけにする)
- IPの制限をかけた日と、許可したIPを記録しておく
コンソールが使えない時
VPS会社によっては、コンソールが使えない、またはWindowsのサインイン画面まで表示できない場合があります。その時は、VPS会社のサポートに連絡します。次の情報をまとめておくと、話が早く進みます。
- 契約しているサービス名とサーバーの名前(管理画面の表示)
- いつから接続できないか、最後に接続できた日時
- ファイアウォールで接続元を絞ったこと、絞った方法(Windowsか管理画面か)と許可したIP
- 試したこと(VPNの接続、別の回線からの接続など)
サーバーの再起動や再インストールをサポートに頼む前に、MT5のデータフォルダのバックアップがあるかを確認します。移す時にどこをコピーするかはMT5の設定とEAを別のPC・VPSへ移す手順にあります。
まとめ
- 締め出しの原因は、自宅のIPの変化か、VPNの未接続・障害が多い。パスワードの画面まで進めるならIPの制限ではない
- VPS会社のコンソールから入り、Set-NetFirewallRuleで -RemoteAddress を直す
- 固定IP・コンソールの場所の控え・設定の記録で、次に備える
本記事は復旧方法の説明であり、特定のサービスを勧めるものではありません。


