VPSのRDPを固定IPだけに許可する方法|自宅のIPが変わる問題の解き方
本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
VPSでMT5を動かす時、リモートデスクトップの入口(ポート3389)は、何もしなければインターネットのどこからでも接続を試みられる状態です。Microsoftの公式ページも、リモートデスクトップを有効にするとポートが開くこと、強いパスワードとNLA(ネットワークレベル認証)が大事なことを説明しています(VPSのRDP接続の安全対策)。さらに一歩進めた対策が、接続してよいIPアドレスを、自分のIPだけに絞ることです。この記事では、その考え方と、自宅のIPが変わる問題を固定IPで解決する方法をまとめます。
この記事には広告(A8.netの提携リンク)が含まれます。MillenVPN専用サーバーについては、公式サイト(確認日:2026年10月17日)に書かれた内容だけを紹介します。筆者はこのサービスを契約して、VPSとの組み合わせを試したわけではありません。
接続元を絞ると何が変わるか
| 絞らない(初期状態) | 自分のIPだけ許可 | |
|---|---|---|
| 接続を試みられる相手 | インターネット上のだれでも | 許可したIPからだけ |
| パスワードを総当たりされる危険 | パスワードの強さに頼る | 許可したIP以外は、入口で止まる |
| 注意点 | — | 自分のIPが変わると、自分も入れなくなる |
Windowsのファイアウォールでは、リモートデスクトップの規則の「リモートアドレス」を、自分のIPに変えるだけで絞れます。手順とコマンドはWindowsファイアウォールでリモートデスクトップの接続元を絞るにあります。VPS会社によっては、管理画面に通信を制限する機能(XServer VPSの資料では「パケットフィルター」)があり、こちらで絞る方法もあります。
問題:自宅のIPアドレスは変わることがある
家庭のインターネット回線のIPアドレスは、多くの場合、プロバイダーから割り当てられるもので、ルーターの再起動や契約の都合で変わることがあります。変わった瞬間に、ファイアウォールで絞ったVPSには入れなくなります。外出先のWi-Fiやスマホの回線から入る時も、IPはその時々で違います。
入れなくなった時の戻し方はリモートデスクトップで締め出された時の戻し方にまとめました。
解決策:固定IPのVPNを経由する
固定IPを持つVPNに接続してからVPSにつなぐと、VPS側から見える接続元のIPが、いつも同じになります。自宅でも外出先でも、VPNにつないでいれば、許可したIPの1つだけでVPSに入れます。
MillenVPN専用サーバーの公式サイトに書かれていること
- 専用の固定IPが使える。1つのIPアドレスを複数のアカウントで共有できる
- Windows・Mac・Android・iOSで使える。デバイス数は無制限
- プロトコルはIKEv2とOpenConnect。リージョンは日本(東京)
- 初期費用は無料。契約期間は12か月から
- いちばん小さい「ソロ」プランは、月2,100円〜(税込2,310円〜)。表示の月額は、最長の契約期間を一括で払った時の1か月あたりの料金
同じ会社のメニューには、「固定IPオプション」という項目もあります。こちらの内容と料金は、この記事では確認していません。1人で使うなら、どちらが合うかを公式サイトで比べてください。
組み合わせる時の注意(筆者の考え)
- VPNが止まると、VPSにも入れない:VPN会社の障害の時のために、VPS会社のブラウザから操作できるコンソールの場所を確認しておく
- 許可するIPを1つにしない:VPNの固定IPのほかに、予備の接続元を決めておくと安心です。ただし、予備を増やすほど絞る効果は下がります
- EAの通信には影響しない:ファイアウォールで絞るのは、VPSに入ってくるリモートデスクトップの接続です。VPSのMT5が取引サーバーへ出ていく通信は、別の向きの通信です
- 月額の合計で考える:VPSの月額にVPNの月額が加わります。VPSの比べ方はMT5用Windows VPSの選び方にあります
VPSへの接続元を固定IPにしたい場合
自宅や外出先のIPが変わっても、固定IPのVPNを経由すれば、VPSから見える接続元がいつも同じになります。Windowsファイアウォールで、そのIPだけを許可できます。
MillenVPN専用サーバーは、専用の固定IP・デバイス数無制限・契約期間12か月から、と公式サイトに書かれています。
料金・プランは変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
費用の例(筆者の計算)
| 項目 | 月額の例 |
|---|---|
| VPS(お名前.com デスクトップクラウド StartUp・公式の表示) | 2,640円 |
| 固定IPのVPN(MillenVPN専用サーバー ソロ・最長契約一括時の月あたり・税込) | 2,310円 |
| 合計 | 4,950円 |
VPNは12か月からの契約で、表示の月額は一括で払った時の値です。固定IPが要るのがリモートデスクトップの接続だけなら、VPS会社の管理画面のパケットフィルターで、自宅のIPを登録し直す運用(IPが変わった時だけ直す)も選択肢です。手間と費用を比べて決めてください。
この記事で確かめていないこと
- MillenVPN専用サーバーとVPSを組み合わせた実際の接続
- 「固定IPオプション」の内容と料金
- 自宅の回線のIPが、どのくらいの頻度で変わるか(契約しているプロバイダーによります)
まとめ
- VPSのリモートデスクトップは、接続元を自分のIPだけに絞ると、総当たりの入口を小さくできる
- 自宅のIPは変わることがある。固定IPのVPNを経由すると、VPSから見える接続元がいつも同じになる
- VPNが止まった時に備えて、VPSのコンソールの場所を確認しておく
本記事はセキュリティの考え方の説明であり、安全を保証するものではありません。特定の契約を勧めるものでもありません。


