VPSのRDP接続の安全対策|NLAと強いパスワード、公開したポートの意味

VPSでMT5を動かすと、リモートデスクトップ(RDP)でVPSに入る機会が毎日のようにあります。つまり、インターネットからWindowsにサインインできる入口を持つことになります。Microsoftの公式ページ「PCでリモートデスクトップを有効にする」は、リモートデスクトップを有効にするとPC上のポートが開くこと、強力で固有のパスワードが必要なこと、ネットワークレベル認証(NLA)を有効にしておくことを勧めています。

この記事では、そのページの記述を整理し、VPSの利用者として確認できることと、この記事では確かめていないことを分けて書きます。特定のVPS業者の設定を説明するものではありません。

(確認:Microsoft Learn「PC でリモート デスクトップを有効にする」(最終更新 2025-08-16、適用対象にWindows Server 2016〜2025、Windows 10/11を含む)。確認日:2026年10月16日。VPS業者の初期設定やNLAの状態は、業者ごとに違うため、この記事では確かめていません)

Microsoftのページが書いていること

  • リモートデスクトップを有効にすると、PC上のポートが開き、ネットワーク上のデバイスからアクセスできるようになる
  • 有効にするのは信頼されたネットワークだけにして、厳密なアクセス制御が必要なデバイスでは有効にしない
  • 有効にすると、Administratorsグループのメンバーと、指定したユーザーがリモートで接続できる
  • リモートアクセスを持つすべてのアカウントに、強力で固有のパスワードがあることを確認する
  • Windows Home エディションは、リモートデスクトップの接続を受ける側(ホスト)にはなれない。Pro・Enterprise・Education と Windows Server は、ホストになれる

NLA(ネットワークレベル認証)とは

Microsoftのページの説明によると、NLAは、リモートデスクトップ接続にセキュリティの層を足す仕組みです。NLAを有効にすると、ユーザーはリモートセッションが確立される前に認証を求められます。これにより、不正アクセスのリスクが下がり、悪意のあるユーザーやソフトウェアから保護しやすくなる、と書かれています。ほとんどの環境でNLAを有効にすることを勧めています。

一方で、NLAに対応していない古いデバイスやクライアントから接続する必要がある場合は、一時的にこのオプションを無効にする必要があるとも書かれています。ただし、最適なセキュリティのために、可能な限りNLAを有効にする、というのがMicrosoftの立場です。

VPSの利用者が確認できること

  1. パスワード:VPSの管理者アカウントのパスワードを、他のサービスと使い回していない、長くて固有のものにする。変更方法はWindowsのサインイン画面や設定から。VPS業者の管理画面で変える仕組みがある場合は、業者の案内に従う
  2. 接続できるユーザー:リモートで入れるユーザーは、Administratorsと、指定したユーザーです。不要なユーザーを増やさない
  3. NLAの状態:Windowsの設定(システム → リモートデスクトップ)に、NLAに関するオプションがあります(Microsoftの文書の記述)。VPS業者が設定を固定している場合は、変更できないこともあります。この記事では、画面の項目名は確かめていません
  4. クライアント:古いクライアントでNLAを外す設定にする必要が出たら、まずクライアント側を更新できないかを考える。MacやiPhoneからの接続はMacやiPhoneからVPSのMT5を操作する方法に書きました

VPSの運用でほかに関係すること

この記事で確かめていないこと

  • 各VPS業者の、リモートデスクトップのポート番号、ファイアウォール、NLAの初期状態、ログイン失敗時の制限
  • Windows ServerでのNLAの画面の表記
  • 実際のVPSで、設定を変えた時の動作

これらは、使っているVPS業者のマニュアルで確認してください。

まとめ

  • リモートデスクトップを有効にすると、ポートが開く。Microsoftは、強力で固有のパスワードと、NLAの有効化を勧めている
  • NLAを外すのは、古いクライアントのために一時的に必要な場合に限る、というのがMicrosoftの説明
  • VPS業者ごとの初期設定は、この記事では未確認。業者のマニュアルで確かめる

リモートデスクトップの接続元を自分のIPだけに絞る方法はWindowsファイアウォールでリモートデスクトップの接続元を絞る、自宅のIPが変わる問題への対策はVPSのRDPを固定IPだけに許可する方法にまとめています。

本記事はセキュリティの一般的な説明であり、安全を保証するものではありません。

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