Windowsの保護の状態をPowerShellで確かめる方法|Defenderが動いているか、他社ソフトに切り替わっているか

Windowsの保護の状態は、PowerShellのGet-MpComputerStatusで確かめられます。Microsoft Defenderが動いていれば、サービスとリアルタイム保護の項目がTrueになります。他社のセキュリティソフトに切り替わっているPCでは、Falseが並びます。Falseが並んでいても、それだけでは保護がない状態とは言えません。どのソフトが保護を受け持っているかを、あわせて確認します。

この記事では、筆者のPC(Windows 11)で実際に出た結果を例に、確認の手順と結果の読み方をまとめます。管理者権限は要りません。(確認日:2026年10月19日)

1. Get-MpComputerStatusで見る

PowerShellを開いて、次のコマンドを実行します。Microsoftのコマンドレットのページでは、このコマンドは「コンピューターにインストールされているマルウェア対策ソフトウェアの状態を取得する」ものと説明されています。筆者のPCでは出力が60項目前後(Select-Objectで絞らない場合)になったので、見たい項目だけに絞ります。

Get-MpComputerStatus | Select-Object AMServiceEnabled, AntivirusEnabled, RealTimeProtectionEnabled, BehaviorMonitorEnabled, IoavProtectionEnabled, NISEnabled, AMRunningMode, AntivirusSignatureLastUpdated, AMProductVersion | Format-List

筆者のPCの結果です(実測)。

項目 筆者のPCの値 Microsoftのページの出力例
AMServiceEnabled False True
AntivirusEnabled False True
RealTimeProtectionEnabled False True
BehaviorMonitorEnabled False True
IoavProtectionEnabled False True
NISEnabled False False
AMRunningMode Not running Normal
AntivirusSignatureLastUpdated (空) 日時

項目名は英語で、Microsoftのコマンドレットのページには各項目の説明がなく、出力例だけが載っています。ここでの読み方は、項目名から読み取れる意味です。サービス(AMServiceEnabled)・ウイルス対策(AntivirusEnabled)・リアルタイム保護(RealTimeProtectionEnabled)がそろってTrueで、AMRunningModeがNormalなら、Defenderが保護の中心として動いている状態です。

2. 「Falseだらけ」の意味を切り分ける

筆者のPCは全部Falseでしたが、これは保護がない状態ではありませんでした。次の2つを追加で確認します。

Get-Service WinDefend | Select-Object Name, Status, StartType | Format-List
Get-CimInstance -Namespace root/SecurityCenter2 -ClassName AntivirusProduct | Select-Object displayName
確認 筆者のPCの結果
Defenderのサービス(WinDefend) Status:Stopped、StartType:Manual
セキュリティソフトの登録情報 「Windows Defender」と「ウイルスバスター クラウド」の2件

筆者のPCには、有料のセキュリティソフト(ウイルスバスター クラウド)が入っています。Microsoft Learnの「Microsoft Defender ウイルス対策の他のセキュリティ製品との互換性」には、Microsoft以外のウイルス対策製品をインストールするとDefenderが無効モードになり、これは自動で起こる、と書かれています。筆者のPCの結果は、この説明と合う状態です(原因が別にある可能性は、この記事では調べていません)。

2つ目のコマンドのroot/SecurityCenter2は、Microsoftの公式ページには手順が載っていない、Windowsのセキュリティセンターに登録された情報を読む方法です。画面で確認する場合は、[スタート]→[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[Windows セキュリティ]→[ウイルスと脅威の防止]を開くと、現在の保護の状態が出ます。

3. 結果の読み方

AMRunningMode等の結果 他社ソフトの登録 状態
True・Normal なし(またはDefenderのみ) Defenderが保護の中心
False・Not running、サービスStopped 他社のソフトが登録されている 他社のソフトが保護の中心(Microsoftの説明どおり、Defenderは自動で無効)
False・Not running 他社のソフトの登録がない 保護がない可能性。Windows セキュリティ アプリを開いて確認する
RealTimeProtectionEnabledだけFalse ― リアルタイム保護を自分でオフにした可能性。Microsoftの案内では、オフにしてもしばらくすると自動でオンに戻る

4. 確認しておくタイミング

  • セキュリティソフトを入れた直後、入れ替えた直後:Defenderが自動で無効になったかを確かめます
  • 有料ソフトの更新期限の前後:Microsoftの資料では、他社製品が期限切れ・アンインストールされた場合は、Defenderが自動で再び有効になることがある、と説明されています。切り替わったかを確かめます
  • VPS(Windows Server)にセキュリティソフトを足した時:Windows Server 2016以降では、他社製品を入れてもDefenderが自動でパッシブ モードに移らない、とMicrosoftの資料に書かれています。2つが同時に動いていないかを確認します

EA用のPCにどちらのソフトを使うかの考え方は、EA用PCにウイルスバスターは要るかにまとめています。MT5のフォルダをDefenderの除外に入れる前の確認は、Defenderの除外にMT5のフォルダを入れる前に確認することです。

まとめ

  • Get-MpComputerStatusで、Defenderのサービス・リアルタイム保護・動作モードを確認できる
  • Falseが並んでいても、他社のセキュリティソフトが保護を受け持っている場合がある。Get-Service WinDefendと、セキュリティソフトの登録情報をあわせて見る
  • ソフトの入れ替えや更新期限の前後は、保護がどちらに切り替わったかを確認する