EA用PCにウイルスバスターは要るか|Windows標準のセキュリティとの違いと、併用しない理由
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EA用のパソコンのセキュリティは、Windows標準のMicrosoft Defenderか、有料のセキュリティソフトか、どちらか1つにします。Windows 10/11にはMicrosoft Defenderウイルス対策が組み込まれていて、他社のセキュリティソフトを入れるとDefenderは自動的に無効になるためです。2つを同時に動かす構成は、Microsoftが勧めていません。
この記事では、Microsoftとトレンドマイクロの公式ページ、IPA(情報処理推進機構)の資料をもとに、いま自分のPCでどちらが動いているかの確認方法と、有料ソフトを選ぶなら機能で決めるための比べ方をまとめます。(確認日:2026年10月19日/Windows 11)
この記事には広告(A8.netの提携リンク)が含まれます。ウイルス検出率の比較は、この記事では扱っていません(未確認)。
1. まず、いまどちらが動いているかを確認する
Windowsの[スタート]→[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[Windows セキュリティ]→[ウイルスと脅威の防止]を開くと、現在の保護の状態が出ます。他社のセキュリティソフトが動いている場合は、この画面にそのソフトの名前が表示されます。PowerShellで確認する方法はWindowsの保護の状態をPowerShellで確かめる方法にまとめました。
筆者のPC(Windows 11)の例です。セキュリティソフトの登録情報には「Windows Defender」と「ウイルスバスター クラウド」の2つが並んでいました。一方で、Defenderのサービス(WinDefend)は停止中で、起動の種類は「手動」でした。他社製ソフトを入れるとDefenderが自動で無効になる、というMicrosoftの説明と一致する状態です。
2. Windowsに最初から入っているもの
Microsoftの案内では、Microsoft Defenderウイルス対策はWindows 10とWindows 11に組み込まれています。Windows セキュリティ アプリは、Defenderのウイルス対策に加えて、ファイアウォールなどを1つの画面にまとめたものです。リアルタイム保護は、ファイルやプログラムを開いた時などにスキャンする機能で、セキュリティの更新はWindows Updateを通じて自動で取得されます。
追加の料金はかかりません。EA用のPCでWindows Updateを止めていない限り、特別な設定をしなくても保護が働く、というのが標準の状態です(再起動のタイミングの設定はWindows Updateの再起動でMT5のEAが止まるを参照)。
3. 有料ソフトを入れるとDefenderはどうなるか
Microsoft Learnの「Microsoft Defender ウイルス対策の他のセキュリティ製品との互換性」には、次のように書かれています。
- Microsoft以外のウイルス対策製品をインストールすると、Defenderは無効モードになる(自動的に発生)
- Windows 11でスマートアプリコントロールが有効な場合は、無効ではなくパッシブ モードになることがある
- 他社製品が期限切れになった場合、アンインストールされた場合、リアルタイム保護の提供を止めた場合は、Defenderが自動で再び有効になることがある
Microsoftサポートの「ウイルス対策およびマルウェア対策ソフトウェア: よくあるご質問」は、Windows Defenderと同時に他のウイルス対策製品やスパイウェア対策製品を実行しないことを勧めています。ウイルスを必要な時にだけ調べる「オンデマンド」型のスキャナーは、リアルタイム型のソフトと同時にインストールできる、とも書かれています。
VPS(Windows Server)は動きが違う
同じ資料に、Windows Server 2016以降などでは、Microsoft以外のウイルス対策製品を入れても、Defenderは自動でパッシブ モードに移らないと書かれています。MT5を動かすVPSでWindows Serverを使っている場合は、セキュリティソフトを後から足すと、2つが同時に動く状態になることがあります。個人向けの製品がサーバー用のOSに対応しているかは、各社の動作環境のページで確認してください(この記事では確認していません)。
4. 有料ソフトは「機能」で選ぶ
トレンドマイクロの個人向け製品のページ(確認日2026年10月19日)には、次のように整理されています。価格や更新時の条件は変わることがあるため、公式ページで確認してください。
| 製品 | デバイス保護 | 公式ページに書かれている主な機能 |
|---|---|---|
| ウイルスバスター クラウド | 3台 | ウイルス対策、ネット詐欺対策(OSにより仕様が異なる) |
| ウイルスバスター トータルセキュリティ スタンダード/プレミアム | 6台(PC・スマホ・タブレットを含む) | 上に加えて、個人情報漏えい監視(ダークウェブモニタリング)、Wi-Fi通信の盗み見防止(VPN)。プレミアムは、デジタル機器の設定・操作を相談できるサポートがつく |
見落としやすい点が2つあります。
- 台数の数え方は「1台にOSがひとつの場合」と注記されています。スマホやタブレットも台数に入ります
- Wi-Fi通信の盗み見防止(VPN)は、公式ページに「Android、iOS・iPadOSでご利用いただけます」と書かれています。Windowsには書かれていません。外出先のWi-FiからEA用PCに入る時の通信の守り方は公衆Wi-FiからMT5・VPSに入る時の守り方で扱います
5. EA用PCで判断する3つの点
① 守る端末の数
EA用PCだけなら、標準のDefenderでも1台は守れます。家族のスマホやタブレットも一緒に管理したい場合は、台数の上限がある製品を、端末の数に合わせて選ぶことになります。
② 詐欺・フィッシングへの対策を足したいか
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」の個人向けの脅威は、順位をつけず五十音順で10項目が並びます。フィッシングによる個人情報等の詐取、インターネット上のサービスへの不正ログイン、サポート詐欺(偽警告)による金銭被害などが含まれます。FXの口座や取引ツールのIDとパスワードを狙う手口もここに当たります。ネット詐欺対策の機能を持つ有料ソフトは、こうした入口の対策を足す手段の1つです。ただし、機能の有無と、実際に防げる範囲は別で、パスワードの使い回しをしない・二段階認証を使うなどの基本は、ソフトの有無に関係なく必要です。
③ 期限とコスト
有料ソフトは、期限が切れると保護が止まります。Microsoftの資料では、他社製品が期限切れになるとDefenderが自動で再び有効になることがある、と説明されていますが、切り替わるまでの間と、切り替わった後の設定は自分で確認してください。更新日は、カレンダーなどに控えておくと見落としません。
6. MT5のフォルダを除外したほうがよいか
Microsoft Learnには「通常、Microsoft Defender ウイルス対策の除外を定義する必要はありません」と書かれ、除外は保護のレベルを下げる、と注意されています。MT5の動作に問題が出ていないなら、除外は不要です。除外を使う場合の手順と注意はDefenderの除外にMT5のフォルダを入れる前に確認することにまとめました。
Windows標準の保護に加えて、詐欺・フィッシングの対策も使いたい場合
ウイルスバスターは、公式ページに、ウイルス対策に加えてネット詐欺対策の機能がある、と書かれています。ただし、Windows標準のDefenderとは同時に動かさない構成です(Windows 10・11では、通常、入れるとDefenderは自動で無効になります)。
守る台数(ウイルスバスター クラウドは3台まで)と機能の違いを、公式ページで比べてから選んでください。
料金・プランは変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
まとめ
- Windows 10/11にはMicrosoft Defenderが組み込まれている。他社のセキュリティソフトを入れると、Defenderは自動で無効になる(Microsoft Learn)
- セキュリティソフトは同時に動かさず、どちらか1つにする(Microsoftサポート)
- 有料ソフトは、台数・詐欺対策・VPNなどの機能で選ぶ。トレンドマイクロの公式ページでは、Wi-Fi通信の盗み見防止(VPN)はAndroid、iOS・iPadOSで使える機能として書かれている
- Windows Serverは、他社製品を入れてもDefenderが自動でパッシブ モードにならない。VPSでは2つが重ならないよう確認する
- どちらを使っていても、パスワードの使い回しをしない・二段階認証を使う基本は変わらない
本記事は各社の公開資料(確認日:2026年10月19日)にもとづく一般的な情報です。製品の仕様・価格は変わることがあるため、申し込む前に公式ページで最新の条件を確認してください。


