Defenderの除外にMT5のフォルダを入れる前に確認すること|除外の4種類と、保護が下がる範囲
Microsoft Defenderの除外に、MT5のフォルダを入れる必要は通常ありません。Microsoft Learnには「通常、Microsoft Defender ウイルス対策の除外を定義する必要はありません」と書かれていて、除外を足すと、その場所ではウイルスやマルウェアを調べなくなる、と注意されています。それでも除外を使う場合は、フォルダごとではなく、ファイル単位に絞るほうが、保護が下がる範囲を小さくできます。
この記事では、Microsoftの案内にもとづいて、除外の種類と、保護が下がる範囲、追加・確認・削除の手順をまとめます。(確認日:2026年10月19日/Windows 11)
1. 除外を足す前に確認すること
- 本当にDefenderが動いているか:他社のセキュリティソフトを入れているPCでは、Defenderは無効になっています。その場合、この記事の手順は効きません。除外はそのソフトの設定で行います(保護の状態をPowerShellで確かめる方法)
- 何がブロックされたか:[Windows セキュリティ]→[ウイルスと脅威の防止]→[保護の履歴]で、検疫された脅威や、許可した脅威を確認できます。対象がMT5のファイルなのか、別のファイルなのかを先に確かめます
- そのファイルをどこで入手したか:配布元が分からないEAやDLLをブロックされた場合は、除外ではなく、使わない判断が先です
Microsoftの案内では、[保護の履歴]の「許可された脅威」の一覧から、誤って許可した脅威を選んで[許可しない]を選べます。
2. 除外の4種類と、保護が下がる範囲
Windows セキュリティの[除外の追加または削除]には、次の4つの種類があります(Microsoftサポート)。
| 種類 | 内容 | 保護が下がる範囲 |
|---|---|---|
| ファイル | 特定のファイルを除外する | そのファイル1つ |
| フォルダー | 特定のフォルダーと、そのフォルダー内のすべてのファイルを除外する | フォルダーの中のすべて。後から入ったファイルも含む |
| ファイルの種類 | 指定した種類のすべてのファイルを除外する(.docx、.pdfなど) | PC全体のその種類のファイル |
| プロセス | そのプロセスによって開かれたすべてのファイルを、リアルタイム スキャンから除外する | そのプロセスが開く全ファイル |
MT5のデータフォルダには、EAやインジケーターを置くフォルダ、ログ、ヒストリカルデータなどがあります(MT5のデータフォルダが大きくなる理由)。EAを置くフォルダを丸ごと除外すると、後からそこへ入れたファイルは、リアルタイムでは調べられません。外部から入手したEAやDLLを置く場所を除外するのは、特にリスクが大きくなります。
プロセスの除外についても、Microsoftは「完全なパスとファイル名を使用すること」を勧めています。これは、マルウェアが除外されたプロセスと同じファイル名を使って検出を避ける可能性を下げるためです。
3. 追加の手順
画面から追加する
- [Windows セキュリティ]→[ウイルスと脅威の防止]を開く
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の[設定の管理]を開く
- 「除外」の[除外の追加または削除]を選ぶ
- [除外の追加]から、種類(ファイル・フォルダー・ファイルの種類・プロセス)を選んで指定する
Microsoftのページには、除外を追加するとDefenderはその種類のファイルで脅威をチェックしなくなり、デバイスとデータが脆弱なままになる可能性があること、続行する前に本当に必要かを確認することが書かれています。
PowerShellで追加する
Microsoft Learnには、管理者特権のPowerShellで、次のコマンドを使う方法が載っています。パスは例です。
Add-MpPreference -ExclusionPath "D:\MT5\MQL5\Experts\MyEA.ex5"
Get-MpPreference | Select-Object -ExpandProperty ExclusionPath
Remove-MpPreference -ExclusionPath "D:\MT5\MQL5\Experts\MyEA.ex5"
1行目が追加、2行目が現在の除外の一覧の確認、3行目が削除です。Microsoftのページには、ワイルドカード(*)や環境変数を使う書き方も載っています。ユーザー環境変数をワイルドカードとして使うことは避けるよう案内されています。
4. 除外の効き方と、追加した後の確認
- 効くのはリアルタイムの検査だけ:Windows セキュリティに追加した除外は、リアルタイム スキャンにのみ適用されます。スケジュールされたスキャンでは、除外したファイルも引き続きスキャンされる可能性がある、と書かれています
- 追加した日と理由を控える:後で、本当に必要だったかを見直すためです
- 一時的な理由なら、終わったら削除する:リアルタイム保護をオフにする方法もありますが、Microsoftの案内では、しばらくすると自動でオンに戻ります。保護全体をオフにするより、必要なファイル1つを除外するほうが安全、という趣旨の説明もあります
EA用のPCにどのセキュリティソフトを使うかの考え方は、EA用PCにウイルスバスターは要るかにまとめました。
まとめ
- Defenderの除外は、通常は定義する必要がない(Microsoft Learn)。MT5が問題なく動いているなら、足さない
- 先に[保護の履歴]で、何がブロックされたかを確認する
- 除外するなら、フォルダごとではなくファイル単位に絞り、プロセスはフルパスで指定する
- Windows セキュリティの除外はリアルタイムの検査だけに効く。追加した日と理由を控え、不要になったら削除する


