MT5のデータフォルダが大きくなる理由|Basesフォルダと減らしてよいもの

MT5のデータフォルダが大きくなる主な原因は、価格の履歴データを保存する Bases フォルダです。筆者の環境のように、複数の銘柄の長期間の履歴を取得すると、1つのサーバー分で履歴が約9GB、ティックが約3GBになりました。VPSなど、ディスクの容量が限られる環境では、容量を使い切らないように、何が増えるかを知っておく必要があります。

この記事では、MetaTrader 5の公式ヘルプ「ファイルとフォルダ」と、筆者の環境の実測値にもとづいて、大きくなるフォルダ、減らしてよいもの、残すものをまとめます。

(確認:MetaTrader 5 公式ヘルプ「ファイルとフォルダ」、筆者のテスト用の環境のデータフォルダ(2026年10月6日に実測。1GB=1,024MBで換算し、Windowsのエクスプローラーの表示に合わせています)。実測値は、13銘柄の履歴を長期間取得した環境のもので、一般的な使い方の値ではありません)

どのフォルダが大きいか(筆者の環境の実測)

フォルダ サイズ 中身
Bases 約15.8GB 価格のデータベース。サーバーごと(デモ口座用・本番用など)に分かれる
└ 1つのサーバーの history 約9.1GB 銘柄ごとの履歴(分足)。年ごとの .hcc ファイル
└ 1つのサーバーの ticks 約2.8GB ティックデータ
MQL5 約5.3GB EA・指標・ファイル・ログ(筆者は、検証でCSVなどを大量に出力しているため、大きい)
Tester 約0.07GB ストラテジーテスターのファイル(テスターを多く使うと、増える)
その他(Logs・Config・Profiles など) 合計で約0.01GB ログ・設定。小さい

13銘柄の中で最も大きい銘柄のデータは、1つで約1.3GBでした。銘柄の数と、ダウンロードした履歴の長さで増えます。公式ヘルプによると、history には、銘柄ごとのフォルダに、年ごとの .hcc(分足のデータ)と ticks.dat(ティック)が入り、Cache フォルダには、分足から計算した、時間足ごとのバー(.hc)が入ります。

増える原因

減らしてよいもの・残すもの

対象 扱い
Bases の履歴・ティック サーバーから再取得できるため、削除してもよいが、再取得には時間がかかる。使っている銘柄は、削除しない。削除の前に、MT5を閉じる(一般的な注意)
Tester テスターの結果とエージェントのファイル。不要になれば減らせる
Logs・MQL5\Logs 日付ごとのファイル。過去の確認が不要になった古いものは、消せる(公式ヘルプ:クリアしても、ファイルは消えない)
MQL5\Files EAが読み書きするファイルが入っている。EAが使っているかを確認してから削除する
MQL5\Experts・Presets・Profiles・Templates・Config 残す(EAと設定の本体。設定とEAを移す手順で、移す対象)

削除の前には、データフォルダのバックアップを取ってください。ファイルを消す作業は、MT5を閉じてから行います。

VPSなど、容量が限られる環境で

  • MQL5仮想ホスティングは、ホスティング側で、CPU・メモリ・ディスクの使用率のグラフを確認できます(MQL5仮想ホスティングの条件)
  • WindowsのVPSでは、ディスクの空きを、Windowsの画面で確認します(Windows Updateにも、一定の空き領域が必要です。Microsoftのサポートに、空きが足りない時の対処が載っています)
  • 気配値表示の銘柄を絞る、チャートを必要な数だけにする、が基本の対策です(MT5が重い時に見直す設定)

まとめ

  • MT5のデータフォルダで一番大きくなるのは Bases(履歴・ティック)。筆者の13銘柄の環境では、1つのサーバーで履歴が約9.1GB、ティックが約2.8GB
  • 銘柄の数・履歴の長さ・テスター・EAの出力ファイルで増える。EAと設定の本体は残す
  • 削除の前にバックアップを取り、MT5を閉じて作業する。VPSでは、ディスクの空きを定期的に確認する

本記事は筆者の環境での実測にもとづく説明です。お使いの環境では、値が異なります。

ディスクの状態を調べる方法は、SSD・HDDの状態をPowerShellで確かめる方法|Get-PhysicalDiskと、信頼性カウンター(管理者でないとエラー)、ディスクのエラーを調べるchkdskの使い分け|/scanと/f・/rの違いと、実行前に確認することにまとめています。