MT5が重い時に見直す設定|チャートの最大バー数
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MT5が重い時は、やみくもに設定を変える前に、MT5に内蔵されている「タスクマネージャー」(F2キー)で、どこが重いのかを見ます。チャート・EA・銘柄ごとに、CPUの使用率などを確認できます。
原因がチャートの表示量なら、最初に見直すのは「チャートの最大バー数」です。筆者のMT5では、この値が 100,000,000本(1億本)になっていました。
(確認環境:MetaTrader 5 / Windows 11。MetaTrader 5 公式ヘルプ・MT5本体に含まれる文字列・筆者のMT5の設定ファイルで確認しています)
まず、どこが重いのかを見る
MT5のタスクマネージャー(F2)
MT5には、Windowsのタスクマネージャーとは別に、MT5の中の処理ごとの負荷を見るタスクマネージャーがあります(MT5本体の表記は「タスクマネージャー、F2」)。公式ヘルプによると、次のような区分で負荷を確認できます。
| 区分 | 何の負荷か |
|---|---|
| Summary | 全体の集計 |
| GUI | 画面の表示(MT5のメインの処理) |
| Experts/Scripts | チャートで動いているEA・スクリプトごと |
| Symbol | 銘柄ごとの計算 |
公式ヘルプには、パソコン全体のCPUの負荷が高いのに、MT5の負荷が低い場合は、MT5以外のソフトがパソコンの力を使っていると書かれています。その場合、MT5の設定を変えても軽くなりません。
Windowsのタスクマネージャー
メモリの使用量は、Windowsのタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)で terminal64.exe の行を見ます。MT5を複数起動している場合は、その数だけ行が並びます。
チャートの最大バー数を減らす
「ツール」→「オプション」→「チャート」タブの「チャートの最大バー数」で、1枚のチャートに読み込むローソク足の本数の上限を決めます。
公式ヘルプでは、チャートのバーはテクニカル指標とカスタム指標の計算に使われ、複数の指標と大量のデータを同時に表示すると、CPUとメモリがすぐに使い果たされると説明されています。
筆者のMT5の設定ファイル(データフォルダの config\common.ini)では、この値が MaxBars=100000000 でした。選択肢には「無制限」もあります(MT5本体の文字列で確認)。
何本にするか
目安は、普段見る範囲+指標の計算に必要な本数です。1分足で1日は1,440本、5,000本で約3.5日分になります。
| 最大バー数 | 1分足で見られる期間 | 1時間足で見られる期間 |
|---|---|---|
| 5,000本 | 約3.5日 | 約208日 |
| 50,000本 | 約35日 | 約5.7年 |
| 100,000本 | 約69日 | 約11年 |
(24時間・毎日動く銘柄として計算。FXは週末が休みなので、実際はもう少し長い期間になります)
注意点が2つあります。
- 減らすと、古い部分がチャートに表示されない — 長期間のバックテストやデータの書き出しでは足りなくなることがあります。書き出しはヒストリカルデータをCSVで書き出す方法を参照してください
- 長い期間を使う指標は、足りないと計算できない — 例えば200本の移動平均は、最低200本の足が必要です
チャートと指標の数を減らす
- 使っていないチャートを閉じる — MT5本体の表記では「チャートを閉じる, Ctrl+F4」。1枚ごとに、最大バー数までの足と指標の計算を抱えています
- 表示中の指標を確認する — チャートで Ctrl+I(インディケータリスト)を押すと、そのチャートに入っている指標の一覧が出ます。重ねたまま忘れている指標を消します
- 重いカスタム指標を疑う — タスクマネージャーでCPUの使用率が高い場合、その指標を一度外して比べます
カスタム指標の作りによっても重さは変わります。MQL5の指標は、前回計算した位置(prev_calculated)を使って、新しい足の分だけを計算するのが基本の書き方です。毎回すべての足を計算し直す作りだと、最大バー数が大きいほど重くなります。
ニュースを止める
「ツール」→「オプション」→「サーバー」タブの「ニュースを有効にする」を外すと、ニュースを受信しなくなります(公式ヘルプ)。ニュースを見ていないなら、外しても困ることはありません。
それでも重い場合
設定を見直しても重い場合は、パソコン側の余裕が足りていない可能性があります。
- MT5と同時に、ブラウザのタブを大量に開いていないか
- MT5を複数同時に起動していないか(1つ起動するごとにメモリを使います)
- EAを24時間動かすために、普段使いのパソコンでMT5を起動し続けていないか
最後の場合は、EAを動かすMT5だけをWindowsのVPS(インターネット上に借りるWindowsのパソコン。例:お名前.com デスクトップクラウド
)に移すと、手元のパソコンの負担を減らせます。VPSも借りるプランによってメモリの量が違うため、上の手順でMT5が使っている量を確かめてから選びます。
まとめ
- まずMT5のタスクマネージャー(F2)で、チャート・EA・銘柄のどこが重いかを見る
- パソコン全体が重いのにMT5の負荷が低いなら、原因はMT5の外にある
- 「チャートの最大バー数」を、普段見る範囲+指標に必要な本数まで減らす
- 使っていないチャートと、Ctrl+Iで見つけた不要な指標を消す
- ニュースを見ていないなら「ニュースを有効にする」を外す
F2(タスクマネージャー)など、MT5のショートカットキーはMT5のショートカットキー一覧にまとめています。
データフォルダが大きくなる原因と、減らしてよいものはMT5のデータフォルダが大きくなる理由で説明しています。
VPSのメモリの目安と筆者のMT5の実測値はMT5の動作環境とVPSのスペックの目安、誤って閉じたチャートの戻し方はMT5で閉じたチャートを元に戻す方法にあります。
MT5が使うメモリを数字で測る方法はMT5のメモリとCPUを測る方法、VPSのプランの比べ方はMT5用Windows VPSの選び方にあります。
本記事は操作手順を説明したものであり、特定の売買や業者を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。FXは元本割れの可能性があります。


