MT5の動作環境とVPSのスペックの目安|公式はWindows 10/11、メモリは使い方次第
MT5を動かすVPSを選ぶ時、まず見るのはOSです。MetaTrader 5の公式ヘルプは、動作するOSをWindows 10/11と書いています。メモリやCPUの必要量は、公式ヘルプには数値がなく、「動かすEA(MQL5アプリケーション)の負荷や、扱う銘柄の数によって異なる」とされています。目安が欲しい場合は、業者のヘルプの数値と、自分のMT5の実測値を合わせて見るのが確実です。
この記事では、公式の記載、業者のヘルプにある数値の例、筆者のMT5の実測値、メモリを増やす要因、プランを選ぶ時の確認項目をまとめます。
(確認:MetaTrader 5ヘルプ「プラットフォームのインストール」「チャートの表示と設定」「バーチャルプラットフォームの操作」、Titan FXヘルプセンター「【MT5】推奨システムスペック情報」。実測は筆者のPC。確認日:2026年10月10日)
公式ヘルプに書かれていること
- プラットフォームはMicrosoft Windows 10/11で実行できる
- ハードウェアの要件は、MQL5アプリケーションの実行の負荷、アクティブな金融商品の数など、使い方によって異なる
- 一度に開けるチャートは100まで
VPSで多いWindows Serverは、この公式ヘルプの記載には含まれていません。動かないという意味ではありませんが、公式に挙げられたOSではないため、VPS事業者が「MT5で使える」と案内しているプランかどうかを、申し込む前に確かめてください。
数値の目安の例(業者のヘルプ)
メモリなどの数値は、MetaQuotesの公式ヘルプにはありませんが、業者が独自に案内している例があります。Titan FXのヘルプセンターには、次のように書かれています(2026年10月10日確認)。
| 項目 | 最低限 | 推奨 |
|---|---|---|
| CPU | Athlon 64(シングルコア1.8GHz)同等以上 | 同左 |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| ストレージの空き | 32GB | 256GB |
| OS | Windows 10/11 | Windows 10/11(64ビット) |
これはパソコン全体の目安で、VPSのプランの選び方として書かれたものではありません。同じヘルプでも、要件は使い方(MQL5アプリケーションの負荷、取引ツールやチャートの数)で変わると書かれています。
筆者のMT5の実測値
参考として、筆者のPCで動かしているMT5を1つ測りました(2026年10月10日。Windowsのプロセス情報の値)。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 開いているチャート | 15枚(すべてにEAを1つずつ) |
| チャート上のインジケーター | 合計31個 |
| チャートの最大バー数 | 100,000 |
| MT5(terminal64.exe)のメモリ(プライベート) | 約2.2GB |
| PCのメモリ | 16GB |
1つの環境の、ある時点の値です。EAやインジケーターの中身で大きく変わるため、そのまま他の環境の目安にはなりません。自分の環境で、同じように測るのが、プランを決める一番の材料になります。
メモリやCPUを増やす要因
- チャートの数と、チャートの最大バー数:バー数を減らすとメモリが減ります(MT5が重い時に見直す設定)
- EAとインジケーターの数・計算量:公式ヘルプが挙げる「MQL5アプリケーションの負荷」です
- 気配値表示の銘柄の数:公式ヘルプが挙げる「アクティブな金融商品の数」です(通貨ペアを追加・非表示にする方法)
- MT5を複数動かす:1つのVPSで2つ以上動かすと、その分だけ増えます(MT5を複数同時起動する方法)
- 価格データの量:ストレージを使います。筆者の環境では、1つのサーバーの履歴データが約9GBでした(MT5のデータフォルダが大きくなる理由)
自分の環境で測る方法
- VPSで動かす予定のチャート・EA・インジケーターを、いまのPCのMT5で同じように開く
- MT5のタスクマネージャー(F2)で、EAやインジケーターごとの負荷を見る(MT5が重い時に見直す設定)
- Windowsのタスクマネージャーで、terminal64.exe のメモリを見る
- その値に、Windows自体が使う分と、余裕を足して、VPSのメモリを決める
MQL5の仮想ホスティング(MetaQuotesのホスティング)では、管理画面にCPU・メモリ・ディスクの使用率のグラフが出る、と公式ヘルプに書かれています。仮想ホスティングの条件はMQL5仮想ホスティングの条件にまとめています。
VPSのプランを選ぶ時の確認項目
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| OSがWindowsで、事業者がMT5での利用を案内しているか | 公式ヘルプが挙げるOSはWindows 10/11 |
| メモリが、実測値+Windowsの分+余裕を超えるか | 足りないと、動作が遅くなるおそれがある |
| ストレージの空きが足りるか | 価格データとログで増える |
| Windows Updateの再起動の扱い | 再起動でMT5が止まる(Windows Updateの再起動でMT5のEAが止まる) |
| リモートデスクトップで接続できるか | VPSの操作はリモートデスクトップで行う |
VPSにMT5を入れる手順はVPSにMT5をインストールする手順、EAを動かし続ける方法の比較はスマホのMT5でEAは動かせないにあります。PCを閉じるとアラートが届かなくなる問題はMT5のアラートとスマホ通知の設定で扱っています。
まとめ
- MT5の公式ヘルプが挙げるOSはWindows 10/11。Windows ServerのVPSは、事業者がMT5での利用を案内しているかを確かめる
- メモリの必要量は、EA・インジケーター・銘柄・チャートの数で変わる。公式ヘルプに数値はない
- 筆者の環境(チャート15枚・EA15本)では、MT5のメモリが約2.2GB。自分の環境で測って決める
自分のMT5が使うメモリの測り方はMT5のメモリとCPUを測る方法、VPSの比べ方はMT5用Windows VPSの選び方にあります。
自宅のPCで動かす場合のスペックの考え方はMT5を自宅で動かすPCの選び方、今のPCにメモリを足せるかの調べ方はPCのメモリ増設の前に確認することにあります。
本記事は環境の選び方の説明であり、特定の売買やサービスを推奨するものではありません。


