PCのメモリ増設の前に確認すること|PowerShellで枚数・空きスロット・最大容量を調べる
「メモリを増やしたいけれど、自分のPCに何GBまで載るのか分からない」という時は、PCを開ける前に、PowerShellで今のメモリの枚数・容量・空きスロット・規格を調べられます。この記事では、筆者のPCで実行した結果を例に、コマンドと読み方を説明します。MT5を動かしながら普段の作業もするPCは、メモリが先に足りなくなりやすいので、増設の判断の参考にしてください。
(確認:筆者のWindows 11 PCで、2026年10月17日に実行。値はPCのBIOSが報告する内容で、マザーボードの説明書と食い違う場合は説明書を優先してください)
1. 今のメモリの使い方を見る
Get-CimInstance Win32_OperatingSystem | Select-Object @{n='合計GB';e={[math]::Round($_.TotalVisibleMemorySize/1MB,1)}}, @{n='空きGB';e={[math]::Round($_.FreePhysicalMemory/1MB,1)}}
筆者のPCでは、合計15.9GB・空き1.5GBでした。MT5のほかに、ブラウザやエディタも動かしている状態です。この時、MT5(terminal64)のプライベートメモリは約2.6GBでした。空きが合計の1割を切っているので、筆者の考えでは、増設を検討してよい状態です。
2. 載っているメモリの枚数と容量
Get-CimInstance Win32_PhysicalMemory | Select-Object BankLabel, DeviceLocator, @{n='GB';e={$_.Capacity/1GB}}, Speed, SMBIOSMemoryType
| BankLabel | DeviceLocator | GB | Speed | SMBIOSMemoryType |
|---|---|---|---|---|
| BANK 0 | Controller0-ChannelA-DIMM1 | 8 | 3200 | 26 |
| BANK 1 | Controller0-ChannelB-DIMM1 | 8 | 3200 | 26 |
- 8GBが2枚で、ChannelAとChannelBに1枚ずつ(デュアルチャネル)
- Speedは3200(MT/s)
- SMBIOSMemoryTypeの26は、DMTFのSMBIOS仕様の表ではDDR4を表す値です(筆者の理解)。増設するメモリは、同じ規格(DDR4)・同じ速さのものを選びます
3. スロットの数と、載せられる最大容量
Get-CimInstance Win32_PhysicalMemoryArray | Select-Object MemoryDevices, @{n='最大GB';e={$_.MaxCapacity/1MB}}
筆者のPCでは、MemoryDevicesが4(スロットが4つ)、最大64GBでした。2枚しか載っていないので、空きスロットは2つです。たとえば同じ8GBを2枚足せば32GB、16GBを2枚足せば48GBになる計算です(筆者の計算)。
読み方の注意
- 最大容量は、BIOSの報告です。実際に載せられる最大は、マザーボードとCPUの仕様で決まります。説明書やメーカーの仕様ページで確認します
- デスクトップとノートで違う:ノートPCは、メモリが基板に直接付いていて増設できないものがあります
- 枚数の組み合わせ:デュアルチャネルでは、同じ容量・同じ規格を対で載せるのが基本です。違う容量を混ぜた時の動きは、この記事では確かめていません
- 保証:BTOやメーカー製PCでは、自分で開けて増設すると保証に影響する場合があります。購入時の保証の条件を確認します
増設と買い替えの分かれ目(筆者の考え)
- 空きスロットがあり、規格が手に入る:増設がいちばん安い
- 空きがない、または最大容量に近い:載せ替え(今のメモリを外して大きいものに替える)か、買い替え
- 24時間動かすPCを新しくするなら、最初からメモリを多めに、空きスロットのある構成を選ぶ(MT5を自宅で動かすPCの選び方)
MT5がどれだけメモリを使っているかを、時間を追って記録する方法はMT5のメモリとCPUを測る方法、CPUのコアとの関係はMT5はCPUのコアをいくつ使うかにあります。
メモリを買う前のチェックリスト
| 確認すること | 筆者のPCの値 |
|---|---|
| 空きスロット | 2つ |
| 規格 | DDR4(SMBIOSMemoryType 26) |
| 速さ | 3200 |
| 1枚の容量 | 8GB |
| BIOSが報告する最大容量 | 64GB |
| マザーボードの説明書の最大容量 | 説明書で確認する |
まとめ
- PowerShellの3つのコマンドで、使い方・載っているメモリ・スロットと最大容量が分かる
- 筆者のPCは、8GB×2枚・スロット4つ・最大64GB。空きは約1.5GBで、増設の余地がある
- 最大容量はBIOSの報告なので、マザーボードの仕様で確かめてから買う
本記事は確認方法の説明であり、特定の製品を勧めるものではありません。


