1つの契約に何サイト入れるか|サイト数の上限と1サイト当たりの料金を計算する
複数のWordPressサイトを運営していると、サーバー代は「1サイト当たり」で見たくなります。XServer for WordPress は、プランごとに作成できるサイト数の上限が決まっています。この記事では、公式の料金表の上限と月額から、サイト数ごとの1サイト当たりの料金をPythonで計算しました。「何サイトまでなら、どのプランが安いか」が分かります。
(確認:公式の料金プランのページ。確認日:2026年10月20日。金額は税込・36か月契約の月額で、キャッシュバック前です。複数の契約を同じアカウントで持てることは、公式で確認していない仮定です)
公式の表:サイト数の上限と月額
| プラン | 種類 | サイト数の上限 | 月額(36か月) | vCPU / メモリ |
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | 共有サーバー | 最大8 | 2,574円 | 8コア / 12GB |
| スタンダード | 共有サーバー | 最大10 | 5,148円 | 10コア / 16GB |
| プレミアム | 仮想専用サーバー | 最大100(オーバーコミット可) | 11,880円(初期費用17,600円) | 12コア / 32GB |
| エンタープライズ | 仮想専用サーバー | 最大400(オーバーコミット可) | 47,520円(初期費用17,600円) | 24コア / 128GB |
「作成可能なサイト数」は、公式の表では「WPパネルで作成できるサイト数の上限」と説明されています。上限は、その数のサイトを快適に動かせるという意味ではありません。公式の表の注記には、「1サイトにつき、最小で容量10GB・メモリ1GB・vCPU1コアを割り当てる必要があるため、サイト数に上限がある」と書かれています。割り当ての仕組み(固定か共有か)は、公式の表からは確認できていません。
計算:サイト数ごとの最安の組み合わせ
同じプランを複数契約できると仮定し、サイト数に必要な契約数を切り上げて、月額の合計を比べました(キャッシュバック前)。
PLANS = {"ベーシック": (2574, 8), "スタンダード": (5148, 10),
"プレミアム": (11880, 100), "エンタープライズ": (47520, 400)}
def best(n):
return min((p * -(-n // cap), k, -(-n // cap)) for k, (p, cap) in PLANS.items())
| サイト数 | 最安の組み合わせ | 月額合計 | 1サイト当たり |
|---|---|---|---|
| 1 | ベーシック×1 | 2,574円 | 2,574円 |
| 2 | ベーシック×1 | 2,574円 | 1,287円 |
| 4 | ベーシック×1 | 2,574円 | 644円 |
| 8 | ベーシック×1 | 2,574円 | 322円 |
| 9 | スタンダード×1 | 5,148円 | 572円 |
| 13 | ベーシック×2 | 5,148円 | 396円 |
| 30 | ベーシック×4 | 10,296円 | 343円 |
| 100 | プレミアム×1 | 11,880円 | 119円 |
見どころは、9サイトの時が割高なことです。ベーシックの上限8サイトを1つ超えるだけで、スタンダードに上げると572円/サイト。サイト数が上限ぎりぎりかどうかで、1サイト当たりが変わります。13サイトならベーシック2契約(5,148円)の方が、スタンダード2契約(10,296円)より安い計算です。
同じサーバーでも、応答時間は5倍以上違った(筆者の実測)
筆者の運営する13のサイト(トップページが別のURLへ転送されていた1つは、対象から外しました)は、エックスサーバーの共有サーバー2台に入っています。各サイトのトップページに、5回ずつ(3秒おき)GETを送り、ヘッダーが返るまでの時間(TTFB)の中央値を測りました。サイト名は伏せ、速い順に並べています(2026年10月20日・読み取りのみ)。
| 順位 | TTFB中央値 | トップページの大きさ |
|---|---|---|
| 1 | 39ミリ秒 | 約73KB |
| 2 | 112ミリ秒 | 約377KB |
| 3 | 129ミリ秒 | 約321KB |
| 4 | 143ミリ秒 | 約86KB |
| 5 | 151ミリ秒 | 約335KB |
| 6 | 163ミリ秒 | 約68KB |
| 7 | 181ミリ秒 | 約134KB |
| 8 | 190ミリ秒 | 約740KB |
| 9 | 207ミリ秒 | 約387KB |
| 10 | 216ミリ秒 | 約181KB |
| 11 | 226ミリ秒 | 約823KB |
| 12 | 247ミリ秒 | 約404KB |
| 13 | 271ミリ秒 | 約782KB |
ページが大きいほど遅い傾向は見えますが、約68KBで163ミリ秒のサイトも、約86KBで143ミリ秒のサイトもあります。サイト数やページの大きさだけでは、応答時間は読めません。キャッシュの設定やプラグインの数も影響すると考えられますが、この測定ではその切り分けまではしていません。測り方はcurlでTTFBを10回測る方法にあります。
数字だけで決めてはいけない理由
- サイトごとの重さが違う:上の実測のとおり、同じサーバーでも応答時間は39〜271ミリ秒と開きます。サイト数だけでは負荷は決まりません
- メールの送信上限:WordPressからのメール送信は、公式の目安で200通/時間・2,000通/日。サイトが増えるほど、問い合わせ通知やメルマガの送信数を合算して考える必要があります
- ストレージ:ベーシックは500GB。画像が多いサイトの容量の見積もりはWordPressのサーバー容量の見積もりの方法で出せます
この記事で確かめていないこと
- 同じプランを複数契約できるか、契約をまたいでサイトを移せるか
- サイト数の上限に達した時の動作(作成できなくなるのか、追加料金か)
- オーバーコミットで、実際にどれだけのサイトが動くか
- サイトごとの割り当てが固定か、契約の中で共有か(公式の注記は、サイトごとの最小の割り当てがあるとだけ書いています)
2つのサーバーの違いはXServer for WordPressとエックスサーバーの違い、キャッシュバックを含めた実質の料金は実質料金の計算にまとめています。
まとめ
- サイト数の上限は、ベーシック8・スタンダード10・プレミアム100・エンタープライズ400(公式の表)
- 1サイト当たりは、上限ぎりぎりまで入れると安く、上限を1つ超えると一気に上がる(9サイトで572円)
- サイト数が同じでも、重さは違う。筆者の13サイトは同じサーバーで応答時間が39〜271ミリ秒と幅があった
- メール送信は200通/時間・2,000通/日の目安を、サイト全体で合算して見る
本記事は料金の計算方法の説明であり、特定の契約を勧めるものではありません。料金は変わるため、公式サイトで最新の条件を確認してください。


