WordPressの表示速度の測り方|curlでTTFBを10回測ってみた
サーバーの紹介ページには、「◯倍高速」のような数字が並びます。でも、自分のサイトが実際にどれくらいの速さで返事をしているかは、自分で測れます。Windowsに入っている curl で、最初の1バイトが届くまでの時間(TTFB)を測る方法を示します。この記事では、当サイト(realine.net)のトップページを10回測った結果も公開します。
(確認:筆者のWindows PC(自宅の回線)から、2026年10月16日18時台に実行した結果。curlの項目の意味は、curl公式ドキュメントの --write-out の説明。測ったのは1か所・1回の試行だけで、サーバーの優劣を決める数字ではありません)
測り方
次の1行をコマンドプロンプトまたはPowerShellで実行します(PowerShellでは curl.exe と書きます)。URLの後ろの ?nc=数字 は、キャッシュに当たりにくくするための目印です。
curl.exe -s -o NUL -w "%{time_namelookup} %{time_connect} %{time_appconnect} %{time_starttransfer} %{time_total}\n" "https://自分のサイト/?nc=1"
| 項目 | 意味(curl公式) |
|---|---|
| time_namelookup | 名前解決(ドメイン→IP)にかかった秒数 |
| time_connect | サーバーへの接続が終わるまで |
| time_appconnect | SSL/TLSの接続が終わるまで |
| time_starttransfer | 最初の1バイトを受け取るまで。サーバーが結果を作る時間を含む(TTFB) |
| time_total | 全部の転送が終わるまで |
WordPressのサーバーの速さを見たい時は、time_starttransfer から time_appconnect を引いた値が、サーバーがページを作って返事を始めるまでの時間の目安になります(接続とSSLの時間を除くため)。
当サイトのトップページを10回測った結果
2秒おきに10回測りました(単位:秒。Windows PC・自宅回線)。
| 回 | 名前解決 | 接続 | SSL完了 | 最初の1バイト | 全体 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 0.018 | 0.028 | 0.387 | 0.706 | 1.062 |
| 2 | 0.004 | 3.055 | 3.069 | 3.356 | 3.367 |
| 3 | 0.004 | 0.013 | 0.028 | 0.258 | 0.270 |
| 4 | 0.003 | 0.012 | 0.025 | 0.302 | 0.313 |
| 5 | 0.004 | 0.013 | 0.027 | 0.305 | 0.649 |
| 6 | 0.004 | 0.013 | 0.028 | 0.278 | 0.290 |
| 7 | 0.003 | 0.013 | 0.039 | 0.313 | 0.325 |
| 8 | 0.003 | 0.013 | 0.032 | 0.285 | 0.297 |
| 9 | 0.003 | 0.012 | 0.025 | 0.280 | 0.291 |
| 10 | 0.004 | 0.036 | 0.051 | 0.327 | 0.340 |
最初の1バイトまでの時間は、中央値が約0.30秒、最小が0.258秒、最大が3.356秒でした。ほとんどの回が0.26〜0.33秒に収まり、1回目(0.706秒)と2回目(3.356秒)だけが外れ値です。2回目は、接続(time_connect)だけで3.055秒かかっており、サーバーが返事を作る時間ではなく、接続の段階で時間がかかっています。
数字の読み方
- 1回だけで判断しない:外れ値が混じるので、最低でも10回測り、中央値で見る
- どの段階が遅いか見る:名前解決が遅いならDNS、接続が遅いなら回線やサーバーまでの道のり、最初の1バイトまでが遅いならサーバーでのページ生成(PHPやデータベース)が疑わしい(DNSの確認は別記事にあります)
- 測る場所と時間をそろえる:自宅回線からの数字は、他の人の環境と同じではありません。乗り換え前後の比較なら、同じPC・同じ回線・同じ時間帯で測る
- キャッシュの有無:キャッシュが効いているページは速く返ります。キャッシュに当たらないURL(検索結果や管理画面に近いページ)も測ると、サーバーそのものの力が見えやすくなります
サーバーを乗り換える時の使い方
無料のお試し期間があるサーバー(WordPress用サーバーの選び方|移転しやすさと更新後の料金で比べる)では、今のサーバーと、お試しのサーバーに同じサイトを置いて、同じ方法で測ると、宣伝の数字ではなく、自分のサイトでの差が分かります。公開前の新サーバーに、ドメインを切り替えずにアクセスして測る方法は移転先のWordPressを公開前に見る方法|curl --resolveとhostsファイルです。
この記事で確かめていないこと
- 当サイト以外のサイトの速度、他のサーバー会社の数字
- 検索順位や、Googleの「ページの読み込み」の評価と、この数字との関係
- 海外やスマホ回線からの測定
まとめ
- curlの time_starttransfer で、最初の1バイトが届くまでの時間(TTFB)を測れる
- 当サイトのトップページ10回の結果は、中央値が約0.30秒。外れ値が2回あった(接続段階が遅い回を含む)
- 1回で判断せず、10回測って中央値と外れ値を見る。乗り換え前後は、同じ条件で比べる
本記事は測定方法の説明であり、特定のサービスを勧めるものではありません。


