SSD・HDDが壊れる前後にやること|MT5のデータを守る備えと、復旧業者に頼む前の確認

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SSDやHDDが「認識しない」「異音がする」「フォーマットを求められる」といった状態になった時は、電源の入れ直しや自分での修復を重ねず、まず操作を止めるのが最初の対応です。データ復旧の事業者も、「いつもと違う」と感じたら操作を止め、通電を控えて専門家に相談するよう案内しています。MT5については、壊れる前に、失うと困るファイルを別のドライブにも置いておくことが、有効な備えです。

この記事では、MT5のPCで失うと困るもの、故障の兆候、自分で確認できること、復旧事業者に頼む前の確認項目をまとめます。事業者の情報は、デジタルデータリカバリーの公式サイトの記載(確認日:2026年10月19日)を例にしています。

この記事には広告(A8.netの提携リンク)が含まれます。復旧の成功率は、機器の状態で変わるため、数字は載せません。

1. MT5のPCで失うと困るもの

置き場所 失うと困る理由
自作のEA・インジケーターのソースファイル(.mq5など) 実行ファイル(.ex5)だけが残っても、直せない。作り直しには時間がかかる
EAの設定ファイル(プリセット)、定型チャート、プロファイル チャートの組み合わせや、EAの入力値を再現するのに手間がかかる
EAやスクリプトが出力したCSV・ログ 検証や記録の元データになる。再生成できないものがある
VPSへの接続設定(.rdpファイルなど) VPSへ入る手順が分からなくなる。パスワードは、PCの中だけに置かず、安全な場所に別に控える

MT5のデータフォルダの中身と、移す時にコピーする場所はMT5の設定とEAを別のPC・VPSへ移す手順にまとめています。ヒストリカルデータ(Basesフォルダ)は大きくなりやすい部分です(MT5のデータフォルダが大きくなる理由)。再取得できる範囲かどうかは、FX業者(サーバー)ごとに違います。

2. 故障の兆候と、事業者が挙げる症状

デジタルデータリカバリーのパソコン向けページには、次のような症状が挙げられています。

症状 公式ページの説明
エラーが表示される(「フォーマットする必要があります」「アクセスできません」など) ファイルシステムに異常が発生している可能性がある
認識しない・立ち上がらない 筐体の破損、システムの破損、HDDの物理的な故障が考えられる
異音がする(カチカチ・カタカタなど) 経年劣化や衝撃によるHDD内部の物理的な障害の可能性が非常に高い
データを削除・初期化した 見られなくなっても、取り戻せる可能性は残る
上書きした 対応が遅くなるほど、復旧の可能性が低下する

同じページは、データ復旧は「一発勝負」である、と書いています。上書きしてしまった場合は、対応が遅くなるほど復旧の可能性が下がる、とも書かれています。削除や初期化をしてしまった場合は、その後にそのドライブへ書き込みをしないことが大切です。

3. 自分で確認できること(壊す前の確認)

  1. Windowsが見ているディスクの状態:PowerShellのGet-PhysicalDiskで、HealthStatus(Healthy・Warning・Unhealthy・Unknown)を見ます。筆者のPCは3台とも「Healthy/OK」でした(SSD・HDDの状態をPowerShellで確かめる方法)
  2. ファイルシステムのエラー:chkdskやRepair-Volumeで調べます。ただし、異音がする、認識が不安定な状態では、実行を重ねないほうがよい場合があります(chkdskの使い分け)
  3. バックアップが取れているか:コピーの結果を、ファイルの内容で照合して確かめます(robocopyでMT5のフォルダをバックアップして照合する)

Microsoftの資料は、ディスクの信頼性カウンターについて、「すべてのディスクがこの種の統計を報告するわけではない」と注意しています。Healthyと表示されていても、今後も壊れないという意味ではありません。値は参考にとどめ、バックアップを前提にしてください。

4. 症状が出た時にやること・やらないこと

やること やらないこと
異音・認識しない・エラーが出たら、その機器への操作を止める 異音がする状態で、電源の入れ直しを繰り返す
元のドライブへの書き込みを止める(保存・インストールをしない) 失ったファイルが入っていたドライブに、復旧ソフトをインストールする
別のドライブに残っているコピーがないかを探す(外付けドライブ・クラウド・VPS) 原因が分からないまま、修復コマンドや初期化を続ける
必要なら、専門の窓口に症状を伝えて相談する データの置き場所を確認しないまま、ドライブを分解する

デジタルデータリカバリーの公式サイトにも、原因や状態を把握しないまま操作を続けると、症状が悪化してデータを取り出せなくなる可能性がある、と書かれています。

5. 復旧事業者に頼む前の確認項目

事業者によって条件は違うため、申し込む前に、次の点を公式サイトや見積書で確認してください。デジタルデータリカバリーの公式サイトでの記載を、例として並べます(確認日:2026年10月19日)。

確認項目 デジタルデータリカバリーの公式サイトの記載
初期診断の費用 初期診断は無料。宅配で預けて、復旧せずに返却される場合は、返送料のみ利用者が負担
料金の決まり方 総メモリ容量・故障箇所・難易度・工程数の4つで決まる。診断結果に基づくプランを提示。成果報酬制のプランもある
復旧できなかった時の費用 成果報酬制では「復旧成功の定義データ」を希望に応じて設定できる。症状によっては、復旧の可否にかかわらず作業費が発生する場合があり、その場合は事前に説明して、作業に進むか返却するかを利用者が判断する
見積後の追加費用 見積後に追加で作業料を請求することはない、と書かれている。納品用メディアの購入などは別料金
相談の受付 電話は24時間365日

ほかの事業者に頼む場合も、初期診断が無料か、返送料は誰が負担するか、復旧できなかった時の費用、預けるデータの扱いの4点は、先に確認しておきたい項目です。

認識しない・異音がするなど、自分では直せない状態の場合

デジタルデータリカバリーの公式サイトには、初期診断は無料で、宅配で預けて復旧せずに返却される場合は返送料のみ負担、と書かれています。

症状が出たら、操作と通電を止めてから、相談してください。料金は、診断の結果で決まります。

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デジタルデータリカバリー

料金・プランは変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。

6. 壊れる前の備え

  • 自作EAのソースと、設定ファイルは、別のドライブにも置く(外付けドライブ、別のPC、VPSなど)
  • バックアップは、コピーしただけで終わらせず、内容が一致しているかを確かめる(robocopyの後にハッシュ値を照合する手順は、こちら)
  • 定期的に、Get-PhysicalDiskで状態を確認する。管理者権限で実行できるなら、Get-StorageReliabilityCounterで、書き込み・読み取りエラーの数や、SSDの消耗(Wear)も見る

まとめ

  • 認識しない・異音・フォーマット要求が出たら、操作と通電を止めて、専門の窓口に相談する
  • MT5では、自作EAのソース・設定・出力CSVを、別のドライブにも置いておく
  • Healthyと表示されていても、故障しないとは限らない。バックアップを前提にする
  • 復旧事業者は、初期診断の費用・返送料・復旧できなかった時の費用・データの扱いを、申し込む前に確認する

本記事は各社の公開資料(確認日:2026年10月19日)にもとづく一般的な情報です。サービスの条件は変わることがあるため、依頼する前に公式サイトで最新の内容を確認してください。