WordPressの自動更新|本体は軽微な更新だけ自動、プラグインは自分で選ぶ
WordPressの自動更新は、標準では本体の「メンテナンスリリースとセキュリティリリース」だけが自動で適用されます。大きなバージョンアップ(メジャーリリース)は、標準では自動になりません。プラグインとテーマは、1つずつ「自動更新を有効化」を押したものだけが自動更新の対象です。
この記事では、WordPress 7.1.2 のソースコードと日本語の画面表記にもとづいて、自動更新の標準の動き、設定を変える場所、自動更新が効かなくなる条件をまとめます。
(確認:WordPress 7.1.2 のソースコード wp-admin/includes/class-core-upgrader.php・class-wp-automatic-updater.php、日本語の翻訳ファイル。確認日:2026年10月6日)
本体・プラグイン・テーマの標準の動き
| 対象 | 標準の動き(ソースで確認) | 変える場所 |
|---|---|---|
| 本体のメンテナンス・セキュリティ更新(例:7.1.1 → 7.1.2) | 自動で更新する | 「ダッシュボード」→「更新」。画面に「このサイトは WordPress のメンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます。」と出る |
| 本体のメジャー更新(例:7.1 → 7.2) | 標準では自動にならない | 同じ画面の「WordPress のすべての新しいバージョンに対する自動更新を有効にします。」で切り替える |
| プラグイン・テーマ | 自動更新の対象に入れたものだけ更新する。標準では1つも入っていない | 「プラグイン」や「外観」の一覧で、各項目の「自動更新を有効化」/「自動更新を無効化」 |
プラグインとテーマの自動更新は、WordPress.orgが認識するもの、または互換性のある更新の仕組みを持つものだけで使えます(管理画面の説明)。
wp-config.php で本体の自動更新を固定する
本体の自動更新は、WP_AUTO_UPDATE_CORE という定数でも決められます(ソースで確認)。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', true ); |
すべての更新(メジャーを含む)を自動にする |
define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', 'minor' ); |
メンテナンス・セキュリティだけを自動にする |
define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', false ); |
本体の自動更新をすべて止める |
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true ); |
自動更新の仕組み全体を止める |
定数で決めると、管理画面の切り替えは使えなくなります。wp-config.php を編集する前には、バックアップを取ってください(WordPressのバックアップ、wp-config.phpの主な設定)。
自動更新が効かない・止まる条件
- バージョン管理の下にある:WordPressのフォルダに
.svn・.git・.hg・.bzrがあると、自動更新は止まります。管理画面には「サイトはバージョン管理されているようです。自動更新は無効化されています。」と出ます(ソースで確認) - ファイルに書き込めない:フォルダの権限で、WordPressが書き換えられない場合は更新できません(その場合、本体は管理者へメールで知らせる仕組みがあります)
- PHP・MySQLの版が足りない:本体の更新は、サーバーのPHPとMySQLが、新しい版の要件を満たさないと、自動では行われません(WordPressの動作環境)
- プラグインが新しいPHPを要求する:プラグインやテーマの更新に必要なPHPの版が、今のサーバーより新しい場合は、更新しません
- 前回の自動更新で重大な失敗が記録されていると、本体の自動更新が止まります(ソースで確認)
自動更新を使うか、手動にするか
ここからは、一般的な考え方です。
- 本体のセキュリティ更新は、標準どおり自動にしておく考え方があります。放置すると、脆弱性が残るためです
- 外部と連携するプラグイン(外部から投稿する仕組みなど)は、更新で動作が変わることがあります。手動で更新して、動作を確かめる方法もあります(Amazon Auto Posts 導入前に確認することに、動かすための条件を載せています)
- どちらにしても、更新の前にはバックアップ、更新の後にはサイトヘルスで異常が無いかを確認する
まとめ
- 標準:本体はメンテナンス・セキュリティ更新だけ自動。メジャー更新は手動。プラグイン・テーマは「自動更新を有効化」を押したものだけ
WP_AUTO_UPDATE_COREとAUTOMATIC_UPDATER_DISABLEDで、本体の動きを固定できる- バージョン管理のフォルダ、書き込み権限、PHP・MySQLの版が足りないと、自動更新は止まる
本記事は設定の説明です。更新の方針は、サイトの運用に合わせて決めてください。


