WordPressが「メンテナンス中」から戻らない|.maintenanceは10分で無効になる
WordPressの更新のあと、画面に「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。」と出たままになる時は、WordPressのフォルダにある .maintenance というファイルが残っています。更新中に作られ、終わると消えるファイルで、更新が途中で止まると残ることがあります。このファイルは、作られてから10分が過ぎると、WordPressが無効として扱うので、10分ほど待つと表示が戻ることもあります。
この記事では、WordPress 7.1.2 のソースコードと日本語の翻訳にもとづいて、メンテナンス表示の仕組みと、戻らない時の手順をまとめます。
(確認:WordPress 7.1.2 のソースコード wp-admin/includes/class-wp-upgrader.php・wp-includes/load.php、日本語の翻訳ファイル。確認日:2026年10月6日)
メンテナンス表示の仕組み
- 本体・プラグイン・テーマの更新の時、WordPressはサイトのフォルダ(
wp-config.phpと同じ場所)に、.maintenanceファイルを作る。中身は、更新を始めた時刻の記録です($upgrading = ○○) - このファイルがある間、サイトの表示は503(一時的に利用できない)の画面になり、「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。」と出る。ヘッダーには、
Retry-After: 600(600秒後に再試行)が付く - 更新が終わると、WordPressが
.maintenanceを削除する - 途中で止まって削除されなかった場合でも、記録の時刻から10分(600秒)以上たつと、メンテナンスは終わったものとして扱われる(ソースで確認)
つまり、10分たっても表示が戻らない場合は、ファイルが消せていないか、別の原因を疑います。
戻らない時の手順
- 10分以上待って、ブラウザのキャッシュを消してから開き直す
- FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーで、WordPressのフォルダ(
wp-config.php、wp-content、wp-adminと同じ場所)を開く .maintenanceというファイルがあれば削除する。名前が.で始まるファイルは、初期設定では表示されないことがあります。FTPソフトの「隠しファイルを表示する」設定を確認します- サイトと管理画面を開く
- 更新の途中で止まったプラグインやテーマは、更新が不完全な可能性があります。管理画面で、もう一度更新するか、バックアップから戻します(WordPressのバックアップ)
更新が途中で止まる原因
- 更新中に、ブラウザを閉じた、通信が切れた
- サーバーの処理時間・メモリが足りなかった(メモリ不足エラー)
- ファイルに書き込めない(フォルダの権限)
- 複数のプラグインを、まとめて一度に更新した
更新は、1つずつ行い、更新の前にバックアップを取ると、止まった時に戻しやすくなります。
メンテナンス中の画面を自分で作る
ソースコードでは、wp-content/maintenance.php というファイルがあると、WordPressは標準の文言ではなく、そのファイルを表示します。サイトを一時的に止める時の画面を、自分で用意できます(.maintenance がある間に表示されます)。
メンテナンス表示以外で止まっている時
- 画面が真っ白、または「このサイトで重大なエラーが発生し」と出る:PHPのバージョンを上げる前の確認のリカバリーモードを参照
- エラーの記録を見たい:エラーをログに残す方法
まとめ
- メンテナンス表示は、更新中に作られる
.maintenanceファイルが原因。更新が終わると消える - 残っていても、作られて10分以上たつと、WordPressは無効として扱う
- 戻らない時は、FTPで
.maintenanceを削除する。止まった更新は、やり直すか、バックアップから戻す
本記事は手順の説明です。ファイルを削除する前には、サーバーのバックアップを取ってください。


