BTOパソコンが届いたらやる確認|初期不良の30日で構成・メモリを確かめる
BTOパソコンは、届いてからの一定の期間を「初期不良」の期間としているショップが多く、サイコムでは届いた日から30日以内です。この期間なら、往復の送料はショップの負担で、修理・交換になります。逆に、30日を過ぎてから不具合に気づくと、送る時の送料は自分の負担です。EAを24時間動かし始める前に、注文した構成どおりか、部品に問題が無いかを、この30日の間に確かめておきます。この記事では、届いた日にやる確認の手順と、構成を一覧にするPowerShellのスクリプトを紹介します。
(確認:サイコム「BTOパソコン 保証・免責事項」、Microsoft サポート「エラー 0xA: IRQL_not_less_or_equal の修正方法」(Windows メモリ診断の手順)、Microsoft Learn「Win32_PhysicalMemory class」。スクリプトは筆者のPC(自作のPC)で2026年10月21日に実行した例で、BTOパソコンの実機ではありません)
サイコムの初期不良の条件
- 商品が届いた日から起算して30日以内の故障・不良が初期不良。往復の梱包発送料はサイコムの負担
- 初期不良でも、一度送り返して確認した上で、修理・交換になる
- 梱包費用は負担できないので、初期不良の期間中は、外箱なども保管してほしい
- 商品が届いたら、なるべく早く梱包を解き、動作を確かめるよう案内されている。修理の時に納品書の提示が要る場合があるので、保管する
1. 構成が注文どおりかを確かめる
# 届いたPCの構成を一覧にする(注文した構成と照らすため。読み取りのみ・管理者権限は不要)
$cv = Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion'
$cpu = Get-CimInstance Win32_Processor | Select-Object -First 1
"Windows : $($cv.EditionID) / $($cv.DisplayVersion)(ビルド $($cv.CurrentBuild))"
"CPU : $($cpu.Name.Trim())($($cpu.NumberOfCores)コア / $($cpu.NumberOfLogicalProcessors)スレッド)"
$mem = Get-CimInstance Win32_PhysicalMemory
"メモリ : 合計 $([math]::Round(($mem | Measure-Object Capacity -Sum).Sum / 1GB)) GB($(@($mem).Count)枚: $(($mem | ForEach-Object { [math]::Round($_.Capacity / 1GB) }) -join ' + ') GB / ConfiguredClockSpeed $(($mem | Select-Object -First 1).ConfiguredClockSpeed) MHz)"
Get-PhysicalDisk | Sort-Object DeviceId | ForEach-Object {
"ストレージ: $($_.MediaType) / $($_.BusType) / $([math]::Round($_.Size / 1GB)) GB / 状態 $($_.HealthStatus)"
}
Get-CimInstance Win32_VideoController | ForEach-Object { "GPU : $($_.Name)" }
$bb = Get-CimInstance Win32_BaseBoard; $bios = Get-CimInstance Win32_BIOS
"マザーボード: $($bb.Manufacturer) $($bb.Product) / BIOS $($bios.SMBIOSBIOSVersion)"
実行すると、Windowsの版、CPU、メモリの容量と枚数、ストレージの種類・容量・状態、GPU、マザーボードとBIOSが一覧になります。筆者のPCで実行した例です。
Windows : Professional / 23H2(ビルド 22631)
CPU : 11th Gen Intel(R) Core(TM) i5-11400 @ 2.60GHz(6コア / 12スレッド)
メモリ : 合計 16 GB(2枚: 8 + 8 GB / ConfiguredClockSpeed 3200 MHz)
ストレージ: SSD / SATA / 932 GB / 状態 Healthy
ストレージ: HDD / SATA / 1863 GB / 状態 Healthy
ストレージ: Unspecified / USB / 954 GB / 状態 Healthy
GPU : NVIDIA GeForce GT 710
マザーボード: ASRock Z590 Pro4 / BIOS P1.40
注文の確認メールや納品書と、1行ずつ照らします。メモリの ConfiguredClockSpeed は、Microsoftの説明では、メモリの動作クロックをMHzで表した値(SMBIOSの情報から取る)です。ストレージの「状態」が Healthy 以外なら、すぐにショップに相談します。ストレージの状態の詳しい見方はSSD・HDDの状態をPowerShellで確かめる方法にまとめています。
2. メモリを診断する(Windows メモリ診断)
Microsoftのサポートページの手順は次のとおりです。
- 「ファイル名を指定して実行」で
mdschedと入力して開く - 「今すぐ再起動して問題がないかチェックする (推奨)」を選ぶ(Microsoftのページの表記)。再起動の後、テストが始まる(既定は Standard のテスト)
- より詳しく調べるなら、テストの画面でF1キーを押し、Test Mix を Standard から Extended に変えて、F10キーで続ける(時間がかかる)
- 終わると再起動し、サインインの後に通知で結果が出る。見つからなければ、イベント ビューアーの[アプリケーションとサービス ログ]→[Microsoft]→[Windows]→[MemoryDiagnostics-Results]→[Debug]で見る。イベントID 2001は、メモリのエラーが検出されなかったことを意味する
3. 数日動かして、記録を見る
- MT5をデモ口座で数日動かし、EAが止まらずに動くかを確かめる(MT5でEAが動いているかを確認する方法)
- 正しく終了しないまま再起動していないかを、イベントログで数える(予期しないシャットダウンを調べる方法)
- Windows 11の新しい版に上げられる状態か(TPMなど)も、この時に確かめる(新しいWindows 11にできない時)
30日の間の予定の例
| いつ | やること |
|---|---|
| 届いた日 | 外箱を保管、納品書を保管、構成の一覧を取って照らす |
| 1〜3日目 | メモリ診断(Standard、余裕があればExtended)、ストレージの状態 |
| 1〜2週目 | MT5をデモで動かし続け、イベントログを確かめる |
| 30日目の前 | 問題が無ければ本番の口座へ。問題があれば、期間内にショップに連絡する |
保証期間と延長保証の考え方はサイコムの延長保証は入るべきかに、EA用PCの選び方はMT5を自宅で動かすPCの選び方にまとめています。
この記事で確かめていないこと
- BTOパソコンの実機での確認(スクリプトの例は、筆者の自作のPCで実行したもの)
- メモリ診断の所要時間(メモリの容量やテストの種類で変わる)
- サイコム以外のショップの初期不良の期間
まとめ
- サイコムの初期不良は届いた日から30日以内で、往復の送料はショップの負担。外箱と納品書を保管する
- 届いた日に、PowerShellで構成を一覧にして、注文どおりかを照らす。メモリはWindows メモリ診断で確かめ、ID 2001ならエラーなし
- 本番で動かす前に、デモ口座で数日動かし、イベントログを確かめる
本記事は、ショップの公開している条件と、Windowsの機能の使い方の説明です。不具合が疑われる時は、期間内にショップに相談してください。


