ECN口座の手数料をpipsに換算する式|Titan FXブレード口座は往復7ドル
ECN口座のように「スプレッドは狭いが、取引手数料がかかる」口座では、手数料をpipsに換算して、スプレッドに足すと、実質の取引コストを同じ単位で比べられます。換算の式は、手数料(口座通貨)÷ 1ロットで1pip動いた時の金額(口座通貨)です。Titan FXのブレード口座は、公式のヘルプセンターに「FXは1ロットあたり片道3.5ドル、往復7ドル」と書かれており、EURUSDなら往復で約0.7pipsにあたります。
この記事では、換算の式と計算例、スプレッドと足して比べる時の注意をまとめます。数値の確認元はTitan FXのヘルプセンターです。
この記事について:MT5の使い方と、公式資料の確認方法の解説です。Titan FXの口座開設を勧めるものではありません。Titan FXは、金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に掲載があります(確認日:2026年10月7日)。経緯と調べ方は海外FX業者が金融庁に登録されているか調べる方法とTitan FXでMT5を使う前に確認する6項目にまとめています。
(確認:Titan FXヘルプセンター「ブレード口座の取引手数料はいくらですか」「最小および最大取引量はいくらですか?」、Titan FX公式サイトの口座タイプのページ。確認日:2026年10月7日。換算は当サイトでの計算で、実際の約定で確認したものではありません)
ブレード口座の取引手数料(ヘルプセンターの記載)
Titan FXのヘルプセンターには、次のように書かれています。
- FXの取引手数料は、1取引(片道)・1ロット(100,000通貨)あたり3.5ドル
- 口座の基準通貨で、金額が少し違う。往復では、ドル口座7ドル、円口座720円、ユーロ口座6.6ユーロ、シンガポールドル口座10シンガポールドル
- 株価指数・エネルギー・メタル・ソフトコモディティは、1ロットあたり往復で72円(ドル口座0.6ドル)
- 基準通貨の最小の桁より下の端数は、四捨五入される
当サイトのTitan FXでMT5を使う前に確認する6項目では、2026年9月1日の確認時に、口座タイプ別のページの「3.5ドル(100,000通貨)」が片道か往復か判断できないと書いていました。ヘルプセンターで「1取引(片道)あたり」「往復7ドル」と確認できたため、2026年10月7日に訂正しています。
pipsへの換算の式
手数料をpipsにするには、1ロットで1pip動いた時の損益の金額(pip値)が要ります。
| 式 | 内容 |
|---|---|
| pip値 = 契約サイズ × 1pipの価格幅 | 1pipの価格幅は、ドル円など小数2桁の通貨ペアで0.01、EURUSDなど小数4桁のペアで0.0001 |
| 手数料のpips = 手数料 ÷ pip値 | 手数料とpip値は、同じ通貨(口座通貨)にそろえる |
| 実質コスト(pips)= スプレッド(pips)+ 手数料のpips | 往復の手数料なら、スプレッドは1回ぶん(買値と売値の差)だけ足す |
計算例
数字は、ヘルプセンターに書かれた手数料と、契約サイズ100,000を使った計算です。スプレッドの値は説明用の仮の数字で、実際の値ではありません。
| ケース | pip値(1ロット) | 往復の手数料 | 手数料のpips |
|---|---|---|---|
| EURUSD・ドル口座 | 100,000 × 0.0001 = 10ドル | 7ドル | 7 ÷ 10 = 0.7pips |
| USDJPY・円口座 | 100,000 × 0.01 = 1,000円 | 720円 | 720 ÷ 1,000 = 0.72pips |
片道だけで見るなら、それぞれ約0.35pips・0.36pipsです。ポジションを建てて、決済するまでの往復で見るなら、約0.7pipsです。
スプレッドが仮に0.2pipsなら、往復の実質コストは、0.2+0.7=約0.9pipsになります。表示のスプレッドが0.0でも、手数料ぶんのコストは別にかかります。
スプレッドだけの口座と比べる時
公式のページによると、Titan FXのスタンダード口座は取引手数料が無料で、ブレード口座はスプレッドが狭い代わりに手数料がかかります。ECNの仕組みはブレード口座、STPの仕組みはスタンダード口座で使える、と高速決済のページに書かれています。手数料なしの口座と比べるなら、その口座の実際のスプレッドと、ブレード口座の「スプレッド+0.7pips前後」を、同じ時間帯・同じ銘柄で並べる必要があります。この記事では、どちらの口座の実測スプレッドも確認していないため、どちらが安いかは書きません。
換算する時の注意
- pip値は口座通貨に換算する。円口座でEURUSDなら、10ドルを為替レートで円にしたものがpip値になります。円口座の手数料(720円)は、ヘルプセンターに書かれた金額です。pip値は為替レートで動くため、換算した結果は少しずれます
- MT5の「スプレッド」の単位はポイントです。3桁・5桁の価格の銘柄では、1pip=10ポイントなので、仕様のスプレッドを10で割るとpipsになります(pipsとポイントの換算はMT5で損益をポイント表示にするとMT5の決済逆指値・決済指値の設定方法で扱っています)
- スプレッドは時間帯で変わる。ロールオーバー前後は、特に広がる場合があります(Titan FXのヘルプセンターに記載)
- 手数料の金額は、口座の基準通貨・銘柄の種類で違います。最新の金額は、ヘルプセンターで確認してください
- 契約サイズが違う口座(マイクロ口座は1ロット=1,000通貨)では、pip値も手数料の計算も別になります(MT5の銘柄仕様の見方)
MQL5で、pip値と手数料のpipsを出す
EAの中でコストを見積もる時は、pip値を固定せず、銘柄の仕様から計算します。次のスクリプトは、1ロットの買いを1pipぶん動かした時の損益をOrderCalcProfitで口座通貨として出し(MQL5リファレンスに「値は口座の預金通貨で返される」と書かれています)、往復の手数料をpipsに換算して表示します。MetaEditorで0エラー・0警告でコンパイルできることを確認しています。ログインした口座での表示は、この記事では確認していません。
input double InpRoundTripCommission = 7.0; // 往復の手数料(1ロット・口座通貨)
// 1ロットで1pip動いた時の損益(口座通貨)。失敗した時は0を返す
double PipValuePerLot(const string symbol)
{
double ask = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_ASK);
double point = SymbolInfoDouble(symbol, SYMBOL_POINT);
int digits = (int)SymbolInfoInteger(symbol, SYMBOL_DIGITS);
double profit = 0.0;
if(ask <= 0.0 || point <= 0.0)
return 0.0;
double pipSize = (digits == 3 || digits == 5) ? point * 10.0 : point;
if(!OrderCalcProfit(ORDER_TYPE_BUY, symbol, 1.0, ask, ask + pipSize, profit))
return 0.0;
return MathAbs(profit);
}
void OnStart()
{
double pv = PipValuePerLot(_Symbol);
if(pv <= 0.0)
{
Print("pip値を取得できません");
return;
}
PrintFormat("%s pip値: %.4f / 往復手数料 %.2f → %.2f pips",
_Symbol, pv, InpRoundTripCommission, InpRoundTripCommission / pv);
}
小数が3桁または5桁の銘柄では、1pip=10ポイントとして扱っています。金・指数などは1pipの定義が違うため、そのままでは使えません。出力の見方はMQL5のPrintとログの保存場所を参照してください。
まとめ
- 手数料のpips = 手数料 ÷ pip値。口座通貨で、手数料とpip値をそろえる
- Titan FXのブレード口座のFXは、片道3.5ドル(往復7ドル)。EURUSDの往復で約0.7pips、USDJPY・円口座で約0.72pips(計算)
- 実質コストは、スプレッド+手数料のpips。どちらの口座が安いかは、実際のスプレッドを並べて確かめる
金融庁への登録状況の確認は海外FX業者が金融庁に登録されているか調べる方法にまとめています。
免責事項
この記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。特定の業者・口座・取引を勧めるものではなく、売買のタイミングや金額を示すものでもありません。
外国為替証拠金取引は、為替変動により元本を割り込む可能性があります。レバレッジをかけた取引では、証拠金を上回る速度で損失が拡大する場合があります。過去の実績や記載された条件は、将来の結果を保証しません。
記載した取引条件は確認日時点の公式ページ・ヘルプの内容であり、その後変更される場合があります。取引に関する判断は、読者自身の責任で行ってください。


