MT5で閉じたチャートを元に戻す方法|「チャートの再表示」と7日・100枚の制限
MT5で、EAを入れていたチャートをうっかり閉じてしまった時は、メニューの「ファイル」→「チャートの再表示」から戻せます。公式ヘルプによると、閉じたチャートの定型チャート(インジケーターやEAの設定を含む)は保存されていて、一覧から銘柄を選ぶと復元できます。ただし、保存されるのは最大100枚、7日を過ぎたものは自動で削除(戻せなくなる)、銘柄と時間足の組み合わせごとに最後の1枚だけです。チャートを閉じた時点でEAは止まっているので、戻した後にEAが動いているかを確かめます。
この記事では、戻し方、戻せない場合、戻した後の確認、閉じないための工夫をまとめます。
(確認:MetaTrader 5ヘルプ「削除されたチャート」「定形チャートとプロファイル」。メニューの表記はMT5本体の日本語表示と照合。確認日:2026年10月10日)
閉じたチャートを戻す手順
- メニューの「ファイル」を開く
- 「チャートの再表示」にマウスを合わせる
- 一覧から、戻したいチャートの銘柄(と時間足)を選ぶ
- チャートが開いたら、インジケーターとEAが付いているかを確かめる
公式ヘルプでは、チャートを閉じる操作として、「ファイル」→「閉じる」と Ctrl+F4 が挙げられています。
保存のルール(公式ヘルプ)
| ルール | どういうことか |
|---|---|
| 最大100枚まで保存 | 閉じたチャートは100枚までたまる |
| 7日を過ぎると自動で削除 | 1週間以上前に閉じたチャートは戻せない |
| 銘柄と時間足の組み合わせごとに、最後の1枚だけ | 同じ「USDJPY・H1」を2回閉じると、残るのは後で閉じた方だけ |
| 「消去」で削除できる | 「チャートの再表示」メニューの「消去」で、保存されたチャートを消せる(消すと戻せない) |
3つ目のルールが落とし穴です。EAを入れた「USDJPY・H1」を閉じた後に、何も入っていない「USDJPY・H1」を開いてまた閉じると、EAの付いていない方が残ることになります。閉じてしまったら、新しく同じ組み合わせのチャートを開き閉じする前に、先に戻してください。
「閉じる」と「MT5を終了する」の違い
MT5そのものを終了した時のチャートは、「閉じたチャート」にはなりません。公式ヘルプによると、開いているチャートへの変更は今のプロファイルに自動で保存されるため、次にMT5を起動すると、終了した時のチャートがEAごと戻ります(MT5を自動で起動する方法)。「チャートの再表示」が必要になるのは、MT5を動かしたまま、チャートだけを閉じた場合です。
また、MQL5リファレンス「プログラム実行」では、EAは「チャートの閉鎖」でアンロードされる、と説明されています。チャートを閉じた瞬間にEAは止まり、戻すと、EAはもう一度読み込まれてOnInitから始まります。
戻した後に確認すること
- EAが付いているか:チャートの右上に、EAの名前とアイコンが出ているかを見ます(MT5でEAが動いているかを確認する方法)
- パラメータが元どおりか:EAのプロパティを開いて、入力値を確かめます。大事な設定はファイルに保存しておくと安心です(MT5にEAを入れる方法の「設定を保存しておく」)
- アルゴリズム取引がONか:ツールバーの「アルゴリズム取引」がONかを確かめます(MT5の自動売買が勝手にOFFになる原因)
- EAが内部で覚えていた状態:EAによっては、チャートを閉じると、それまで数えていた回数や、最後に取引した時刻などを忘れます。戻しても、その値は戻りません(状態を残す作り方はEAを再起動しても状態を引き継ぐ方法)
チャートを閉じてEAが止まっていた間も、すでに出ていた決済逆指値・決済指値と未決注文は、業者のサーバーで動いています。一方、EAが自分で行う決済(時間で閉じる、トレールするなど)は、止まっていた間は働いていません(PCを閉じても損切りは効く?)。
戻せない時
- 7日以上前に閉じた、または同じ組み合わせを後から閉じた:新しくチャートを開き、EAを入れ直します
- プロファイルを切り替えて消えたように見える:チャートは閉じたのではなく、別のプロファイルに入っている可能性があります。元のプロファイルに戻してみます(MT5のプロファイルの使い方)
- 定型チャートで保存していた:チャートを開いて、保存しておいた定型チャートを適用すると、インジケーターとEAをまとめて戻せます(MT5の定型チャートの使い方)
閉じないための工夫
- EAを動かすチャートは、専用のプロファイルにまとめて、分析用のチャートと分ける
- EA付きのチャートを、定型チャートとして保存しておく(右クリック→定型チャート→「定型チャートとして保存」)
- VPSでは、作業が終わったらチャートには触らず、リモートデスクトップを「切断」で閉じる(「切断」と「サインアウト」)
まとめ
- 閉じたチャートは「ファイル」→「チャートの再表示」で戻せる。インジケーターとEAの設定も一緒に戻る
- 保存は最大100枚・7日まで・銘柄と時間足ごとに最後の1枚だけ。同じ組み合わせを開き閉じする前に戻す
- 戻したら、EA・パラメータ・アルゴリズム取引のONを確かめる。EAが内部で覚えていた状態は戻らない
本記事は操作方法の説明であり、特定の売買を推奨するものではありません。


