WordPressをサーバー移転する手順|同じドメインのまま移す流れ
WordPressを別のサーバーへ移す時、ドメインとURLを変えない場合は、ファイルとデータベースをコピーして、wp-config.php のデータベースの接続情報を新しいサーバーに合わせるだけで移せます。再インストールは要りません。WordPress公式のドキュメントは、移す前にファイルとデータベースの両方をバックアップすることを最初の手順にしています。
この記事では、WordPress公式の「Migrating WordPress」にもとづいて、同じドメインのまま移す手順と、ドメインやURLが変わる時の注意点をまとめます。
(確認:WordPress公式ドキュメント Advanced Administration Handbook「Migrating WordPress」。日本語は筆者の訳です。確認日:2026年10月6日。実際の作業は、移転先のサーバー会社の案内にも従ってください)
ドメインとURLを変えずに移す
- 元のサイトをバックアップする(ファイルとデータベース。WordPressのバックアップ)
- 移転先のサーバーで、PHP・データベースの版が条件を満たすか確認する(WordPressの動作環境)
- 移転先に、データベースを作り、書き出したデータベースのファイルを取り込む
- ファイルをアップロードする
- データベース名・ユーザー・パスワードが変わる場合は、
wp-config.phpを新しい値に直す - 切り替える前に動作を確かめたい時は、データベースの
wp_optionsテーブルのsiteurlとhomeを、一時的に確認用のURLにする方法が公式のページに載っています - パーマリンクの書き換え設定(
.htaccess)を使っている場合は、公開の時に、設定を作り直す必要があります(「設定」→「パーマリンク」で保存し直す) - ドメインのDNS(向き先)を、新しいサーバーへ切り替える(手順はドメインの管理会社の案内に従う)
公式のページには、データベースとURLが同じであれば、ファイルとデータベースをコピーするだけで移せると書かれています。
ドメインやURLが変わる場合
ドメイン名を変える、または example.com/site から example.com に変えるなど、URLが変わる時は、公式のページが順番を守るように求めています。大まかな流れは次のとおりです。
- サイトのファイルをダウンロードし、データベースを書き出して、安全な場所にバックアップとして保管する
- 元のサイトで「設定」→「一般」を開き、URLを新しい値に変えて保存する(保存後、404の画面が出ても、公式のページには想定内と書かれています)
- もう一度、ファイルのダウンロードとデータベースの書き出しを行う
- 新しいサーバーのデータベースの接続情報を
wp-config.phpに書き、ファイルをアップロードして、データベースを取り込む
データベースの中に古いURLが残っていると、リンクやテーマの表示がおかしくなることがあります。データベース全体を文字列で置き換えると、テーマやウィジェットが保存しているシリアライズされたデータ(文字数が記録された形式)が壊れることがあるため、公式のページは、次のどれかを使うよう案内しています。
- Better Search Replace などのプラグイン(管理画面に入れる場合)
- WP-CLIの
search-replace(サーバーにWP-CLIが入っている場合) - 専用の置換スクリプト(データベースの管理に慣れている人向け)
URLをうまく直せなくなった時の手段として、wp-config.php に WP_HOME と WP_SITEURL を書く方法もあります(書くと、「設定」→「一般」では変えられなくなります。wp-config.phpの主な設定)。
移転の後に確認すること
- トップページ・投稿・管理画面が表示される。HTTPSになっている(HTTPS化の確認)
- 投稿の保存、画像のアップロード(最大アップロードサイズ)
- 予約投稿が動く(WP-Cron)、外部からREST APIで投稿できる(REST APIのエラーコード)
- 古いサーバーは、新しいサーバーで問題が無いと分かってから、停止する
サーバー選びの条件に入れること
移転の予定がある、またはこれから借りる場合は、バックアップ機能、PHPの版を選べるか、cron設定があるか、SSL(無料証明書)が使えるかを確認しておくと、後の作業が楽になります(Amazon Auto Posts 導入前に確認することに、外部から投稿する仕組みを使う場合の条件を載せています)。
まとめ
- ドメインとURLが同じなら、ファイルとデータベースのコピー、
wp-config.phpの接続情報の修正で移せる - URLが変わる時は、公式の順番を守り、データベースの置換にはプラグインやWP-CLIなどを使う
- 移す前にバックアップ。移した後は、表示・投稿・アップロード・予約投稿・REST APIを確認する
移転先のWordPressを、ドメインを切り替える前に自分のPCだけで確認する方法は移転先のWordPressを公開前に見る方法、サーバーを選ぶ時に確かめる項目はWordPress用サーバーの選び方にまとめています。
本記事は公式ドキュメントの要点です。作業の前には必ずバックアップを取ってください。


